ありがとう、ごめんね』の作文集

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ありがとう、ごめんね』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/8/2024, 5:02:17 PM

【お題:ありがとう、ごめんね】

 物語には管理者が必要だ。
 紡ぐ者がいなければ、物語は成立しない。書く者がいなければ、物語は現実に存在し得ない。

 だからこそ、記憶の図書館は存在する。レークスロワという大陸の物語を管理するために。
 ある意味、この図書館が魔法の証明かもしれない。誰も入れない、レークスロワのどこにも存在しない、けれど空間としては存在する。

 そんな曖昧な夢の中のような場所。
 僕、エルはその場所の管理をしている精霊だ。そして、レークスロワという世界の管理者でもある。

 ただ、管理者は永遠ではない。いつか必ず形あるものは壊れてしまう、それは僕も同じこと。
 だから、後継者が必要だった。僕らはそれを巫(かんなぎ)と呼ぶけれど。

 レークスロワを見続けで、何千、何万と経っても、僕は巫を見つけられなかった。誰でもいいわけではないんだ、巫とは長く一緒にいることになるから、慎重に考えないと。
 そんな折に彼を拾ったのは、全くの偶然であった。

 レークスロワ史、最古に近い記録は、エレントノワールという不死者の実験。まだ、魔法が確立されていない、神代とも呼べる時代のもの。
 歴史上、エレメントノワールは失敗したとされているが、実はそうではなかったことを僕は知っている。
 知識だけだけれど。

 別に僕は図書館から出られないわけじゃない。宛もなくふらっと、大陸の各地を歩き回っていた時。
 血だらけで倒れている青年を見つけた。周りには獣の群れがおり、襲われたのだと推測できた。

 この世界、魔物と呼ばれる存在が居ない訳ではないけれど、青年を襲ったのはただの獰猛な狼である。

「少し、退いてくれるかな?」

 ある程度魔力を纏い、威圧をかければ、怯えた狼達は森の奥へと消えていく。
 青年をよく見ると、サラサラとした青い髪に、白衣を纏っていた。知識でしか知らない、エレメントノワールの成功作。

 不死者アインスタイニウムとの出会いは、偶然と気まぐれにより起こったことだった。

 人間という生き物は、長い時を生きられないようできているそうだ。長く生きれば生きる程、精神が摩耗し、壊れてしまう。
 しかし、レークスロワに住む者は、生命力である魔力が高く、長寿である。だからと言って死なない訳ではない。

 だから不死を求めるわけだけれど、実際の不死者である彼は、助けた僕に不遜な態度だった。

「せっかく、死ぬ方法を試していたというのに、邪魔しないでもらえますか?」

 起きた第一声がこれである。まぁ、君、死ねないんだから諦めれば? って返した僕も僕だけれど。
 この図書館には、レークスロワ中から知識が集まるよと教えてやれば、死ぬ方法が見つかるかもしれないと考えた彼は、この場に留まることに決めた。

 アインスタイニウムはあくまで、被験者名であって、彼の本名ではない。でも、彼は自分の本名を知らないので、結局アインと名乗っている。だから、僕も彼をアインくんと呼ぶ。
 レークスロワの昔から今までを知っている貴重な人間だ。

 ねぇ、アインくん。僕はわざと、君に知識が集まると教えたんだ。
 だからね、留まると決めた君には感謝したい。
 ありがとう。けれど、ごめんね?
 君の望みは叶えてあげられそうにないから。

 僕の業を、管理者という役目を、きっと君は嫌うだろう。死が遠のいたと不満になるだろう。
 それでも、君程の適任者を僕は知らない。普通の方法ではもう死ねないのだから、少しくらい僕のわがままに付き合っておくれ。

 管理者は君と違って、壊れてしまうものなのだから。

ーあとがきー

 今日のお題はありがとう、ごめんね。でしたね。
 いや難しっ!そんな精細な心持ってる人レークスロワにいないよ!って作者はなりました、はい。
 というわけで、部屋の片隅の話に引き続き、記憶の図書館のお話です。今度は司書エルちゃん目線。
 エレメントノワールについても、少しだけ語れました。二人については、色々語りたいところですが、そろそろ大陸本土の話もしたいなぁと思いつつ、お題的に先延ばしかなぁと思いつつ。
 あと、逆さの時のお題で出した、雨が降った夜に出る死神とか、その辺も書きたいんですけど、まぁ、運次第ですね。
 断片的に小出しにしてしまっているので、わけわからん!となると思いますが、なんとか一話だけで読めるよう、頑張ります。
 それでは、またどこかで。
エルルカ

12/8/2024, 5:00:24 PM

ありがとう、ごめんね

愛してしまったから仕方ないといって慰謝料を渡して噂の類も真摯に努めるといって離れていった人間を見かけたら
悪役も溜まったものじゃない
あと少しで隣が手に入らなかったから
ありがとう、ごめんねを同時に言う場合にもそのあといいよなんて生ぬるい言葉が続くのではない
自分で傷口をつくっても人から塩を塗られることがあることと
傷口はどちらも一生塞がらないことと
ハッピーエンドにならなかった人間がいるということを覚えていたら
悪役は誰がからの視点であり絶対悪ではないので他人が嘲笑する必要はない
転んで立ち上がらず八つ当たりした人間だけが裁かれるように祈りたい

12/8/2024, 4:55:09 PM

通りゃんせ
 江戸時代に成立したと言われる童歌。作詞不明。作曲は野口雨情だとか。子供たちが手を繋ぎ、親になり手を繋ぎ、子供がそこを通る。歌を歌ながら、順番に親役の橋の下をくぐる。歌が終わる瞬間に親が降ろした腕の中にいる子供捕まえる。遊びの歌である。高橋悟君は、ゆっくりとした口調で語り始めた。特別な許しを得て参る、天神さま。通りゃんせは、通りなさいと、いう意味。七五三の歌。通りゃんせの発祥の地は、いくつかあります。神奈川県の、山月王神社。菅原神社。埼玉県の三越市にある三芳神社。菅原道真を祀る神社なのだ。通りゃんせは、山越えて、神社に行くが、帰りには、カギがかかっているかも。細い道を通り、厳かな気分で細い道を通る気分になります。昔は、電気や便利な交通手段もなかった。お母さんと子供が、子供が健やかな成長と感謝を込めて、特別な許しを得て参りする。通りゃんせという曲に漂う厳かで重たい空気感も理解出来る。
 で、この歌には都市伝説や徳川の埋蔵金や関連説があり、小説や映画やドラマや、ゲームの創作の題材とされている。
ーー行きは、よいよい帰りはら怖い。通りゃんせ。色々な背景を馳せながらこの歌を、歌ったり聴いて見たりして下さい。
 と、高橋悟君は、深く礼をした。金田一耕助の高橋悟の衣装だった。蝋燭を一つ、ふー、と息を吹いた。
お堂のシーンとした中に座布団に座りの怪談百物語が始まった🕯️夜の静寂の中にはじまりはじまり。次は、れいん君の『通りゃん。』の歌である。頑張れ、れいん君!!私は、熱い視線を送った。固唾を飲む音も聞こえそうだ。続く。

12/8/2024, 4:49:52 PM

ありがとう、ごめんね

職場や学校に限らず、家族や友人など身近な人に
対しても必要な言葉。

人間社会の中で生きていくためには、
なくてはならない潤滑油だと思う。

だけど世の中には、感謝も謝罪もしない人が
一定数存在する。

人から助けてもらったり何かしてもらっても、
それが当然とばかりにお礼を言わない人。

何かやらかしても自分の非を認めず、
一生他責思考で謝らない人。

長く生きた大人でもこういう人は少なくない。

子どもの頃は、年齢を重ねるほど精神も成熟していくものだと考えていたけど、全然そんな事はなかった。

些細な事でも心から感謝を伝えられる人、
立場関係なく目下の人や店員さんなどにもお礼が言える人、自分の過ちを認めて素直に反省謝罪できる人。
そういう人たちの方がかっこいいし、品がある。

当たり前に存在するものへの感謝の気持ちは
自分も忘れがちだし、気をつけたいと思う。

12/8/2024, 4:46:49 PM

もし、来世があるとしたら

どんな姿形になろうとも

変わらず愛してくれる?



_ありがとう、ごめんね

先逝く僕を、どうか許して

12/8/2024, 4:30:14 PM

ありがとう、ごめんね


夢を見た。
僕が君を撮った写真を見せたら「映えてない!ってか加工アプリ使った?」と言われたから使ってない、って言ったらとっても君が怒った夢

夢を見た。
僕が買ったアイスの方が「美味しそう!!」と言って何も言わずにでかい一口でアイスを食べて僕が怒る夢

夢を見た。
今度は君がいない、そんな家



あぁそうか、ああ……
確かにこの感覚は“夢”であって現実ではないのか
そっか、もう君はいないのか
そっか、ごめん、ごめん

一生懸命働いて
一生懸命社交辞令して
一生懸命君の世話をして
一生懸命……



夢を見た。
君を抱きしめる夢
君に抱きついた時、君はこう言った

「ありがとう、ごめんね」

12/8/2024, 4:07:33 PM

ほんとうにばかみたいだ幸せだとふしあわせを忘れることは

12/8/2024, 4:06:04 PM

何かを失敗してしまった時、
思いがけない不運だった時、

その見舞われた時に一緒にいる人が
負の連鎖を起こす人だと辛い

せっかく、呉越同舟の人が2人以上いるなら、
正の連鎖、好循環でありたい。

「ごめんね」があったとしても
「一緒にいてくれたのがあなたで良かったありがとう」になりたい。

ごめんとありがとうはセットで。

ありがとう、ごめんね

私がチケットを取った
新幹線が豪雨で4時間止まったけど
一緒にいてくれたのが
あなたで、良かった

イライラするよりワクワクでいられたよ
ありがとう

12/8/2024, 4:00:34 PM

生徒会の役員会を終えて、ひとりトイレを済ませてから昇降口に行くと、生徒会担当でもあるクラス担任が下駄箱にもたれて立っていた。

暗いから、女子高生を心配してくれたのかな?なーんて。
ひとりノリツッコミしてると、担任が怪訝な顔をする。
そんな訝しんで見なくても。

「雨降ってるぞ」
「え、嘘」

冬の陽が落ちて暗がりにぼんやりと光るライトに霧雨が浮かび上がる。
置き傘…は、先日、高校に教育委員会のお偉いさんが来るからと強制的に持ち帰らされた。
ないのがわかりつつ、担任に飽きられないように鞄を捌くってみるけど、無いものはない。

「天気予報は夕方から弱い雨が降るって言ってたけどな」
「…見てないもん」
「ちょっと待ってろ。置き傘を持ち帰らなかった生徒の傘がまだあるかもしれない」

担任はあたしを残して職員室の方へ向かって行った。

何のために昇降口に居たんだろ?
あたしが傘を持っているか確認するため?

んふ、んふふ。
妙な笑い声が漏れちゃう。
だって、優しいとこあるじゃーんって。

「なかったわ。他にも忘れた奴らに貸したし。生徒会の奴らと帰ってればなぁ」
むーーー
そうだよ、待っててくれればって一瞬思ったけど、私が言ったんだった。「先に帰っていいよ」って。

鞄を背負い直し、上靴を脱ぐ。
靴を玄関に置いたところで「ほら」と真っ黒な紳士用の傘が差し出された。

「え?」
「俺の。しょーがないから貸してやる」
「えっ、嘘!」
「信じないなら良いけど」
引っ込めようとする傘をガッと掴む。
「借ります!貸してください!」
「最初っからそう言え」
担任が傘から手を離す。

「でも良いの?」
「良いよ、俺は車だから。職員駐車場まで徒歩3分。生徒は最寄り駅まで徒歩15分。駅から遠いよな、この学校」
「先生もそう思ってたんだ。そう言えば先生、卒業生だったもんね」
「おぅ。電車に忘れるなよ」
「う、気をつけます」
「ああ。じゃあ。夜道にも気をつけて」

教師らしく優しいことを言って、担任が踵を返す。

「先生!ありがとうございます!それから、すみません!」
「えっ?」
担任が振り返った。

「3分でも、先生が濡れちゃうから」
「ばーか。男は良いんだよ。傘、明日返せよ」
「う、うん。さよなら!」
「ああ、また明日」

少しだけ笑みを浮かべて、担任は校舎内へ戻って行く。


昇降口を出て、傘を広げる。
「おっきい。そして重い」
軽さを追求する女性用の傘とは全然違う。

「でも、嬉しいな」
口は悪いけど、実は優しくて温かい人で、あたしは密かに憧れている。
だから、柄にもなく生徒会役員なんかやってるわけだし。


先生ともう少しお近づきになれたらさ。
こう言えたのかな。

ありがとうございます、それからすみません、じゃなくて。

「ありがとう、ごめんね」って。




ありがとう、ごめんね

12/8/2024, 3:56:40 PM

ありがとう、ごめんね

この言葉を普段から口に出して言えている人は
何人いるのだろうか

口にすることが、簡単に見えて難しい
ある人にとっては言うためには勇気が必要な言葉
ある人にとっては、簡単に口に出せる言葉

人によって言葉の重みの感じ方や、口にすることへの難しさは違うと僕は考えている。

12/8/2024, 3:46:58 PM

“お誕生日ありがとう”
自分の誕生日に父に送った

父は多分 父として未熟だった
でも私は父という人間がおもしろかった
父のことを嫌いだったとき
父に嫌いと言わなくてよかった
私のなかにある 父がつくった部分を
私は心から愛おしく思っている
だから自分の生まれた日に
父にありがとうと言った

父は謝った
自分の未熟な過去を反省して
父の返信は英文だった
日本語では裸すぎたのだろう
父らしい照れ隠しに
私は頬を緩めた

これが
私のありがとう と
父のごめんね

2024.12.09-ありがとう、ごめんね

12/8/2024, 3:42:12 PM

僕を太陽だなんていってくれてありがとう
でも君の太陽でいるのは疲れたんだ、ごめんね

12/8/2024, 3:41:34 PM

今日で君が死んでからちょうど1年だね。
君は生まれた時から片方の目が無かった。
それでも私にとっては可愛い息子だったよ。
でも、世間は君に優しく無かったよね。
学校で悪い奴に酷いことたくさん言われて、周りでヒソヒソ陰口も言われて。
それで君は屋上から飛び降りたんだよね。
私の元に生まれてきてくれてありがとう、でもごめんね。五体満足に産んであげられなくて。私を許してくれるならもう一度私の子になってくれると嬉しいな。

12/8/2024, 3:39:20 PM

『ありがとう、ごめんね』


母様

いつも、ありがとうと

貴女と話せる時に

言えなくてごめん。


どうしても、

私の幸せを見つけて欲しいと

言ってくれた貴女の想いに

応えれた時に伝えたかったの。


でも、間に合わなかった。


どれだけ後悔しても

私の言葉は届かない場所に

貴女はいってしまった。


だから、

私の幸せを探す意味がなくなったと思ってた。

だけれど

そんな風に生きている私に

夢の中の貴女は、

悲しい顔をしていた。


ねえ、夢の中まで、

わたしに悲しい想いをさせないで

って言われているみたいだった。


ごめんね。

いつまでも心配かけたままで。

これからは、ちゃんと探すよ。

私の幸せを。

私の幸せが見つかった時、

言葉は届かなくとも

私の伝えられなかった

ありがとうを届けるから

だから、その時は

夢の中の貴女は

元気に笑っていた時の姿で居て欲しい。

12/8/2024, 3:39:11 PM

ありがとう、ごめんね。
また、彼女が口走る。
その口癖がなんだか
罪悪感で僕の喉に引っ付いてる気がして。
苦しくて悲しい。
君のことが好きなはずなのに、
この人の隣にいつまでも居ていい気がしないのは何故なんだろう。
僕なんかじゃ、君を幸せに出来ないのかもしれない。
いつもこんなことばっかり考えちゃう僕と
一緒に居て付き合ってくれてありがとう。
僕は幸せ者だよ。
ごめんね、ありがとう。
あ。
気付いたら、
君の口癖も考えも移ってたのかもしれない。
だからかもしれない。
なんて思いながら。

12/8/2024, 3:38:40 PM

私は「ありがとう」と言われる方が嬉しい。「ごめんね」も悪いわけではないけれど、私がしたくてしたことだから。君が悪いことをしたわけでもないし。「あがとう」と「ごめんね」を君にちゃんと伝えたい。

12/8/2024, 3:36:39 PM

ありがとうは大事な言葉。
言われると嬉しくなるし、言うとほっとする。
 たとえば、
お店の方「いらっしゃいませー」お客さん「お願いします」お店の方「お会計はこちらでお願いします」お客さん「ありがとうございます」お店の方「ありがとうございました。またのご来店お待ちしてます」
こういうやりとり。
 ごめんねも大事な言葉
言わないともやもやする。言われるとほっとする
 たとえば、
ドカッ「あ、ごめんなさい」「いえいえこちらこそごめんなさい」
こういうやりとり。

12/8/2024, 3:35:31 PM

「ありがとう」「ごめんね」という言葉はどちらも素敵だと思います。しかし私は、「ありがとう」という言葉の方が好きです。単純な理由でが、自分が言われたら嬉しいからです。日本人は「ありがとう」よりも「ごめんね」の方が多く使う傾向があると聞いたことがあります。私も好きな方は「ありがとう」ですが、多く使うのは「ごめんね」だと感じます。「ごめんね」を多く使ってしまう原因としては、自己肯定感の低さや相手に何かしてもらった時の申し訳ないという気持ちが強いという事が挙げられると思います。相手に何かしてもらった時は、「相手に迷惑だったかな。申し訳ないな。」と思うのではなく、「自分のためにしてくれたんだ。嬉しい。」と素直に思い、「ありがとう」と伝えた方が自分のためでもあり、相手のためでもあります。私もも分かっているけど直せていません。しかし、分かっているということは直せるということだと改めて思いました。今後は、「ありがとう」という言葉を素直に伝えていきたいです。

12/8/2024, 3:33:27 PM

お題「ありがとう、ごめんね」※長文

僕の幼馴染みのみっちゃん。
みっちゃんはいつも僕のそばを離れない。
教室に居ても、お外で遊んでても、おうちへの帰り道も今も。

だから、僕は聞いた。

「みっちゃんは、僕のこと異性として好き?」
みっちゃんはすこしうつむいて、顔を赤くしながら呟いた。

「…うん」

その言葉が聞けて僕はすごく嬉しかった。
…あのね、みっちゃん、僕

「ありがとう、ごめんね」

僕も好きだよ。みっちゃんのこと。
ああ、でも、こんな最後に伝えちゃっても、いいのかな。
僕の気持ち、伝えてもいいのかな。

そう考えているうちに、エンジンの音が大きくなる。

ああ、まずい、早く決断しなきゃ

「…わかってた。叶わない願いだったよね」

早く、早く

「知ってた。私のこと、全然見ないし。おしゃれしても、かわいい仕草をしてみても、笑って目を逸らされてごまかされるだけだったもん」

それは、違うよ、違う、ああ言葉がでない!
さっきのは違う、違うんだ、ただ、こんなお別れが、申し訳なくて、

「だから…大好きだったよ。いつも一緒にいてくれてありがとう。最後にこんなこと言ってごめんね。さようなら」

僕と彼女がずれていく、姿が見えなくなっていく。
頬に伝う雫。
僕の世界は歪んでいく。
過去の自分を恨む、情けない男。
受け入れるだけの、根性なし。

ああ、僕は、僕は
僕は…大好きだよ…

12/8/2024, 3:32:46 PM

「ありがとう、 ごめんね」

 私は思ったことをそのまま言った。
 君は、最近悩んでいる様子だったので、 私は声をかけて悩んでいることをもしよかったら話してほしいと君に伝えた。

「ありがとう、ごめんね。ほんとは、貴方には、心配をかけたくなかったから、話さずにいたんだ」
 君は泣きながら私に言った。
「いいよ。お話してくれてありがとう」
 安心してほしいと思いながら、私は言った。
「少し すっきりした。話、聞いてくれてありがとうね」
 君は泣きはらした顔で言った。
 「うん!」
 私は頷いた。

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