わたしが忘れていたときも
あなたはいつもそばにいた
坂道を歩いた背中を押して
桜が咲く優しく頬を撫でた
あの海でスカートを揺らす
境内の大きな木の側にいて
くるくる踊る様子を見せた
雪の精を連れてきたあの日
あなたの強さを知っている
ずっとずっと前からきっと
『風のいたずら』
友達を大切にするんだよ
友達に優しくするんだよ
幼かった私はその意味が
分からなかった大人達は
早くこちらへ来なさいと
手招きするよう急かした
私はそこには居なかった
ゆっくり大人になっても
よかったなと思ってる今
ちいさな私が泣いている
『透明な涙』
ひとりになりたいときがある
ひとりになれないときがある
なんて贅沢な悩みなんだろう
ひとりは自分と向き合う時間
見えないものを見つめる時間
彷徨いながら行ったり来たり
いつもと同じ場所に着地する
雨の音を懐かしむ静かに降る
雪は青みがかった空に似てる
自分を忘れてしまうくらいに
情報が溢れている大地に足を
平穏はこころの中に隠れてる
『そっと』
あまり難しく考えずに好きを選んで進んでごらんよ
『未来への鍵』
小さな悲しみを心に抱えて
打ち寄せる波の音のように
聴こえていた耳を澄ませて
誰かが悪者になるのならば
誰かが正義になるでしょう
分断されたままいつまでも
変わらない気付けたのなら
自分の心を取り戻せるはず
呼ぶ声はいつも遠く小さく
鈴の音色のように淡く光る
朝陽が眩しい一日の始まり