自身の内にある神性に
気付けたとしたならば
真実が見えるだろうか
命の尊さを知るならば
戦いは終わるだろうか
呼び覚ます目を覚ます
時の流れが変わりゆく
ふわりと吹く風は強く
ゆっくりとゆっくりと
今何ができるだろうか
今何を見たいだろうか
『宝物』
大切なものにかけていた時間
いつのまにか無理をしていた
そんなことに気付いた夜更に
信頼していたあの人の言葉は
棘があるみたいチクリと痛む
わたしの心は凍えているよう
誰かにそっと暖めて欲しいと
ちいさな子供のちいさな願い
ぼんやりと浮かぶ記憶の中の
ひとつ向こう側に見えるのは
すうっと息をたくさん吸って
消してしまう前にお願い事ね
優しいあの人の優しいコトバ
子供のままでいれないけれど
子供のままでいたかったんだ
『キャンドル』
ふうっとついた溜息が
上へ上へと結晶になる
その様は雪が降る朝の
光にも似ていた虹色の
粒はひらひらと掌の上
ナナカマドの赤い実が
雪の真白を際立たせて
鳥の囀りは讃歌となる
見上げている空は青く
いつも遠くいつも側に
『たくさんの想い出』
部下が仕事をしやすい
環境を作るのは上司の
役目ではないですかと
詰め寄りたい気持ちを
抑えている眠れない夜
何を考えてるんだろう
なんて思い巡らせたら
金曜日の夜が勿体無い
休日はしっかり休もう
お勧めはもちまるです
壊れてしまってからとか
居なくなってから初めて
気付くなんてナンセンス
南西の空に光る一番星が
こちらを見ていた灰色の
雲の隙間に隠れながらも
世の中は未知に溢れてる
適当なコト言わないでよ
あんたなんてダイキライ
素直じゃないないつもの
ことだそんな所もキミの
愛すべきひとつだけれど
まあるくなろうとしてる
月が揺れた揺れて揺れた
『また会いましょう』