お盆の真っ最中、何を思ったか
母と姉が天井上の引き出しを片付け始めた。
その時の私は料理中で、片付けには加わらなかったが
姉が興奮しながらキッチンまで来たと思ったら、
「見て!へその緒の箱!!」
生家を失った時、後始末のゴタゴタでどこかへいってしまったのかと思っていたものだった。
私達きょうだいの分まできれいに並べてあって
箱のラベルには名前や生年月日だけでなく、体重や生まれた場所ー産院名と取り上げたであろう医師の名前までもが表示されていた。
まだ残っていたんだ、と照れくさいような嬉しさが込み上げて、何とも素敵なサプライズになった。
これは私が「いつまでも捨てられないもの」の中で、最もナンバーワンだろうと思う。
いつか遠い未来、もし私に天寿がきたなら、その時は一緒に持ってゆきたい、私の身体の一部だったモノ。
8/17/2023, 1:18:46 PM