電車に揺れる景色が流れてゆく
引越しをするときはその場所を
自分で選択したような、けれど
おいでなさいと呼ばれたような
身体の内側が共鳴した静寂の時
新しい風が吹くこころいっぱい
受けとめる桜のまあるい蕾の色
おめでとう祝福している風の音
寂しさひとつ想い出と共に咲く
キミがくれたもの全て覚えてる
『遠くの街へ』
ボクの心に明かりを灯す
小さな小さな光だけれど
見渡せるには充分にある
隅っこにある隠れている
灰色のざらざらとした砂
いつかの記憶さようなら
大きな海に返す抱かれる
波の音は子守唄のように
ざぶうんざぶうんと囁く
揺れる灰色は泡のように
ただ消えてゆく見つめる
眠れない夜に眺める星の
金色のちらちらとした光
ボクの心に明かりを灯す
小さな小さな夜明け前に
それが愛の表現ではなく
欲望を満たす行為ならば
要らないの窓から見る月
空から零れた雪の結晶は
雨の色を懐かしむように
揺れて落ちてゆく真白に
拡がる嘘も真も溶けゆく
夢を見た永遠の中の一瞬
大人になるってどんなこと
嘘が上手にならなくていい
他人の評価を基準にしない
自分の良心を大切に生きる
人には誠意を持って接する
悪く言われることもあろう
勘違いされることもあろう
真心から生きているのなら
気に病むこともないだろう
肩書きに左右されないよう
心眼を持って見極めること
よき出会いがありますよう
20歳になる皆さまへ
月のひかりと陽のひかり
互いを照らす耳を澄ます
見えるもの見えないもの
どちらにも集中せよ心の
中を鎮めよ小さな願いが
微かに香るそれを掬えよ
丁寧に扱えよ壊れぬよう
磨けよそして天へと放て
夜明けに見える三日月は
空の青色と同化してゆく
静かにただ目覚めてゆく