『いつまでも捨てられないもの』 165 私は自分を捨てたのだと、そう叫びながら生きている。 自分を傷つけ、蔑ろにし、過去の夢をただの落書きと呼びながら生きている。 私が一番悲惨なのだと、不幸を競って生きている。 生きたくないとほざきながら、結局私は生きている。 どこにいても、何をしても、私が私である限り、私はいつでも生きている。 気付いているんだ。 それを前提として価値をつけるんだ。 最後に残るのは……命だと。
8/17/2023, 1:03:03 PM