「お気に入り」
お気に入りのものは沢山あって
自分では全部の存在を把握しているつもりだった
久しぶりに棚を覗いたときに気付いた
ずっと前にもらったクリスマスプレゼント
初めて自分で選んだワンピース
あの子と話を合わせるために買った小説
忙しさで自分の大切なお気に入りをすっかり忘れていたことに
忘れられたお気に入り達を眺めていると
いろんなことを思い出した
当時の自分が感じた言葉にできない気持ち
その時よく聴いていた音楽
無理矢理背伸びした価値観
いい思い出も あまり思い出したくないことも
お気に入りのものと一緒に
ゆっくりと 鮮やかなまま セピア色に染まる
そしてまいにち少しずつ お気に入りを増やして
きっといい思い出になると思いながら
少しずつ忘れていく
+゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+.゚*。:゚+
そういえばここに来てから
色んな書き物をお気に入りに登録した
おんなじテーマでも 書く人によって内容が全然違うから面白い
それから 自分の書いたものが
たくさんの方に「お気に入り」として登録され
そして新しいものを「読みたい!」と思って貰えることは
とてもうれしいことだとわかった
あんまり実生活が充実していないので
プラスの評価をひとつ貰えるだけでも素晴らしいのに
これからも読みたいと思って貰えるなんてことは
すごくすごく嬉しい これがやりがいと呼ばれるものなのだろう
これからも色んなことを書いてみよう そう思って
今日もこのお気に入りの場所を後にする
2/18/2024, 8:43:58 AM