『お祭り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「やばいって!花火始まっちゃうよ!」
お祭りと言えば焼きそばでしょ!!
美味しいなぁ…!ジュースも飲んじゃお!!
って周りの人が移動してる?あっ
そうだ!もう少しで花火の時間だ!!
急がないと!!もう、こういう時に限って1人なんだよなぁ…
「1人かぁ…ごめんね、一緒に行ってあげられなくなっちゃって。」
んー?誰か何か言った?
「聞こえてないかぁ…涙が出てきちゃったよ。」
うわっ!目に汗入った!!痛いー!!
お盆祭り楽しいなぁー!
お盆ってなんの日なんだろ?
お祭り
一緒に行きたいな
叶うわけもないことを願って
分かってる
一緒に行けるわけがない
それでも
会いたくなって
叶うまで
ずっと待ってる
寂しいお祭り
お祭り
今回は雑談
実は僕ってまぁまぁの田舎に住んですけど、そんな田舎にも祭りがありまして、その祭りがコロナで大体三年ぐらいかな?それぐらい中止になっていてずっとやりたくてやりたくて仕方がなかったんですよ。そしてなんと今年はお祭りが開催れるんです〜。しかも僕丁度今年で中学生になったのでお祭りの山(なんかデコトラの最終形態みたいなやつ)に乗れるんですよ。いや〜楽しみで仕方ない。
お祭りなんか
人が多くて鬱陶しいだけなのに、
なぜ君が隣にいるだけでこんなにも世界が彩るんだろう。
見えていなかった世界を君が私に見せ、
魅了してくる。
目が痛いほどに、君が肯定的な発言をした全てのものが輝いて見えるの。
……あぁ、いや。
(…好きな人は、別だよ、)
寂しい気持ちと同時に、
空へ大きく花火が舞い踊る。
『お祭り』
お題:お祭り
慣れない下駄を履いて
着慣れない浴衣に袖を通して
いつもはしないメイクもして
「おまたせっ!」
こちらを見た彼女はとても綺麗だった
私の彼女に対するこの気持ちは
花火と共に消え散ってしまわないと…
『お祭り』2023.07.27
二年に一度開催される事務所のイベント。そのイベントを明日に控えて、タレント陣は浮き足立っている。
歌に芝居に寸劇。とにかく何でもありで、バカ騒ぎをしようというコンセプトのもと、この時期に開催されるのだ。
「社長、明日はよろしくお願いします」
関西訛りで彼が声をかけてくる。王子様風の衣装は、悔しいほど彼によく似合っていた。
彼は明日、自分の出演したミュージカルのナンバーを歌うらしい。王子様風の格好をしているのもそのためだ。彼と同級生の男が、絶対似合うからと鼻息を荒くしていたのを思い出す。
「似合うなぁ」
素直にそう褒めると、彼は肩を竦めてみせた。
「あのバカの趣味っすよ。アイツ、オレのファンなんで」
そう彼があのバカと指す男は、今年のイベントの主催である。主催なので何をしてもいいと思っているらしく、全編を通して己の趣味を優先しているのだ。
バカだとくさする彼も、自分が主催の時はミュージカル色全開だったので、似た者同士である。
「まぁ、そんなバカの祭りなんで別にええんやけど」
「そうそう。祭りじゃないと、そんないかにも王子様! って衣装は着ないよ」
二年に一度のバカの祭り。
この日限りは、無礼講。多少の悪ふざけも許される。
普段は厳しくしている僕も、彼らと一緒にこの祭りを楽しむつもりだ。
ピピピピッ ピピピピッ
ん…?なんでこんな時間に目覚ましかけたんだ…。
…あ、そうか。今日の夜、祭りあるんだった。
重い身体を無理矢理起こして、準備をする。
徐々に賑やかになっている通り。
楽しそうに金魚すくいをする子供。
ほのかに香る焼きそばとカステラの匂い。
友達に誘われて来たけど、来なきゃよかったか。
そう思いながら、友達について行く。
「あ、あれ。かえでじゃね?」
指差す方向を向く。
赤い光に包まれた彼女がそこにはいた。
水色の浴衣を着て、いつもとは違う髪型で。
あいつ…教室ではいつもおとなしいのに…。
彼女以外、僕には見えなくなった。
ーお祭りー
私にとってのお祭りとは、花より団子、すなわち屋台である。
屋台で出された食べ物の思い出が数年分、色々とあるのだが、総じて良い思い出だったかというと実はそうでもなかった。
元来食べるのが遅い私には、かき氷はハマらなかった。ただ冷たくて、味もそんなになく、最後は水っぽくなり、どこが美味しいのか分からない。
しかし家族や友人達は真っ先にかき氷を欲し、一口ずつ食べては頭がキーーンと痛むことすら楽しんでる節さえあった。
初めて自分のお金で買えた唐揚げは、人にぶつかって落としてしまった。…無性に悲しくなって、そのままゴミ箱へ持っていった。
また、幼心ながらに(人とは好みが違うな)とその時初めて感じた。例えばりんご飴よりはいちご飴だったし、焼きそばよりはたこ焼きの方が好きだった。
人混みも昔は平気だったのだが、だんだんと億劫に感じるようになってからは、お祭りにも随分長いこと行っていない。
ただ、もしお祭りに行くなら、自分と同じ好みを持つ人の方が楽しく過ごせるのではないかと思う。
なんだかんだと愚痴る形になってしまったが、最後はポジティブに締めたい。
というわけで、誰かベビーカステラをお土産に買ってきてくださいな。良いお祭りを!
お題:お祭り
勇気を出して誘った夏祭り
前日、ソワソワして浴衣を着て髪型も何度もチェックをした
鏡の前では笑顔の練習をした。
寝る前もドキドキして眠りに付けなかった。
そんな時君から連絡が来た、何かと見たら
『ごめん。明日の祭り他の子に誘われてその子たちと
祭り行くことにした』
訳が分からなかった。
最初に誘ったのは私なのに。
夏はどう考えても祭りに適していない季節なのに、人はなぜ地上の熱に蒸されながら浴衣や甚平を着てまで雰囲気を形作るのか。
「妖怪のせいじゃない」
と心底どうでも良さそうにつぶやき、かき氷にスプーンを刺す彼は子供のとき以来だという甚平をもう着崩していた。
年に一度のお祭りの日
去年より綺麗になった君
いつもいつも驚かされる
立ち止まったままの僕が
いつか置いていかれやしないかと
ひとつ不安を心に残して
今年も、君の隣にいられる奇跡を噛みしめる
(お祭り)
お祭り。
今日は
2人と一緒に
お祭り。
大きくなった
あいちゃんと。
日本から行く前に
一緒に
お祭りに行けて
本当に良かった。
またね。
提灯に光が灯る時間
いつもとは別世界にいるような感覚
この日だけは夜、外にいてもいいの
ヒトならざる者も
この日は皆、踊り明かすの
お祭り
久しぶりに、夏祭りが開かれる。こんなご時世だから大規模なイベントはなかなかできず、できても小規模なものだった。
「今年の夏祭りはみんな来れるかな」
離れてしまった友達とも、毎年の夏祭りで会えていたのだが、みんな揃っての参加はできなくなっていた。
久しぶりのお祭り。久しぶりに会う友達。
「今年の夏祭りが、楽しいものになるといい」
チラシを見ながら、つぶやいた。
お祭り(前日譚)
「こんにちは♪桃世ちゃん♪しあさって、この街でお祭りがあるんだって〜♪一緒に回らない?」
「鋸崎さんこんにちは。ええと……その日は特に予定もないので、大丈夫ですよ。……久しぶりだな、お祭り……」
「よーし♪決まり♪桃世ちゃんの浴衣姿、楽しみだなあ……♪」
「ちょっと待った!!」
「鑓水さん……!?」
「桃世ちゃん!わたしとも回ろう!!」
「え、でも、鋸崎さんとの約束が……」
「じ、時間制でどうかな!?」
「時間制!?!?」
「弥代依ちゃん。桃世ちゃんをレンタル彼女みたいにしないでほしいんだけど〜?」
「え?いたんですね乃和さん」
「あ、あの喧嘩は……」
「いたよ〜?わたしはずっと桃世ちゃんの隣にいるよ〜???」
「桃世ちゃん、か、可哀想に……」
「二度と立てない体にしてあげようか〜?」
「だめ!喧嘩はだめです!それ以上はしないで下さい……!」
「桃世ちゃん……安心して♪わたし、桃世ちゃんをペチャちゃんから守るって決めてるから♪」
「ちょっとボンボンボンさん。モデル体型って言って下さいよ。第一桃世ちゃんを安全に守れるのはわたしだけですから」
「それだと全部大きいことになっちゃうじゃん。真ん中へこませてよ」
(け、結局変わらない……どうすればいいのおじいちゃん……)
「やめなよ。みっともない」
「万智さん!?!?」
「あ!マッチ〜!」
「万智さんですよ〜」
「すみません来ていただいて早々になんですけど……こ、この状況どうにかできますか……?」
「できるよ」
「本当ですか!?」
「モモ、わたしと一緒に回ろう」
「……ん!?」
「マッチ?抜け駆けよくない」
「モモの真ん前で喧嘩してたらそりゃ嫌になるでしょ。わたしの元にいるのはとんでもない安パイ。おいでおいで〜」
「口ぶり的に弥代依ちゃんの友達かな?子どもは帰っておねんねしてな♪」
「何コイツ。乳でかくて顔良いだけのくせに出しゃばんなこんにゃろー」
「マッチ褒めちゃってるよそれ」
「ありがとうね〜♪」
「気持ち悪。なんで褒めてんのにお礼いってんの?」
「マッチ、まず落ち着こう」
(……当日、休んだほうがいいかな…………)
お祭り。
当方、さっき従姉妹と従姉妹の彼氏さんが来て着付けしたばっかり。彼氏さんからしたら俺は『彼女のお父さんの妹の子どもしかも異性』という、素晴らしく取っ付き難い存在だっただろうが、実際暫く品定めしていたが、めちゃめちゃに懐いてしまった。是非そのまま結婚して欲しい。寿司連れてけ。
「ベビーカステラください。小さい方」
お祭りに一人で来るのはやはりおかしいだろうか。そもそも人混みも特有の匂いも音ですらも苦手なのに来ること自体、おかしい。
ここ最近、妙な全能感にずっと支配されていた。
気が狂っている。狂っているから一人で来ている。そう思った。
もうすぐ花火が上がる。有料で切り売りされているただの芝生には人々が意気込んで座り、買い食いしてはその時を今か今かと待ち望んでいた。あと十分もしないうちに花火大会は始まるだろう。それまでには帰らないといけない。
「すいません、このお面貰えます? あーうん、この半面。色……は、じゃあ黄色と黒のやつで。それです。どうも」
憎たらしいとか、悲しいとか、そうは思わない。昔からそうだったが、その時はまだぼんやりこんな感じなんだろうと想像してそれを行動に移していた。祭りはこれからだ。きっとここに居続ければ楽しいだろう。金魚すくいも射的もある。よく分からないスムージーや良い肉で作った串、ヨーヨー釣り、子どもからお金を巻き上げているであろう胡散臭くて高いカードゲームくじ。一喜一憂する人々。
「ヨーヨー一つ貰えますか。あぁごめんなさい、急いでて。お金だけ渡すんで一つ貰えると助かるんですけど」
光を映さなくなった瞳、汚く染まった爪、ちぎれたヘアゴム。不慮の事故といえばそれまでだ。だからそう思わない。その現場を見ていない。見ていない故に、友達の死に対して何も思わなかった。
ガヤガヤとした空間から抜け出し、暗い道を進む。履き慣れていない革靴はすっかり土で汚れて輝きを失ってしまった。今日初めて着たスーツも上手く着ることが出来ないまま、ネクタイピンどころかネクタイ自体せず念の為持つだけ持っている。
この度はなんて言わない。悲しめないから。友達を消した奴に怒りもしない。
「やぁ、昨日ぶりじゃん」
というか、どうしてもお土産を持って行きたかった関係で葬式はとっくに終わっていた。数珠すら持って来なかったので顔すら知らない人々には怪訝そうに見られたけれど、会場に勝手に入り、ずっと棺桶の近くで座っていた彼女にとっては安心する材料になったらしい。二人に声をかけてそこに近づいた。
「……貴方でしたか」
「どうも。これお土産。こいつはともかく食欲無いとは思うけど、二人で食べてよ」
「ありがとうございます」
カロリー爆弾を彼女に押し付け、そのまま棺桶に向かった。許可も取らずに中を見る。決して安らかとは言えないソレがそこにあり、思わずうわぁと声を出した。お土産を中に、これまた勝手に入れようかと考えてそれも辞めた。ヨーヨーは濡れるしお面はこれ焼けるのだろうか。ちょっと理解し得ないのでそれもさらに押し付けておいた。
「アイツはもう帰ってった?」
棺桶から離れてベビーカステラを摘んだ彼女の隣に座った。少し顔を曇らせた後、首を縦に振った。
「そう。きっとアイツのことだから犯人探しにでも躍起になってんでしょ」
「……そう、でしょうか」
「多分。だからさ、俺の分まで悲しんどいてね。アイツはアイツなりの方法を見つけたんだから」
背中を叩いた。ぐふ、と唸ることもなく彼女は気まずそうに目を伏せる。どう慰めればいいのか分からずそのまま立ち上がり、また棺桶の前に立つ。
「もう行かれるんですか」
「うん」
「そうですか」
また中を見て、まぁいいかと顔がある辺りにお面を被せた。てっきりアイツも居るとばかり思っていたからこいつの好きな色じゃないけれど、まぁ一ヶ月はもつだろう。
「盆までには俺らもそっち行くから、勝手に連れてくなよ」
呟いて、閉める。
友達の家族も同然だった親戚に明るく声をかけ、その場を後にした。葬式会場を出てすぐに自分のスマホを取り出しネットニュースを見てみる。宗教関係から通り魔、ストーカー、生贄、そこらのオカルト的な類までざっと見た後、どうも疲弊してしまって目を伏せた。
盆までは一週間もない。その間にアイツと、もう一人共通の友人だったアイツと会う機会を作れるだろうか。何故俺が後始末をしなければいけないのかとつくづく思うが、最早どうでもいい。オカルトは信じないが約束してしまったからにはその通りにしないと、本当に、一二を争うレベルで悲しんでいる彼女を連れてかれるのは困るのだ。俺とは違って。
結局はお互いの気が済めば良くて、アイツが出来ないのなら俺が代わりにしてやってもいい。俺には彼のようなストッパーの役割なんぞ到底果たせないのは分かっていた。頭で考えるより身体で動いた方が楽で、実際俺ならきっとなんでもできる。別に俺は何がどうなろうがどうでもよくて、アイツが道を外すなら俺も外すだけだった。
彼女の目に触れないようにしさえすればなんだっていい。ちゃんと悲しめている彼女の邪魔だけしなければいい。だが邪魔していて、道連れにされないのがほんの少し気に食わないというだけで。
はぁ、と深い溜息を吐く。最早幸せなんていくら逃げても今なら特段変わらないと思った。
「今から復讐しても、後の祭りだろうにねぇ」
お祭り
屋台が並んでて
人がたくさんいて
美味しいものの匂いがして
くじ引きの当たりの音がして
お囃子が聞こえて
神輿が通って
人混みは暑くて
迷子の子がいて
空は薄暗くなって
屋台はきらきら光って
酔っぱらいが歩いてて
浴衣のカップルがいて
小銭を落として
花火が上がって
煙のにおいがして
美味しいものは売り切れて
光はだんだん少なくなって
草むらにゴミが捨てられてて
小銭がちらほら落ちていて
涼しい風が吹いて
誰もいなくなって
あ、今年もお祭りが終わる。
賑やかな人混みと、色取り取りの灯り。
あちこちから立ち込める、食欲を刺激する匂い。
小さい頃は、本当に楽しかった。
大規模なそれを知らないけれど、その雰囲気が好きだった。
でも、いつしか足は遠退いて。
気づいたら、縁遠いものになってしまったなぁ。
”お祭り”の雰囲気は嫌いじゃない。
でも、楽しめるかと言われたら、ちょっと複雑なところだ。
お祭り
夏祭り
焼きもろこし屋のお手伝い
収穫したて
生食できる新鮮さ
皮をバリバリ 青いにおい
炭火の上で転がして
焼き色ついたら
醤油とみりんを刷毛で塗る
焦がし醤油の香り広がり
たちまち人が集まってくる
「美味しい焼きとうもろこしだよ〜
いらっしゃい いらっしゃ〜い!」
屋台の食べ歩きが大好きだけど
作って食べてもらうの楽しすぎて
またやりたいな
「お祭り」
#179
早く早くと手を引かれて転ばないように早足で歩く。ウキウキしながらどれを食べようかと品定めする姿は、可愛らしいと思うには十分。
気づけばその両手には焼きそばと唐揚げ。私もチュロスと焼きそばを買ったけれど君の食べっぷりを見てるとなかなか進まない。
どれだけ楽しみにしてたのか、ほんとわかりやすいなんて思いつつ。
今日のためにバッチリ浴衣を着込んで髪を結い上げて。声をかけられたらどうするんだろう。
そんな私も君に言われて色違いの浴衣だし。男一人もいないから守ってなんてあげられないよ。
できる限り守ってみせるけどさ。
ほんと君は私の気持ちなんて知りやしないんだから。好きなだけ遊んで思い出になるだけなんだろうな。
「あ、花火!」
その声につられて空を見る。瞬間、夏空に花が咲く。ああそうか、花火だって一瞬だ。それでも誰かの心を奪うことができるって知ってて咲くんだ。
それなら肖ってみてもいいかもね。
肩をたたいて振り向かせる。
あのね、私本当は、君の事が
花火の明かりにに火照った顔もこの気持ちも全部隠してみたけれど、君には伝わってるのかな?
真っ赤になった君の顔は、花火のせいか、それとも⸺
14.『お祭り』