『いつまでも捨てられないもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いつまでも捨てられないもの
ちょうど一年前に彼と別れた。
別れた直後は毎日泣いていた。
だが、3ヶ月をすぎた頃くらいから、
週に一度になり、月に一度になり、数ヶ月に1度になり、
気づけば泣くことは無くなっていた。
最近は、思い出すことさえしていなかった。
やっと吹っ切れたんだ、そう思っていた。
今日は仕事も早く終わって帰宅し、シャワーを浴びて
気持ちよくベッドに入った。
安心して目を閉じようとしたそのとき、
LINEの通知音が立て続けに3回鳴った。
反射的に時計を見ると丁度21時になったところだった。
胸の当たりがギュッと締め付けられ、ズキズキバクバクしている、目が熱くなってきて鼻が痛い。
今まで忘れていたはずの全ての記憶が一瞬で
脳を駆け巡る。
時間に正確な真面目さ、必ず3つの文章で出来たあのあたたかいトーク画面、綺麗な薄茶色の瞳、長いまつ毛、笑った時の目尻のしわ、手の形、横顔、後ろ姿、優しい声、あの日みた景色まで。
私が去年毎日待ちわびていたあの音が、いつもの時間に鳴るその音が、私の耳の中でまだ鳴り響いている気がする。
ガンガンする頭を落ち着かせるために、必死に目を閉じた。
やっと追い出したはずの痛みがまた私を襲ってくる。
「お願いだから、出ていって。」
その言葉には今でも正反対の気持ちが混ざっていた。
メッセージを来ないようにすることもできたはずなのに、心のどこかでその音を今でも待っていた。
こんなに苦しいのにどうして。
一体あと何年経ったらこの気持ちを捨てられるだろう。
きっといつまでも捨てられない。
混迷の中で差し出された手
彼奴も辛かったはずなのに…
私よりも…
あなたは手を貸してくれた…
大したことねぇ…って…
絶対忘れない
そのありがとうの思いを捨てることは
俺が自分を捨てる事です
……
題:いつまでも捨てられないもの
捨てられないもの
捨ててはいけないもの
同じように見えて
まったく違う意味。
貴方はどちらの方が
多くありますか。
捨ててはいけないものが多い方が
私はいいと思う。
捨てられないものは、
自分にとって悪い事だと思うから。
いつまでも捨てられないもの
えー。基本何でも捨てたい人なので、難しい。
信念
身体投棄未遂
いつまでも捨てられないものといわれて、真っ先に思い浮かんだのは、自分の体だった。布団の中で、まるで胎児かのように丸まっているこの肉塊のことであった。
もし、この体を捨てるのなら、燃えるごみに出せばよいのだろうか。しかし、どうだろう。不完全燃焼のまま、何年も過ごしてきたこの体はきっと、簡単に燃えないに違いない。とはいえ、再利用なんてのはもってのほかである。
粗大ごみ、というのも悪くないかもしれないけれど、私は矮小な存在なのだから、ごみ袋に軽く三人は入れる。やっぱり、燃やすのがよい。
まあ、こんなことを考えても結局、いつまでも捨てられないのだけれど。
想いが散って、何度も考えた。諦めなくちゃいけないことは、誰の目から見ても明らか。あの子から奪うなんて、到底許されることでは無い。ダメって思えば思うほど、わたしの想いは抑えられなくなっていく。あの人とずっと一緒に居たい。それだけが頭をぐるぐる回って、わたしの日常を壊していく。壊れていっていることはわかっているのに、何故か感情はずっと心に存在する。そんなわたしが、ひどく気持ちが悪い。けれど少し、心地よい。
#いつまでも捨てられないもの
いつまでも捨てられない物、、、
親との関係
親から貰った命
小さい頃からずっと一緒だった親から貰った人形
なんだこの人って思われてもしょうがない
そんな人だから
苦しかった過去のとはいつまでも捨てられないものだった。
今となればそれも大切な記憶であると思えた。
僕は今幸せだ
捨てられないもの…数冊の本がある。
買ったのは、小学生、中学生のとき。かなり昔の話だ。
当時読んでいたのは、もっぱら小説だった。大人になって、何故か架空の物語が苦手になった。そう
いう意味でも、これらは大切なものだ。
色の変わったページ。それは一緒に過ごした長い
年月を物語っている。
これからも、きっと本棚のその位置にいる。そして、ふと気が向いて読み返すことがあったら、また同じ箇所で感動したり泣いたりするのだろう。
「いつまでも捨てられないもの」
いつまでも捨てられないもの
たとえば、無駄に増えていく紙袋や落書きのようなメモ。
中途半端な使いかけのノートに、ほとんど掠れたようなペン。
人からもらった好みではないアクセサリーとか、君への想いだとか。
いらないのなら、捨ててしまえばいいのに。
そう思うのに、まだ捨てられないのは、きっとまだ覚悟が足りていないから。
私の初恋だった君がくれたノートの切れ端.
私は持病で1週間学校を休んだ
次の日学校へ行くと
いつも時間ギリギリに来る君が誰よりも早く教室に来た
言葉を交わすことなく時間は過ぎた
椅子をひく音が響き 気がつくと君は私の目の前にいた
ノートを破る音.
そこに刻まれた6文字は今でも捨てられない私の宝物だ
" 会いたかった "
自分語りになるが、いつまでも捨てられないものですぐに思い出したのはうさぎのぬいぐるみだ。
ハートがプリントされた白いリボンを胸に結んだピンク色のうさぎのぬいぐるみ。
小さい頃の私はとてもお気に入りだった。
現在、約20年経ったが今も飾ってある。
きっとこれからも捨てられないのだろう。
※ちなみにうさぎのぬいぐるみの名前はNOVAうさぎでした。別に普通のぬいぐるみだったのですが。
■テーマ:いつまでも捨てられないもの
いつまでも捨てられないもの。
ちっぽけな経験と悪夢。
お盆の真っ最中、何を思ったか
母と姉が天井上の引き出しを片付け始めた。
その時の私は料理中で、片付けには加わらなかったが
姉が興奮しながらキッチンまで来たと思ったら、
「見て!へその緒の箱!!」
生家を失った時、後始末のゴタゴタでどこかへいってしまったのかと思っていたものだった。
私達きょうだいの分まできれいに並べてあって
箱のラベルには名前や生年月日だけでなく、体重や生まれた場所ー産院名と取り上げたであろう医師の名前までもが表示されていた。
まだ残っていたんだ、と照れくさいような嬉しさが込み上げて、何とも素敵なサプライズになった。
これは私が「いつまでも捨てられないもの」の中で、最もナンバーワンだろうと思う。
いつか遠い未来、もし私に天寿がきたなら、その時は一緒に持ってゆきたい、私の身体の一部だったモノ。
君と水族館に行ったときのチケットの半券
君にせがまれて、大人買いした玩具入りのお菓子の、君がほしかったんじゃないほうのオモチャの数々
おそろいで買ったヘンな顔のパンダのキーホルダー
ほかにも捨てられないものはいろいろあるよ
どれも君との大切な思い出の品だから
もう会えなくても、今も君のことが好きだから
未練たらしくてごめん
私には捨てられないものが2つある。
1つは、何年経っても廃れることなく細く長く繋がったままどうにもできないでいるもの。
少し力を入れて引っ張れば簡単にちぎれてしまうものなのに、それができないでいる。
もう1つは、年月を経て育ったこの身勝手な欲望だ。
誰かに言えば嫌な顔をされてしまうし、言わなければ責められてしまうようなもの。
なんの効果も感じない錠剤と話し合いで抑えているとアピールしなければいけなくて、余計に欲張ってしまう。
「いつになったら!」とはよく言われる。
でも私にだって分からないから何も答えられずに謝ることしかできない。
私の代わりはまだいる。その間に終わらせてしまいたいと何度も何度も欲望がでしゃばる。それを必死に隠しては笑いながら黙り込むのだ。
物ならば、捨てるでも譲るでも方法はある。
でも私がもっているものは言葉や距離を設けても切り離 せないものなのだ。
だからいつまでも捨てられない。
人の心ほど厄介なものはないでしょうね。
【題:いつまでも捨てられないもの】
スマホに入っている写真
忘れちゃいそうで
無くなっちゃいそうで
みたい時にみれるように
なんの安心?
データがなくなったらなくなってしまうの?
記憶の中にいつまでもいる。
目の前にもいる。
愛しているということ
一緒に過ごした日々の証で
愛を感じでいたいのだ
『いつまでも捨てられないもの』 165
私は自分を捨てたのだと、そう叫びながら生きている。
自分を傷つけ、蔑ろにし、過去の夢をただの落書きと呼びながら生きている。
私が一番悲惨なのだと、不幸を競って生きている。
生きたくないとほざきながら、結局私は生きている。
どこにいても、何をしても、私が私である限り、私はいつでも生きている。
気付いているんだ。
それを前提として価値をつけるんだ。
最後に残るのは……命だと。
『メダカの卵』
財布の中に2週間前のレシートがしわくちゃになっている 君と買ったソフトクリーム コンビニエンストストアのソフトクリーム 思い出して笑った しわくちゃになって笑った 財布の中から可愛いやつが生まれてきたみたいな2週間後だ
プライド
捨ててはいけないもの
すごく すごく 大切なもの
プライドは高くなくていい
だけど 自分をなくさないために
ずっと持ち続けないといけないもの
捨てられないのではない
捨ててはいけないもの
捨てられないプライドなんて
捨ててしまえ
捨ててはいけないプライドを
持ち続けよう