『きらめき』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「あ、」
できるだけ綺麗な流星群がみたくて、街灯の少ない山道の駐車場へきた。
空を飛び交う流れ星が綺麗で、隣で見ている彼女の表情が見たくて顔をむける。
「綺麗だねぇ」
そういう彼女の黒い瞳に映る、輝く星々。
空にあるものよりももっと綺麗に見えて、ずっと見ていたくなる。
「なぁに?」
そう言いながら微笑む彼女に、なんでもないと返しながら手を握った。
(空じゃなくても、特別な天体イベントじゃなくても、きらめきってすぐそばにあるんだな)
このきらめきは奇跡だ。この先失ったらもう二度と手に入らない何よりも貴重なもの。
ずっと大切にしよう。そう心にきめて、握る手に力を込めた。
きらめきは、まさに君そのものを現す言葉。
キラキラとひかり、かがやき、俺を魅了する。
だが君は言う。
俺のかがやきは君を照らすひかり。キラキラときらめき、君を誰よりも魅了させる。
俺のかがやきは、誰かを照らすひかりなんだ。
君を照らせて、とても嬉しい。
君はそう冗談めかせてエヘヘと笑うから、俺もそんな君にただただ目を細める。
眩しくて、まるで何も見えないかのように。
▼きらめき
俺の世界に、希望という名の光は存在しなかった。
親からの英才教育を受ける勉強漬けの毎日
思い通りに出来なかったら、その度に暴言を吐かれ、時には暴力まで振るわれ
俺の心は徐々に擦り減っていた。
外を自由に歩くことも許されず、薄暗くて、だけど無駄に広くて豪華な一人部屋。
それが俺の見れた世界の全てだった。
相談相手なんて、頼れる人なんて、友達なんて、手を差し伸べてくれる人なんて
誰一人としていなかった。
///
知らない世界。
本の中でしか見れない、不思議な世界。
そんな世界には、
しっかり家族に愛されて、幸せに暮らしている親子
友だちに囲まれながら、楽しく遊んでいる子供
海や山、知らない街なんかにも行って、自由気ままに冒険を楽しむ放浪者
俺の知らない世界が、本には全て載っていた。
本の中の世界だけが、俺が知らないきらめきを教えてくれた。
それと同時に、俺もいつか、こんな事をしてみたいという、淡く現実味のない幻想を見せてくる。
叶うはずもない夢に、幻想に目を向けて、希望を持てるような人間じゃなかったから。
少しでも夢を思い浮かべる度に、俺の胸は苦しくなった。
#きらめき
48作目
きらめき
君の横顔をそっと盗み見た。
月明かりに照らされた瞳が潤んで、瞬きをすれば柔らかく煌めく。
「泣いてるの?」
そう呟くように問いかければ、君はこっちを見て微笑みながら頷いた。
「うん。星空が綺麗で涙が出るの」
そう言った君の瞳は、まるで星空に恋をしているようだった。
流れ星を初めて見た夜。
昔は蓄光して、電気を消したら光る星を天井に貼っていた事を思い出した。
緑色に光る大小の星を、ぼんやりと見つめているといつの間にか眠ってしまう。手を伸ばせば届く星は今もぼくの部屋の天井にあるのだろうか。
手の届かないそれは、あっという間に流れて濃紺より黒い空に溶け込んでいった。
自ら放つ、強い、息を飲むうつくしさ。
あの夜、瞳をビー玉のように輝かせた箒星を。
ぼくは生涯わすれない。
「きらめき」
テレビとか動画サイトの人は
いつもきらめいて素晴らしい。
悪い事ばっかし言って注目を
集めようとしてる人より
一番きらめいている。
きらめきはその為にあるような気がする
きらめき
街灯は虹色
空まで届きそうな高いビルが立ち並んで
その間には華やかなショーウィンドウ
歩き続けるのに疲れたら
あの最上階のバーにでも行こう
底が赤い靴を鳴らして
バッグは小さくて構わない
僕にすべて任せてほしい
秘めたきらめきに気づかない君を
僕が必ず導いてあげる
この手は離さないから。
BPM
光と薄暗がりのバイオリズムが
僕の鼓動と同じように
美しい波をつくり出している
やがて消えゆくとしても
とても綺麗だ
※きらめき
122
『きらめき』
ある日、恋をした。
モノクロでつまらなかった世界が、
一気に色を帯びた。
嗚呼、世界はこんなにも美しいものなのか…!
ステージの上に立つ君に
憧れてた。
私が欲しかった物 全部君は持ってる。
私も君みたいになりたかったよ
どどかない光に手を伸ばす。
『きらめき』2023.09.04
きらめきの世界には闇が少なからずある。
必ずしも綺麗なものではなく、汚い部分もあるのだ。
ガラスの割れる音、悲鳴、怒声。
にわかに色めきたつ店内は、そんなきらめきとは縁遠い有様となっている。
最近、順位を上げてきた女の子が、客の男に羽交い締めにされていて、首元に何かを突きつけられている。
男は目が血走っていて、何事かを喚き散らしている。
女の子が男を袖にしていることが気に食わない。自分以外の客を取るな。
こんな具合である。
黒服たちも女の子を人質に取られているので、身動きができない。
おれは気づかれないように、スマートフォンで警察に連絡を入れようとすると、誰かに制された。
「俺にまかせて」
そっと耳打ちをされ、ドキリとした。
顔なじみの黒服が、いつもの右口角を上げる笑い方をする。
そして、灰皿を手に取ると、それを男に向かって投げた。
それは、綺麗に男の顔にヒットする。怯んだ好きに女の子は逃げ出し、他の黒服に救出された。
「いけませんね、お客様。女の子に乱暴したら出禁ですよ」
彼は穏やかに言いながら、男に近寄る。
「その前に、落とし前付けないといけねぇな」
彼の言葉を合図に、黒服たちが男を取り囲み、そのままバックへ連れて行ってしまった。
入れ替わりに別の黒服たちがやってきて、人質にされた女の子のケアをする。
彼はマイクを持つと、その場にいる客に向かって語りかけた。
「大変申し訳ございませんが、本日は閉店いたします。お騒がせいたしましたのでお代も結構です。ですので、今日ここであったことは他言無用でお願いいたします」
反論すら許さないその声音。彼に逆らってはいけないことは、歌舞伎町に「遊び」に来るものなら誰でも知っている。
きらめきという意味を持つこの店の闇は、他ならぬ彼なのである。
きらめき #1
君の笑顔が忘れられない。
星のように輝いてる、とびっきりの笑顔。
君の笑顔が忘れられない。
忘れられたらいいのに…。
君の笑顔が忘れられない。
自分の心が締め付けられているようだ。
君の笑顔が忘れられない。
僕は忘れたくない。君のきらめく笑顔を。
夜の街を歩いている時の街灯ってなんだかきらきらして見えるし、なんだか自分だけを照らしてくれてるみたいでなんかすき。
きらめき
絶不調なこの頃のわたしです。何のために、ここまで我慢して来たの?頑張って来たの?と虚しくなり、逃げ出したくなる気持ち。
今日のお題は、きらめき‥
今のわたしには、縁の無いもの。
待て待て、ありました!
此処に、わたしの胸に、
わたしのハートに!
命のきらめきが!
今迄の自分や、周りの状況、これからの不安〜
それは、脳みそが作り出すもの。時と場合によって、変化していくもの。
変わらずに、ずつといつも存在してる、わたしの、あなたのハートにある
命の「きらめき」
忘れてました!
光の法則
光がものに届いて、そこから反射して目に届く
この世界のきらめきも
光が当たって反射して皆んなに届く
自分できらめく事は出来なくて
光が目に届いた人がきらめきを感じる
気持ち次第で世界はきらめく
🍇『葡萄』
もぎたての葡萄は
手のなかで怯える小鳥のよう
どの袋にも紫色のきらめきを湛え 少女の美しくも短いある期間の
こころとからだのよう
茨木のり子🌿
きらめき
誰しも、煌めきを持って生まれてくる。
その光は十人十色
輝きもまた、大小様々。
ただ唯一同じなのは
みんな誰かに愛されるために生まれたこと。
それは単純に家族からかもしれない。
もしかしたら遠い未来に出会う人かもしれない。
けれど、必ず出会うのは確かなのだと思う。
そして、その煌めきの中には、
その人が持つうちなる魅力が隠されていると思える。
いいことも、悪いことも
その人次第。
人を開くと決めつけて跳ね除けるのも、
いい人だと信じて接するのも、
第一印象や、性格だけで判断しないのも、
するのもまたその人次第。
私は、いつも思う。
誰かと一緒にいることが絶対なのなら
できるだけいい関係を築きたのだと。
だから、他人からの判断や、噂ではなく
自分が見聞きし、接するうちに見えてくる人物を信じる
そうすれば、嫌いだと思える人も、
悪者だと思えた人とも笑い合えるのだとわかる。
またその逆も然り…
【きらめき】
空は晴れているはずなのに、雨が降ってきた。『天気雨』、『狐の嫁入り』ともいうらしい。傘をさして家路を急ぐ。
少しして雨があがった。水たまりが太陽の光に反射して、キラキラと輝いている。道端の草花も雨粒が反射し、きらめている。私はすかさず、カメラのシャッターを切った。
いつもずっとあった
気づいていたよ
静寂の中
一筋の光がさす場所にね
さあ、お披露目の時間だよ
出ておいで
あるがままの私
なんでもキラキラに見えてた。
見えないものなんてなかった。
そんな時代もあった。
いつからかくすんで見えた世界と
歪んだ思考。
見たくなくて
知りなくなくて
知ったものがある。
全てに蓋をしたら
またキラキラに見れますか
–きらめき–