『いつまでも捨てられないもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いつまでも捨てられないもの
それは
別れた彼からのネックレス
「もう恋をしない」って言っても
何ヶ月、何年、いつかわからないけど、
きっとまた私は誰かに恋してしまう。
その感情はきっと
捨てられないもので
一生私につきまとう
悩みと幸せの一部なんだろうね
愛されたい 愛したい
そう願ってしまう生き物
「いつまでも捨てられないもの」
「可愛いね」「お利口さんね」「自慢の子ね」
ずっとそう言われて育った。
中学受験の時は、親も必死。私も訳もわからず必死。
ちょっと成績が悪かったら、
「どうして?」「なんで?」「頑張りなさい」
って言われたけれど、どうやったら成績が上がるのかわからない。私なりに十分頑張ってる。
成績の下降が続いたらついに親が私に手をあげた。
殴る。蹴る。
怖いし痛い。
小学六年生の楽しい記憶はない。
第一志望とはいかなかったけれど、親からオチコボレと言われない中学に入学できた。
中高の一貫校で、とりあえず一安心。
なんて思っていたら、親の監視は酷くなる一方だった。
リビングに監視カメラ。
携帯、パソコンの利用制限は常軌を逸したものになり、友達関係も上手くいかなかった。
だんだんと学校に行きたくなくなる。
でも、家にいるのはもっと嫌。
親に内緒で買ったSIMフリーの携帯は瞬時に見破られた。
楽しいと思えない毎日がすぎて、高校三年生。
親から逃げたい一心で県外の大学に行きたいけれど、やる気なく通った学校で、成績も芳しくない。
しかしながら、大学で家を出ること。
これが叶えば、今より楽になれる気がする。
だから、遅れながらも今、必死に勉強する。
親が、『いいよ』って言ってくれる大学に入るため。
親が学費も生活費もくれなくていい。
高卒で働いてもいい。
でも、親は許してくれないだろうから。
私が死ぬまで捨てられないのは血縁かもしれない。それでも離れることはできるよね?
可哀想な人だけど、私を産んでくれた人だから仕方ない。
産んでくれとも頼んでないけど、産まれた私がこんなのだとわかっていたら返品したかっただろう、可哀想な親。
これから先の未来は変えられるけど、いつまでも捨てられないのは親子の思い出かもしれない。
「いつまでも捨てられないもの」
捨てたいものは何個かある
実態のあるもの無いもの
今後使うと思っててもなかなか使わないもの
今、1番捨てたくて捨てられないものは、
感情、、
まだ病んではいない
ストレスが溜まり
身の回りの事一つ一つに腹が立つ
壊すだけじゃ物足りない
壊して壊して壊して壊して
引き裂いてちぎって
すり潰して
直したものをまた同じく繰り返す
それですら収まらないこの怒り
どうしたらいいんだ
いっそ感情がなければ
そう何度思ったことか
辛い辛い辛い辛い
苦しい
【いつまでも捨てられないもの】
(あら、寝落ちしちゃったのね)
ユキノは静かな寝息をたてているサキの手から、そっと手帳を引き抜いた。
今日はパートの仕事が長引いてしまい、慎ましやかなアパートの部屋に戻ってくる頃にはサキはソファで眠ってしまっていた。身体の弱いサキは小さい頃から入退院を繰り返しているが、ここのところは少し調子が良く、自宅に戻っている。
サキに毛布を掛け、サキの手帳を娘のかばんにしまおうとしたところ、ひらりと、なにかが手帳から落ちた。拾い上げてみると、それはサキが小さい頃に親子3人で撮った写真だった。3人で水族館に出掛けた時の写真で、サキはおみやげに買ってもらったイルカのぬいぐるみを嬉しそうに抱いている。夫も元々のタレ目をさらに垂れさせて、すっかり娘に骨抜きになっているのが分かる顔だ。
(まだこんなの大事に持ってるのね。)
夫のカズオとは、夫の借金を理由に離婚した。サキの医療費がかさむというのに、その上夫の借金まで負うことなんて到底できない。ユキノは早々に見切りをつけて離婚を切り出した。夫の面倒まで見てられないと判断したからだ。
(それ以外、不満なんてなかったのにね…。)
ユキノはかつての夫の顔を眺めた。カズオは断りきれない優しい性格で、ギャンブルを始めたのも付き合いだった。従来真面目に働くし、妻にも娘にも優しいし、文句のない夫だったのに。
(優しいだけじゃだめなのよね。強くなきゃ。)
古い写真を手帳に戻し、娘のかばんにしまいこむ。離婚してから、娘とはパパの話はあまりしていない。サキも何も聞いてこないから、もうすっかり忘れてるのかと思っていたけど。捨てられないものなのね。
そんな事を考えながら、ユキノは無意識に左手の薬指を触っている自分に気づいた。自嘲気味に笑いながら、印鑑などを入れている引き出しを開く。そこにはまだ、カズオから贈られた結婚指輪があった。どんなにお金がなかったときも、結局、売れなかった。
(わたし、まだあの人のこと愛してるのかしら?)
問いかけながら、指輪を左手にはめてみた。
(うーん。情が残ってるだけね。悪い人じゃなかったから。)
「ママ…?帰ってたの…?」
不意にサキの声が聞こえ、ユキノは慌てて指輪を外し引き出しにしまいこんだ。
「ええ、さっき帰ってきたとこよ。ただいま。」
「おかえりなさい」
あの人への情は捨てられないかもしれないけど、何よりこの子を守らなきゃ。
「いつまでも捨てられないもの」
たぶん おそらく きっと
うん 絶対に
告白なんてできない。
興味のないふりをして
こちらを見ていない時だけ
あなたの姿を遠くから瞳に焼きつける。
せめて夢の中なら ゆめなんだから
告白したっていいはずなのに
どうして夢の中まで
わたしときたらリアルのように
見てないふりなんかして
話しかけることもできやしない。
夢の世界だってわかっているのに
どこの世界にいっても
わたし は わたし
わたしという殻を
いつまでも捨てられないもの
どこの世界で巡り合っても
あなたの前に来ると
わたし は わたし
どこの世界で巡り合っても
わたし は あなたに恋をする
「いつまでも捨てられないもの」
~いつまでも捨てられないもの~
捨てられない「物」はない
全て捨てられる
記憶の限り今でも残ってる「もの」は
コレが好きだっていう感覚
小さい頃から今でも同じように好きと
思える物があるということぐらい
きっと この先も好きなんだろうな
いつまでも捨てられないもの。
私はこのテーマに対して、
物理的なものと心理的なものに分けられると考える。
物理的なものは、シンプルだ。
捨てられないものは、その人にとって大事なもの。
かけがえのないもの。大事な人からもらったもの。
思い出の日に買ったもの。大事な人から譲り受けたもの。
断捨離がどうこうの話ではなく、
「捨てる捨てないの基準にそもそもないほど大事なもの」という解釈だ。
心理的なものは、少し複雑だ。
なぜなら、大事にしていたものでも、
時間が経てば「捨てるべきもの」に変わる可能性があるからだ。
それは、一種の価値観、もっというと「固定観念」や「偏見」に近いものだろう。
もちろん、捨てられない信念や信条があることは素晴らしいことだ。
しかしその信念をもつということは、自分自身の進化(アップデート)を妨げている。ともいえるわけだ。
だから私は思う。
本当に捨てられないものは、
「自分は未完成であることを自認すること」ではないだろうか。
日々自分自身をアップデートしていく。
生活の変化に対して自分自身をアジャストしていく。
固まってはいけない。
こんな世の中だからこそ、
自分自身の色を変え、
形を変え、
考え方を変えていける人こそが、
本当の意味で「強く生きる」ということなのかもしれない。
-いつまでも捨てられないもの
「男に期待しない」ってよく言いますけど。
返事が返ってこないのも私が嫌いな煙草をやめてくれないのも全部私が君に期待してるからなんだって思ったらなんか付き合ってる意味がわからなくなっちゃった。君がいなくて困ることはないけど君がいるから悩むことはいっぱいあるの。
私、1人で全然生きていけるよ。別に居てもいなくても変わらないから捨ててないだけ。
叶「いつまでも捨てられないもの
この世に捨てられないものなんて無いんだよ
感情だって捨てようと思えばいくらでもできる
でも唯一捨てられないものがある『記憶』
どれだけ忘れようとしても当時と同じことをすれば体が思い出す。
衝撃的な物ほど体に深く刻まれ強く反発する。僕も忘れたいなぁ目の前で死んだ君だけを──」
いつまでも捨てられないもの
それは自身の心です。
心があるからこそ
人間なんじゃないでしょか?
後は思いつきません。
今日も詩です。
いつまでも捨てられないもの
このお題を見た夫の一言は
お前との思い出だよ
嬉しいな
私もそうだからね夫よ!
「いつまてまも捨てられないもの」
僕には二つ上の兄がいるんだ
小さい頃は
兄が考えたオリジナルゲームで
仲良く遊んだり
大怪我させられるくらい喧嘩したりしたんだ
やんちゃな時期もあって
家が大変だったのも覚えてるよ
小学生といえばお小遣いなんかちっぽけさ
漫画やゲーセン、駄菓子で溶けるものさ
でもさ 兄は釣り好きな俺が小6の時に
ルアーを誕生日プレゼントでくれたんだ
たぶん千円ちょっとはしただろう
色んな遊びを我慢してくれたのかな
そんな大切なルアーを根掛かりさせて
失くすわけにはいかないから
今でもキーホルダーにして大事にしてるよ
いやおい兄貴ぃ!!!!!
まさかやんちゃ時代に
万引きしたヤツじゃないだろうなぁ!!
…冗談だけど、これからも大事にするぜ!
久しぶりにじっくりと振り返ったよ
サンキュー!!!
いつまでも捨てられないもの
あの日の出来事
あの日の青空
あの日のあの場所
あの日の会話
あの日の貴女…
いつまでも捨てられないもの
君との思い出
ずっと頭から離れない
薄くなっていくどころか
どんどん濃くなっていく
もっと欲しくなる
捨てられるのなら
捨てたいよ
もう好きじゃない
って
いつまでも捨てられないもの
私はすぐ捨てる。
大事なものも捨てる。
おかげでさっぱり綺麗だ。
『大切な想い出』
ふ、と窓を見て昔を思い出す。
凄く幸せだった日のこと。
もちろん、今は十分幸せだ。結婚して、大好きで一生をかけて守りたい夫がいる。
だからこそなのか、でもなのか、あの時に未だ執着している理由が私には分からない。自分のことなのに。
私には、いつまでも捨てられないものがあって、
それは物でも感情でもある。
初めて付き合った彼から一年目の記念日に貰った、可愛いネックレス。
別れた日に、捨てようと思った。
こんなもの、捨てて忘れようと思った。
でも、思い出すのは幸せな日々ばかり。
どうして私たちはだめになってしまったんだろうって思うくらい、幸せなことばかりで。
そのネックレスを見ると、泣きそうになる。
喧嘩別れじゃなく、ちゃんと話し合って決めた別れ。喧嘩なんてしたことないけれど、年を重ねていくごとに少しずつ見えてきた、合わないズレ。
このままではお互い不幸になると思った。
今はまだ良くても。そういう思いだった。
お互いが。
別れたときはまだ好きだった。
たくさん泣いた。君も泣いたと言っていた。
今は、新しく恋をして、とても大切で大好きな夫がいる。結婚して二人で楽しく幸せに生きている。
私の夫になった人は、昔の私の恋を忘れさせようとはしなかった。
「君が僕のことを好きなのはとても伝わっているし分かるから、君の好きなようにしたら良い」
と言われた。
実際、この想いは確実に過去だ。
夫がとても大好きだし、惜しみ無く愛を伝えている。
初めて付き合った彼は、子宝に恵まれて親子3人で幸せに暮らしているそうだ。
私はただ、少しだけ初めてした恋を忘れられないでいる。初めて貰ったプレゼントを、捨てられないでいる。
お題:《いつまでも捨てられないもの》
いつまでも捨てられないもの
専門学校の卒業製作で作った作品を、まだ押入れにしまい込んでいる。立体の作品は場所も取るのでさすがにないが、平面のものは捨てられず、実家から持ってきていた。
子供に見せると、『ママすごーい。これ好き。』と言ってくれた。夢中になって作っていた日々が懐かしく、あの頃の自分を誇らしく思う。
48年分の取捨選択を繰り返し、途中から子供の分が追加されて、押入れには思い出が溢れかえっている。
いつまでも捨てられないもの
私は彼からもらった指輪を絶対に捨てれません
何かを感じます。苦しいくらいの彼の思いが詰まっているように感じています。冗談でも捨てれません
いつまでも捨てられないもの
「柘榴さん、捨てられないものってあります?」
「ねえな。というか捨てたいものばっか」
「えー!?思い出を置いとけないとか、薄情、」
「うぜえよ。過去が全部輝かしいものだと思うなよ馬鹿」
「柘榴さんがそんなに言うなんて……なにがあったんですかー?ほらほらこっそり教えてくださいよ」
「デリカシーって言葉はお前の脳にねえようだな」
「ないですねー!秘密は秘密にしておけないタイプなんで!」
「クズすぎるだろお前。というかどうなんだよ」
「なにがです?」
「話振っておいて忘れんなや。……あれだよ、捨てられないものだっけか」
「あーそうっすね……このリボンは捨てられないですね、どうしても」
「へー。なんか特別なものって感じでもなさそうだけど?」
「奴隷の時代だったとき、輪廻さんがわたしたちを買ってくれたあと、このリボンもプレゼントしてくれたんですよ。絶対捨てられないなあ」
「は、先生からのプレゼント!?ボロボロになろうと使えよてめぇ」
「捨てられないって言ってるじゃないですかー。というかこの身が滅びようとリボンだけは綺麗にさせていただきますよー」
「当たり前だ。お前より先生が選んでくださったモノの方が価値があるに決まってんだろ」
「はいそれ特大ブーメランでーす」
「は?承知の上だが?」
「というか柘榴さんよりわたしの方が輪廻さんと仲良いですしー。プレゼントもらいましたしー」
「ナメんなよ。俺この前先生が微笑みかけてくれたからな」
「うわずるいずるい。ワイロじゃないっすか」
「ちげえよそんな汚い大人じゃねえし」
「いやいや汚れきってます」
「?なにかございましたか。中之条雅さん。黒薙柘榴さん」
「いえ輪廻さん!なんにもございません!!」
「そうですよ先生!僕ら超仲良しです!」
「そうでしたか。何より嬉しいことです」
「……天使ですね」
「いや、神様に決まってる……」
「わたしら何話してましたっけ」
「知らね。ゴミみたいな話じゃね。先生の微笑み見れたし仕事行こうぜ」
「サーイエッサー」