『お気に入り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お気に入りだった部員がいた
小さくて
ひょろっこくて
ぐずぐずしてて
でも
誰より勝負を楽しんでいた
その目に見える景色が、どれだけ美しいんだろう、綺麗に見えるんだろう、羨しかろうか
でも
誰よりも強さを求めてしまった
その目に見える景色が、どれだけ醜いんだろう、きたなく映ってしまうんだろう、それを反発したかろうか
今まで考えたこともなかったのに
一人で突っ走って
無理してクマ作って
しまいには、笑わなくなって
いいぜ
全部元どおりにさせてやるよ
勝負の楽しさ、教えたのは誰だったか
思い出させてやる、覚悟しとけ
お前に勝てなかった自分が言うものじゃない
けど
「前みたいに…楽しくやろうや」
_2024.2.18.「お気に入り」
pkmn。つばさん
最近、ハイキューの映画が始まりましたね。学生の私もなんとか見に行けそうで歓喜(母がいいよって言ってくれましたヤッター!)。
なので、今はハイキューを観てます。追い中です。ちょうど二期に滑り込みました。
お気に入り
私のお気に入りの場所の一つは、自分の部屋のベッドだ。私にとって、睡眠は生活の中で欠かせないことだからというのもあるかもしれないが、とても気に入っている。私のベッドは二段ベッドの下だ。スッキリ起き上がることはできないが、天井が近くて、秘密基地みたいなその空間が大好きでたまらない。見た目は普通だけれど、寝転んでしまえば、誰でも深い眠りにつくはずだ。
今日もふかふかのベッドで気持ちよく寝たい。
お気に入り
今日手に入れたお人形さんは、3つともマリオネットだったよ。
お嬢様と、おじさんと、王様。
こんなふうにお人形さんをコレクションし続けて、数えるのもバカらしくなるくらいの量を持ってる。
その中でも、あたしのお気に入りはこれ。
“❤︎My Darling❤︎”
ひとつの欠陥もない整った顔面に、艶のある髪の毛……おまけにスタイル抜群。
まさに、あたしの理想を体現したようなダーリン。
いちばんのお気に入りだから、人間みたいな体温も感じられるようにしたの。
お人形さんには少しだけ心が残ってるから、毎晩ダーリンと添い寝してると、夢を通じてダーリンの思念が伝わってくるの。
夢の中のダーリンはいつもあたしに怯えて、怨みのこもった眼でじっと見つめてる。
【お気に入り】
不思議な夢を見た。
河原で1人佇んでいると、遠くから女の子がやって来た。
「お兄ちゃん。わたし、困ってるの。助けて欲しい」
この状況を気にも止めなかった俺は快く了承した。
女の子はありがとうと言って俺の袖を引っ張る。彼女に連れられていくと、そこには小さな石が積まれていた。
「これをもっと高くしたいの」
俺は彼女と石を積み上げる。膝丈くらいまで高く積み上げると、女の子は飛んで喜び、お礼と言って小さな黒い人形を差し出してきた。
「お気に入りなの。お兄ちゃんに持っていて欲しい」
そこで、目が覚めた。
変な夢だと思いつつも、大学へ行くため支度し玄関を開ける。そこで足が止まった。
玄関先に小さな人形が落ちている。
拾い上げてみると、どことなく夢で見た女の子に似ている気がした。直感的に、これは夢のあの子がくれたものだと気がついた。
少し気味の悪さを覚えつつも、何故か俺はその人形をポケットに入れていた。
その通学途中、俺は信号無視の車に跳ねられた。
目が覚めたのは病院の中だった。奇跡的に軽い打撲で済んだらしい。
医者の話をぼんやりと聞きながら、右の太ももがじんわりと熱くなっているのを感じた。
軽く触ってみると、熱くなっていたのはあの人形だった。
あの女の子が守ってくれたのか?
なんにせよ、俺は彼女がお気に入りだと言った人形を今でも大切に持っている。
私は誰かのお気に入りにはなれない
だから 「私なんか」って考えて自己肯定感が低くなり ネガティブすぎると みんなから言われ さらに誰かのお気に入りにはなれなくなる
あいつは先輩のお気に入り
あいつは先生のお気に入り
あいつは同輩のお気に入り
わたしはあいつが大嫌いだ。
顔が可愛いだけで、背が小さいだけでちやほやされてる。
だからあいつが持て囃されるたびに、イライラする
あいつはわたしの部活の同輩
典型的な女の子
泣けば許される
自分は世界の中心
私が正義
そんな心が透けて見える
あいつは許されることが
わたしは許されない
どうしようもなく自分が惨めに思える
結局ひとは顔なのだ。
中身じゃない
そんなこと言ってる奴は絶対
他人と自分との違いに気付かないクソ鈍感野郎か
顔がかわいくても振られたことのある奴だ
どうか将来
その性格のせいでなにか面倒ごとに巻き込まれてほしい
わたしはあんたの性格を指摘してあげない
落ちぶれて
惨めに
泣き喚いて
自分は世界の中心ではないと、思いしればいい
そしてその後で、
「やっぱり人は中身だよね」とか言って見せて欲しい。
滑稽極まりなくて、非常に愉快だから
お気に入り
遠回りして通るお気に入りの道がある。
どこからかサムライが出てきそうでワクワクする!
私のお気に入りがみんなからも気に入られるのは、なんか気に入らない。
「お気に入り」
子供の頃、お気に入りの絵本があった。
母が買ってくれた絵本だ。
水彩絵の具で描かれた美しい海、白い帽子とワンピースを着た女の子。
絵本を開くたび私はガラス細工のような繊細さをもつその世界観に目を輝かせた。
月日は経ち、私は少女から大人になった。
あの絵本は今どこにあるのかわからない。
ストーリーも絵も朧気な記憶の中でしかもう存在していない。
ただ、あの頃絵本を開くたび感じた感情の欠片だけが今も心の奥で眠っている。
「お気に入り」
お気に入りだと思っても途中で飽きてしまうことがある。
これからもそんな感じで、探して見つけては興味が
なくなりまた探して…を繰り返していくのだと思う。
お気に入りを選ぶことは苦手だ。
何かを選ぶことは、何かを選ばないということ。
それは酷く哀しいことのような気がしてしまう。
言葉の裏返しを見て申し訳ないと思ってしまう。
全てを同じだけ愛せたらしあわせだろうか。
(お気に入り)
今日お気に入りのアニメが完結した。
控えめに言って、よい最終回だったと言ってもよい。
体中が満足感で満たされる。
と同時に一抹の寂しさも覚える。
私はお気に入りのぬいぐるみを抱いて心を落ち着かせる。
好きなアニメだった。
一話目から最終回まで欠かさず見た。
ずっと終わらないでいて欲しいと思っていた。
でも終わりは来てしまった。
『みんなよかったね』とは思うけれど、来週から彼女たちに会うことは出来ない。
そのことが私を不安にさせる。
これを楽しみにして一週間を生きていたのに、これからどうしたらいいんだろう……
嫌なことがあっても、このアニメがあるからと思ったら我慢することが出来た。
でも、もうこのアニメはもう見れない。
お別れなんだ。
アニメが終わってからもボーっとしていると、CMが終わり次回予告が始まった。
おかしい、次なんてないはず。
だって、このアニメは終わって――
え、次は新しいシリーズが始まる?
ひどい!
そんなのやるくらいだったら、もっと続きをやって欲しい!
このアニメ以上のものなんて――
……あれ、なんか面白そう。
ダメダメ、誤魔化されてはいけない。
このアニメより面白いわけがない。
だけど次回予告を見ると少しだけ面白そうとは思う。
仕方がない。
とりあえず来週も見てみよう。
話はそれからだから!
絶対に面白いわけないんだから!
『お気に入り』
「それで次の任務ですが……」
任務の話をする、と呼ばれたので上司の執務室に入った俺は、目に入ったものにぎょっとして足を止めた。上司があまりにも普通の顔で此方を見てくるものだから、気を取り直して入室した。上司がそのまま話を始めるせいでどこを見て話を聞いていれば良いのか分からない。少し視線を上げると上司の頭に顎を乗せて御機嫌にニヤニヤしている兄貴分が目に入るのだ。分厚い前髪が無くなったために表情が良く分かる。かと言って視線を逸らしたところでごろごろと重低音が部屋中に響いているのだから大して変わりはしなかった。
★お気に入り★
お気に入りのブランドの香水がある。強い香りが苦手な自分でも使える、優しい香りがコンセプトのブランド。
その中のひとつ、特に大好きな香りは、通院の時……決まった曜日に、いつも少しだけまとっていく。
木曜日ーーー
気付けばいつの間にか、通院のない時でも毎週必ずまとう香りになった。
あなたに会える時の、大好きで大切な……何だかお守りみたいな特別な香りになった。
大好きな先生(ひと)が、すぐ側にいてくれるみたいで、守ってくれてるみたいで、すごく安心するんだ。
ただの勝手な妄想だけど、そう思うだけで不思議と頑張れる気がするの。
お気に入りの服
お気に入りの鞄
お気に入りの靴
お気に入りの喫茶店
お気に入りのコーヒー
お気に入りの席
お気に入りの…あの子
お気に入りにはこだわりがあって絶対譲れない
お気に入りは大事に大事にする
お気に入りはいつも目の届くところに置いておきたい
お気に入りは長く長く大事にする
お気に入りが壊れるのも
お気に入りが古ぼけるのも嫌だ
ずっとずっと綺麗に置いておくから
お気に入りの香水がある。
今でこそ香水が大好きな私だが、かつては香水の香りが好きでは無かった。むしろ嫌いだったのだ。
香水をつけて投稿したクラスメイトと喧嘩になったことすらある。
そんな私が香水に魅了されたのは、忘れもしない、大学1年生の初夏だった。
その日私は、大学へ向かうためにいつも通りに電車に乗った。だが、理由は忘れたが途中の駅で降りたのだった。
サボろうという気があった訳でもないと思うが、どうしてその日、途中の駅で降りたのかは残念ながら覚えていない。
降り立った駅には商業施設があった。
それほど巨大な施設ではなかったが、雑貨店やファストフード店、本屋、服屋、そして香水ショップが入っていた。
その年の大売出し商品だったのかも、覚えてはいない。
だが、その香水はショップ中央の目立つ位置に沢山置かれていた。
香水は三日月の形をした可愛いフォルムをしていた。
月の形に目を惹かれ、試しにムエットで香りを嗅いでみた。
その時の感情は、驚きと憧れ、と表現したら良いのだろうか。
甘いだけではない爽やかさをもちあわせた香りだった。
どこか儚げで神秘的な感情すら想起させた。
金額はたしか、2800円ほどだったか。
当時の私はまるで無駄遣いをすることの無い、なんとも真面目な大学生だったので、財布には1万円が入っていた。
あれほど嫌っていた香水を、気づけば私は購入していた。
それ以降、たくさんの香水を手元に迎えた。
今では廃盤となり、見つけることすら難しいあの香水は使い切ったのだけは覚えている。
現在は違う系統だが、リンゴの香りの香水を身にまとっている。
こちらも甘さの中に爽やかさがあり、季節を問わず使えるため、ハンカチなどに吹きつけて使っている。
あの香水は、わたしに新しい風を吹き込んでくれた。
懐かしい思い出と共に蘇る淡く優しいあの香りを、わたしはきっと死ぬまで忘れないだろう。
「お気に入り」
お気に入りのものは沢山あって
自分では全部の存在を把握しているつもりだった
久しぶりに棚を覗いたときに気付いた
ずっと前にもらったクリスマスプレゼント
初めて自分で選んだワンピース
あの子と話を合わせるために買った小説
忙しさで自分の大切なお気に入りをすっかり忘れていたことに
忘れられたお気に入り達を眺めていると
いろんなことを思い出した
当時の自分が感じた言葉にできない気持ち
その時よく聴いていた音楽
無理矢理背伸びした価値観
いい思い出も あまり思い出したくないことも
お気に入りのものと一緒に
ゆっくりと 鮮やかなまま セピア色に染まる
そしてまいにち少しずつ お気に入りを増やして
きっといい思い出になると思いながら
少しずつ忘れていく
+゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+
そういえばここに来てから
色んな書き物をお気に入りに登録した
おんなじテーマでも 書く人によって内容が全然違うから面白い
それから 自分の書いたものが
たくさんの方に「お気に入り」として登録され
そして新しいものを「読みたい!」と思って貰えることは
とてもうれしいことだとわかった
あんまり実生活が充実していないので
プラスの評価をひとつ貰えるだけでも素晴らしいのに
これからも読みたいと思って貰えるなんてことは
すごくすごく嬉しい これがやりがいと呼ばれるものなのだろう
これからも色んなことを書いてみよう そう思って
今日もこのお気に入りの場所を後にする
私のお気に入りのおもちゃ、
形が無くなるまで遊んだんだ
私がお気に入りのメイドさん
意識フメーのじゅーたいになるまで遊んだんだ
私のお気に入りの彼、
逃げれなくなるまでいたぶってあげる
お気に入り
私は飽き性なのでお気に入りというものはない。
でも考えてみれば、これまでもこれからも付き合っていく、
私、はお気に入りなのかもしれない。
私の投稿にいつもいいねをしてくれるお気に入りの人
私のつぶやきにいつもコメントをお気に入りのしてくれる人
私が病んでも認めてくれるお気に入りの人
この人たちは全て、同じ人
だから実際に会ってみることにしたの
それが今日
どんな人だろう