『お金より大事なもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お金より大事なもの
お金を持ちすぎると、反して心が減っていく。
お金さえあれば幸せだと思っていたこともあった。
お金は色んな欲を満たしてくれた、けれど、小さな幸せや心の余裕、愛情を満たしてはくれることはなかった。
お金を持てば持つほど『幸せ』のハードルが上がっていくのを感じた。
昔は、お金より大事なものなんて無いと思っていたけど、人生を長く生きていくうちに、それよりも大事なものが沢山できた。
お金なんて無くても、コインの柄とか考えてたら時間溶けるしとか思うのに。今日もヒトカラ行きたい。
「天国も地獄も、きっと存在なんてしない」
そう言ってあなたは笑う。
それなら死んだらわたしたちは消えるだけなのだろうか。
最初から何もなかったみたいに、存在が消えてなくなる。
わたしにはわからない。死ねば何もわからなくなるわたしには天国も地獄も実在するかなど知り得ない。けれど、死ねば何もなかったように消えることは、少しだけ寂しい気がした。
今日の思考
人間は言うまでもなく、他の動物と同様に生き物である。よって、無意識にみな「野生」を本能的に望んでいるはずだと私は思う。つまり、「自由」を望んでいるということだ。生き物の自由、それは、自分の本能や欲望に従い、行動または感ずることができる状態のことだ。つまり常識や周りの目などの何にも縛られず、良いとされる行動も悪いとされる行動も関係なく実行できるということだ。ところが、今日の人間は悪い行動はよっぽどのことがない限りしないであろう。これは、目立たぬよう周りからの目を気にしたり、他の人たちのように良い人でいなければならないといった感情から、自分自身の心に自ら制限をかけている結果と言っていいだろう。しかし、先ほどのように、人間が生き物であることに着目すると、人間は本当は良い悪い関係なく、自分がしたいと思ったことをしたいという己の制御からの解放を望んでいることがわかる。
ところで、今までに他人の短所を見つけ、安心した経験のある人はどれだけいるだろうか。きっとどんな善人や前向きな心持ちな人でも追い詰められた時、人の弱いところを知りたいと思った経験は一度はあるだろう。それはどのような心理作用であるか考えた時、人の悪いところ、弱いところを見つけた時、「まだ自分はましだ」とか「この人もこんな悪いことしてるんだし私もしてもいいのでは」など自分に対し許しを与え、安心させるための行為であると考えられる。この代表例が現在の人々の政治の見方や有名人に対する不倫への目である。裏金問題や不倫などは人々が悪いと思うことの代表例であり、それを日本を代表する、または著名な人物がしているのだから尚更だ。ただ、それになぜ人々がこんなに敏感なのかといえば、人の悪を見て自分を安心させたいからなのだ。そうすることで自分らの自由の範囲を広げる。
良いことをすることは自由である。なぜならば言わずもがな、良いことをすればするほど高評価であるためだ。それに対し、悪いことをすることは不自由だ。子供の頃の嘘くらいなら許されるが、犯罪や道徳観に欠けた行為は許されるものではない。
そこで、みな自由を求めるために悪が許される範囲を広げようとしているのだ。よってみな人の短所を見つけそれをつつく。そしたら自分もしていい、大丈夫だと思える。そして自分の自由範囲を広げる。
人の暗い一片を見た、心の本質である。
お金より大事なものは無い!とかいっても正味キツくね?
お金より大事なものは愛!とか言うのもキツくね?
冷笑しすぎ。
冷笑駄目。
じゃあ何すればいいの?
熱笑。
わっはっはー。
お金で苦しめられる事を
私は
知っている、
だけど、
お金より
大事なもので救われた事も
忘れない…。
お題『お金より大事なもの』
ありきたりな話にはなるのだけれど、健康だけは100%お金より大事。
私は脊柱管狭窄症で2回手術をした。それぞれ違う場所。そして狭窄を起こしているところがもうひとつある。
どういう理由があるのか分からないけれど、一度に手術をしてもらえなかった。
「いーじゃん! ちぇっ」
などと拗ねてみても可愛い歳でもないし、可愛い病気でもない。
1回目の手術後は、まさに天にも昇るような心持ちになった。経験のある方にはお分かりいただけると思うのだが、腰だけでなく両脚にまで痺れるように痛んでいたのが嘘のように消えたのだ。
だから2回目の手術の後もそうなると思い込んでいた。
しかし、ご想像通りそううまくはいかなかった。痛みは残ったし、日常生活でNGな動作もいくつか言われた。
たとえば、椅子にお尻からドスンと座ること。たとえば、腹筋上体起こし。
あと、やった方がいい運動や、これから一生やらないとまずいらしい運動も教えてもらった(けど、不精者なのでほぼやっていない)。
健康はお金で買えないだけでなく、不健康になればとてもお金がかかる。
若いうちにもっと健康に気を遣っておけばよかった。
でも、身体によくないものの誘惑ってすごいのよねぇ……(糖尿病なのにバケツプリンを貪りながら)。
お金より大事なもの。
それは貴方からの愛情のみ。
「お金より大事なもの」
健康だったり、愛情だったり、信念だったり、矜持だったり、生き甲斐だったり。
お金より大事だと言えるものは、きっと数え切れない位ある。
そしてそれは、大概はお金では買えないものだと言われている。
でも実は愛情や信念の一部はお金で買われたりする時もあるし、健康も場合によっては買える場合もある。
お金で買えないものだけが尊い訳ではない。
勿論生き甲斐もあるかもしれないけど、頑張って働いて、自分の能力や時間を差し出し、切り売りして、その対価としてお金を手に入れる。
そうやって手に入れたいお金で買う物も、苦労せずに手に入れたお金で買う物も、等しくその物自体の価値はあるし、それを買う時の気持ちや手間もプラスされる。
要は、お金で買えるものも買えないものも、どちらも大事なものは大事だと思う。
何かより何かが大事、なんて比べる必要はない。
ただ、自分にとって大事かそうでないか。
それだけだと思う。
142.『現実逃避』『遠くの街へ』『欲望』
『桜の樹の下に死体が埋まってる』って話、知ってるかい?
桜があれほど妖艶な花を咲かせるには理由がある。
それは、木の下に死体が埋まっていて、その養分を吸い上げているからだ。
――っていう与太話だ。
ああ、そうさ。
これは嘘の話。
元ネタは、昔の小説の書き出しなんだ。
ものすごく衝撃的な冒頭だから、このフレーズだけが独り歩きしているけれど、本当に埋まっているわけじゃない。
そもそも、その小説の中でも死体は存在しないんだ。
けれど、そう思わなければ、桜の美しさを理由がつかない、信じられない。
いつも不安に苛まされた男が、死体が埋まっていると思い込むことで、ようやく桜の良さを認めることが出来た。
そういう話なんだ。
これからするのも、そんな話。
『桜の樹の下に死体が埋まってる』。
そう信じたい男の話さ。
――あれは一年前のこと、ちょうど今ぐらいの時期、桜の綺麗な季節。
ある男が、付き合っていた彼女を殺して埋めた。
きっかけは些細な口喧嘩だった。
それが売り言葉に買い言葉で、どんどん激しくなって、殴り合いの喧嘩になったんだ。
頭に血が上った男は、彼女を突き飛ばしたんだけど、打ち所が悪かったのだろう、血が勢いよく噴き出して、彼女は死んでしまった。
男は焦った。
『このままでは殺人で警察に捕まってしまう』と。
自分勝手な考えだけど、まあ人間なんてそんなもんさ。
予想外のことが起きれば、自分の保身のことしか頭になくなる。
さて、男は自身の身の安全のためにその場から離れたかったが、一つだけ、やらなければならないことがあった。
死体を隠すことだ。
『死体の発見が遅れれば、その分逃げ切りやすくなる』。
そう思った男は、彼女の死体を埋めることにしたんだ。
桜の樹の下に……
合理的な判断があったわけじゃない。
だが、男にとって、そこに隠すのが自然の様に思えた。
『桜の樹の下に死体は埋まっている』。
――ならば、彼女の死体が埋まっていても、たいした問題にはならないだろう。
そう思ったんだ。
きっと現実逃避でおかしくなっていたんだろうな。
その時の男は、それが唯一の正解だと信じて疑わなかった。
彼女を埋めた後、男はすぐに電車に乗った。
目的地も決めず、電車を乗り継いで遠くの街へ。
適当なところで降りて、野宿をしたり空き家で寝泊まりして過ごした。
男はいつも怯えていた。
いつ警察がやってくるか、いつもビクビクしながら背後を気にしていた。
二日と同じ場所に留まらず、各地を転々とした。
その道中には風光明媚な景色も、賑やかな繁華街もあった。
だが、そのどれも男の心に安らぎをもたらすことはなかった……
そして翌年の四月、再び桜の季節がやって来た。
男は未だ警察に見つかっていなかった。
では、一年間警察から逃げ切ったことで、男は平穏を手に入れただろうか……
……いや、男はもう限界だった。
あの日から、人を殺した罪悪感に苛まれ、心身ともに衰弱していった。
そして、満開の桜を見て、ようやく決心した。
『もう、楽になろう』と……
――そうです、お巡りさん。
お判りのことだと思いますが、その男と言うのは俺のことなんです。
彼女を殺したショックで日本各地を逃げ回り、耐えきれなくなって自首しました。
どんな罰も受けます。
嘘はつかず、知っていることは全部話します
……ですからお巡りさん、『俺を迎えに来た』と言う彼女を追い払ってください。
彼女が生きているはずがないのです。
だって、本物は俺が殺して、桜の樹の下に埋めたんですから。
たしかに『あれは夢だった』と思いたい気持ちはあります。
ですが、それは俺の卑怯な願望であり、欲望なんです。
絶対に、俺が彼女を殺しました。
そこに嘘はありません。
彼女を突き飛ばした手の感触、周囲に飛び散った血の匂い、土の冷たさ、血の気の失せた彼女の顔、全て鮮明に覚えてます。
だから彼女が生きているはずがないんです。
あそにいるのは化け物だ。
どうか、あのニセモノを追い払ってください。
信じられないなら、あの桜の樹の下を掘り返してください。
そうすればすべてが分かります。
桜の樹の下に死体が埋まっている。
俺が殺した、彼女の死体が。
そう思わなければ、気が狂ってしまいそうだ。
お金より大事なものはありません。
たくさんのお金は必要ありません。
だけど、
ごはんを3食食べられて、
お風呂に入れて、
やぶれていない服を着られるくらいのお金は、、
それがないと、
お金より大事そうなものも、
壊れてしまうじゃないですか。
お金より大事なもの
お金より大事なものってあるのかな?
友達かな?
愛かな?
お金より大事なものってなんだろ?
いやいや、
大事なものは
自分の命!
自分の生き方!
自分の志!
あなたにとって、
お金より大事なもの
ってな〜あ〜に?
きらきら金貨が ころころ落ちる
けれど心は どこかで凍る
ざくざく集めて 袋は重い
だけど笑顔は どこかで遠い
とことこ帰れば 灯りがともる
「おかえり」の声が 胸へと灯る
金貨は冷たい いつかは消える
けれどぬくもり ずっと残る
ころころ金貨か ぽかぽか心か
どちらを選ぶ?
私は選ぶよ 笑顔とぬくもり
きっとそれが宝物
1枚の紙切れさえあれば救えた命もあったのかもしれない。
お金は全てではないと言うけれど、あの日の光景がそう思わせてはくれない。
幼い頃の記憶で思い出すものといったらブラウン管の明かりだけが頼りの薄暗い部屋。両親は常に言い合いをしていた。ある日父親は突然「死んでくる」といって足の悪い妹を連れて車で家を出ていった。母は怒り狂って追いかけた。私は一人部屋に残されただそこにいた。
それからしばらくしてサイレンの音がして玄関のチャイムが鳴った。
大人になってから、あのときの出来事を比べてドラマを見ている時がある。
私は何があったか内心理解していた。そして、母も妹ももう私のもとには戻ってこないのだろうことも理解していた。
父親が運転する車の前に飛び出した母親が轢かれてそのまま玉突き事故を起こしたらしい。父親と妹もそのとき死亡したらしい。
父親の親は私が生まれる前に亡くなっていたし、母親は父親の借金のことで実家から勘当されていた。必然的に私は天涯孤独になった。
今でも母の泣きながら怒る声と、妹の父に抱き上げられ泣き叫ぶ声が頭から離れない。
父親は母から金をせびるために脅しのつもりで妹を連れて行ったのだろう。いくら幼くとも自分の父親がどんな人間か私は知っていた。
あの日お金を渡していれば母も妹もまだそばにいたのだろうか。
生きるためにはお金が必要だ。それもあればあるだけ良い。
養護施設に入れられて社会に出るまでに私は兎に角それを学んだ。
お金がなければまともに衣食住も成り立たない。学校にもいけない。就職だってなかなかできそうにもない。
お金より大事なものなんてない。
結局はそういうことだ。わかってはいるのだ、それでもお金のない自分には生きていく価値すらないのだと言われてしまっているようで度々虚しくなるのだ。
お題【お金より大事なもの】
フィクションと少し実話です。
『金より大事なものがあるとすれば、それはお前の瞳だ』
そんな気障ったらしい台詞を吐いて、僕の元を去った男は今日、骨になって帰ってきた。
「……嘘つき、いつか僕をお嫁さんにしてくれるって言ったくせに。お前が何より大切だって、そんな言葉ばかり僕に言っていたのに」
あの男は結局、叶わぬ約束ばかりを残しこの世を、僕の元を去った。愛しい男、嘘つき男、おべっか男。
思いつく限りの罵詈雑言を並べてみても、足元の水溜まりは僕の瞳から溢れ落ちる雫で、質量を増すばかりだった。
この先に価値あるものなんて何一つないのかもしれない。
錆びたフェンスを越えた先、廃れた工業地帯で、アーシャは立ち止まる。そこは工場の中だった。床には鉄くずが散乱していて、天井の割れたガラス窓からは冷たい日差しが差し込んでいる。
アーシャは錆びた銀色の棒のようなものが飛び出たリュックサックを下ろすと、瓦礫のなかの尖っていないところに座りこむ。
こんなところまで来たのは、滅びを待つだけのあの村に嫌気が差したからだ。周りの大人たちはみんな希望を持たせるようなことを言うが、ほんとは未来のことなんて何も考えていないんだとアーシャは知っている。だから自分がなにかやらないと、と思ったのだ。
リュックから棒を抜き取る。その棒には黒い針金のようなものが巻き付いていて、持ち手部分にはダイヤルやらボタンやらがついていた。
「アー、アー。誰かいる?」
アーシャはダイヤルを回し、ボタンを押しながらその機械に声をかける。
「おーい、誰か聞いてないの?だれか...」
数十分ダイヤルをいじったり、機械を叩いてみたりしていたが、ザーザーとノイズが走るだけで、返事はなかった。
アーシャは小さなため息をつくと、リュックを背負い、再び歩き始めた。
【お金より大事なもの】
○居間(夜)
破れた障子戸。
畳に転がるビール瓶や空き缶。
ちゃぶ台を間に向かい合う正座する娘とあぐら をかき缶ビールを片手に持つ真っ赤な顔した 父。
父「い…いま…なんて…言った…?」
目と口が大きく開く。
娘「だから断ってっていったの!!」
父「お前わかっているのか!?幸せになるチャンスを 逃してるんだぞ!!彼は大金持ちなんだぞ!!」
缶ビールをちゃぶ台に叩きつける。
娘「お金よりも私は自分で選択することが大切だと 思ってる!!これは私の選択じゃなくてお父さんの 選択でしょ!?」
父「この…っ!!」
空になった缶を握り潰す。
眉間にシワがよる。
父「ふざけるな!!」
両手を思いっきりちゃぶ台に叩きつけ立ち上が る。
娘「本当のことでしょ!?」
立ち上がる。
父「俺がお前の幸せをせっかく考えてるのに…もうい い!!でてけ!!」
娘を指指す。
娘「こんな家出てってやる!!」
障子戸を思いっきり閉めて出てく。
父「…」
あぐらをかいて座る。
父「ちくしょー!!」
両手でちゃぶ台を返す。
私にとってお金より大事なものは
あなたかな。
あなたは私に時間をくれた。
だから私は、あなたに時間より大きな愛をあげる。
あなたのお金より大事なものはなにかな?
(お金より大事なもの。)🦜
あのね
僕達 雀は・・・
人間、しゃん。が
お金より大事なもの。を
忘れて居ると思うんだね。🦜
《其の原因は。》
【大自然。の中で 生きる事の
厳しさを 忘れてしまった
事に有ると、僕は思うんだよ。】
❞今、此処で 人間、しゃん。に
取って お金より大事なもの、
は何か。は 敢えて語りません。
何故なら
小雀 物語、未来編。で嫌に
為る程 お話せねば為ら無い
からなんだね。❝
(ですから、今回は。)
【雀。に とって・・・
お金より大事もの、は何か。】
❞自然の中で、生き抜く能力。が
一番の幸せ、で有り。
人間、しゃん。の近くで
安心して 食べ物が有り
安全に 子供を育てられる事が
お金より大事なもの
なんだね。❝
❣でも お金が有ると、
優しい、叔父しゃん。が
大好物の ビスケット。を
買ってくれるから
お金。も やっぱり
大事なんだね。🦜🦜🦜
🦜🦜🦜
お金より大事なもの(オリジナル)(異世界ファンタジー)
「ラッツさんはお金より大事なもの、ないんですか?!」
ユーズにいきなり喧嘩腰でそう言われ、ラッツは目が点になった。
「へ?急にどうした?」
「どうしたもこうしたもないです!ラッツさんお金にガメついですよね」
確かにその自覚はあったが、お金に困った事のある人なら誰しもこうなると思う。
「人聞きの悪い事言うなよ。何をするにもお金は大事だろ」
「だからって、ほぼ全財産受け取ったらしいじゃないですか」
その発言で、数日前この街で受けて解決した依頼の事らしいと理解した。誰から何を聞いたやら。
ラッツはため息をついた。
「そりゃ依頼人が設定した金額だったからな。後から金ないとか言って値切ろうとしてきたから断っただけ。悪いのはあっちだろ」
ユーズは当初の勢いを失ったが、まだ不満があるらしく、小声でブツブツと文句を言った。
「そうかもしれませんけど…生活が立ち行かなくなるくらい払わせるなんて」
「それこそ、依頼のブツが金より大事なものだったんじゃねぇの?知らんけど」
ユーズを完全に言い負かし、ラッツは続けた。
「そもそも、お金より大事なものって、いくらを想定してるんだよ。金額によるだろ。1ピケ(10円)より大事なものなら山ほどあるけど、1000シーニ(1000万円)だったら仲間くらい簡単に裏切るかもしれん」
隣で話を聞いていたアレスが目を丸くした。
「1000シーニで?!」
「そこ?!大金だろ?!」
地方とはいえ王宮騎士だった彼は、高給取りだったのかもしれない。金銭感覚が違いすぎる。
同意を求めて見回すと、ネオが頷いていた。
彼とは貧乏人仲間だったようである。良かった。
「そういうお前らはどうなんだよ。金より大事なもの」
そう聞くと、アレスが即答した。
「私はいくら金を積まれようと、名誉と己の良心を重んじますね」
彼らしい、期待を裏切らない回答だった。
ユーズは少し考えていたが、
「私も…自分に失望する事や己の正義を裏切る事はしたくないです」
と、言った。聖職者らしい模範回答だった。
そしてネオは、じっくり考えて、
「俺は……家族」
と言った。
ラッツは目を丸くした。
ネオは故郷の里を滅ぼされて家族全員皆殺しにされており、今現在、守るべき家族はいないはず。
その話を知っているのはこの中でラッツだけなので、知らない二人は「家族!良いですね」「さすがネオさんです。お優しい」などとネオに話しかけている。
(あれ?それってお金が一番大事、になってしまうのでは??)
ラッツはネオを盗み見た。
ネオはぼんやりと中空を見つめている。
今は亡き家族の事を思い出しているのかもしれない。
何よりも大事なものだった、それを。
(それを言うなら俺も、か)
だから金より大事なものがないのかも。
ラッツは自虐の苦笑いを浮かべた。