『あの頃の不安だった私へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
⌇あの頃の不安だった私へ⌇
一学期の始業式
新しいクラスで新しい友達ができるかすごく不安だった
でも大丈夫
笑顔でいれば必ず誰かが寄ってくる
大切なのはコミュ力じゃなくて愛嬌と優しさ
あの頃の不安だった私へ
私は、どんな言葉をかけてあげればいい?
大丈夫だよ、なんて中途半端な言葉は口がさけても言いたくなかった。だって、今でもこんなにも辛くて、不安で押しつぶされそうなときだってあるから。
それでも、諦めたり、投げ出したりはできなかった。だって、あなたが頑張ってきたことをよく知っているから。誰よりもそれを知っていて、その上で今の私がいるのだから。そんな無責任なことはしたくなかったんだよ。
たとえどんなに辛い今日が来ても、その今日を生きるという選択肢を迷わず取るだろう。だって、あなたが頑張ってきたことを無駄にはしたくないから。
あなたが望んだ未来とは少し違うけれど、それでも生きているから。生きていけるから。
だから、その不安に負けないで。あなたの未来はちゃんとここにある。
あの頃の私へ
不安だったよね。
自分の生きる意味ってあるのかって
ずっとずっと思って生きてきて
社会人になっても就職することも出来ず
フリーターのまま…
自分はなんなんのと人とも上手く行かず
バイトでも上手く行かず
年をとる事に押し寄せる不安に
死にたいと思ってしまうほど
不安だらけで自分は変なのかと
おかしいのかとも思えてならなかったよね
でもやっと…やっと…きっかけがあって君は
自分を知ることが出来るよ
あぁそうだったのかと思えるから!!
あの頃よりは不安が不思議となくなるから!!
だから、生きることを諦めなくて良かったんだよ
上手く行かないことはあるけど支えてくれる人が
出来たよ
今の私がいるのは君が生きようって少しでも
思ってもがいてくれたから…ありがとう…。
今は自分を愛せています。
休みな
休んでもうまくはやれないよ
でも、それを許せるようになるから
#14 お題:あの頃の不安だった私へ
あの頃不安だった私へ
正直、過去の不安と今の不安に大差はありません。
未来に希望は持たないで下さい。
そこまで状況に大きな変化はありません。
つまり、不安は不安で横に置いておけば
他の状況も大きな波もなく平穏な日々です。
なので、一番大事な事は自分を大事にして、
楽しいと思う方を選び続ければいいわけです。
それでも不安がなくなる事はありません。
不安があるからこそ、常に冷静な自分もいます。
悪いことばかりじゃありません。もちろん、いい事ばかりでもありません。
それはそれでいいのです。
どうか、笑顔でいられる方へ歩んで下さい。
私へ
どんなに辛くても惨めでも蔑まれても
私を諦めないでくれてありがとう。
私が私でいれるのは昔のあなたが
私のことを諦めないでいてくれたからです。
あなたが悩んで下してきたこれまでの全ての選択たち、
どれをとっても間違いはありません。
友人がいなくて不安でも沢山あなたが本を読んだり、
話せないなりにたくさんの人に話しかけてくれたおかげで
私の周りは素敵なもので溢れています。
友人関係には恵まれなかったけど私のためにあなたが最大限努力してくれたことを私が1番知っています。
今までもこれからもずっとありがとう。
私より
あの頃人間関係が上手く行くのか不安だった。私は裏切られたり悪口を言われてるからまた離れていきそうで怖かった
約束は守るもの
守られるもの
そのはずなのに
人はなぜ約束を
簡単に破っていくのでしょう
指切りげんまんは
とても厳しい約束です
嘘をついたら針千本飲ますと
言うのです
そう言いながらも
針千本飲ますと言う約束も
また破られていくのです
守られない約束は
してはいけません
裏切ること
裏切られること
約束からうまれる
ひとつの罪と
ひとつの罰
哀しいから
約束はしないで
わたしも
指切りはしない
✩ 約束 (151)
あの頃の不安だった私へ。
不安というか、子どもの頃心身ともに生命危機を感じていた。
周りが信じてくれなかったけど結構、極限状態だった。
子ども時代、親がヒステリックで暴力と暴言で逃げられないし辛かった。突発的に消えたいと思うことも度々あった。もう1人は見て見ぬ振りして助けないし。むしろ怒られるし。出口の見えないトンネルのようだった。
親は躾のつもりだったと思うし、表面的には致命傷ではなかった。でも痛かったし辛かった。
(世の中もっとひどい目に遭ってる人がいると思うと、弱音吐いてられないとも思ってしまうが。)
あれからだいぶ経ち、いまだに記憶が甦り余波はあるものの、嵐の最中からは離れて親とも緩やかではあるが水面下で和解?してきてるような気がするし。
当時の親の歳と同じか超えてきて、許しはしないけど親の未熟さ、苦労も鑑みて心に折り合いをつけてきて。
大人になってから、明らかに楽になってきたと思う。完全ではないけど。
今も別の意味で不安だけど、寿命が来るまで世界を見てみたい。子どもの頃から多少は楽になれた感覚があるんだから。
頑張ろう。頑張れない時は休もう。
今とは違う自分を見られるまで、緩やかに生きていこう。
言葉で表現するには難しい「それ」を自覚してから、自分の世界が大きく変わった。
前触れなんてものは無かった。見えるものや感じ方、全てがその瞬間から変化したのだ。まるで、何かに取り憑かれたかのように。
しかし、それが誰かに幸福を齎したり、救いになったりはしていない。むしろ傷付き、傷付けて、人間の醜さとはこう言った所なのだと痛感する羽目になった。
だからと言って、それを恨んでばかりはいられない。過去の苦しみも今となっては良い思い出だ。なんとも前向きで、都合が良い考え方が出来るようになったものだ。
「私は気付きたくなんてなかった。」
夢の中の彼女は、いつも俯いている。陽の光が差し込まない真っ暗な部屋の中、埃をかぶった布団にくるまって、僕だけに心の内を話す。
布団を握る力が強くなっているのが分かった。それが彼女のどの感情を表しているのかは、きっと僕にしか分からない。
「あの時、あの考え方が出来て良かったと思うよ。」
「うそ。あれだけ悲しませたのに、良かったわけない。自分を殺すのだけはやめてよ。」
「布団にくるまって怯える事が、自分の意思?」
「うるさい。」
彼女は、先に進むのをひどく怖がっていた。自分がこれからどう変化するのかが分からなくて、怯えていた。自分の想いを殺して、大切な人を傷付ける事が二度と無いように。
僕は、盲目的な優しさを持つ彼女が安心して未来へ進める様に、夢の中を歩き回る。けれど、今宵も怯える彼女の姿を見て、もうそれも潮時かと感じた。彼女を追い詰めた所で「かわいそうなおんなのこ」から羽化する事は出来ないだろう。
だから、最後に一つだけ。
僕は彼女を―――かつての自分を、抱き締めた。
「大丈夫。不安な事は何も無い。自分が感じたままに、好きに生きていこうよ。他者に向けるその優しさを、自分に向けてやらないでどうするの?」
「他人なんかに愛されなくたっていい。認められなくてもいい。どんな外側でもどんな内側でも、全部大好きな〝自分自身〟なんだから。」
「自分の〝好き〟に向かう為の、綺麗な羽が生えただけ。蛹から蝶に羽化出来る。変化という名の好機を、逃す訳には行かないでしょう?」
自己犠牲的で、〝好き〟に素直になれない「私」。
身勝手で、〝好き〟を貫き通せる「僕」。
「僕」になるのが怖い「私」へ。
「誰より一番、愛してるよ。」
背中に伝わる温もり。
ほらね、言った通り。不安な事なんて無かったんだ。
どんな自分でも、愛せるのだから。
___ 2 あの頃の不安だった私へ
あの頃の不安だった私へ。
新しい人間関係や環境に馴染めるかな。
勉強や部活についていけるかな。
人見知りでコミュ障な私は、不安でいっぱいでしたね。
そんなに考えなくても大丈夫です。
あなたは変わらず友達作りが下手くそで苦労するし、
勉強や宿題はいつも一夜漬けで授業中は居眠りするし、
部活はやる気がなければサボります。
そんな自分が嫌いで仕方なかったですね。
でも、大人になってしばらくしたら諦めるしかないと分かります。
コレが自分だから仕方ないと、少しだけ思えるようになります。
本当に、少しだけ。
だから、どうにか生きてる自分を時々褒めてあげてください。
あなたのおかげで私は今もどうにか生きています。
変わらず友達作りに苦労して、
仕事も時々ミスをして怒られて、
こんな自分が嫌でたまらない時もありますが。
コレが自分なので仕方ないです。
人見知りでコミュ障な、大人になった私より。
あの頃、生きる事に不安があった私へ。
大丈夫、今安定して生きてるよ。
だから、不安がらないで生きて。
絶対、幸せになれるからね。
あの頃の私に言ってあげたい。
大丈夫だよ。何ともなかったよ。
とにかく不安でたまらなかった。いてもたっても
いられなかった。
周りの言うことが信じられなかった。
無理な話でも、今の私があの頃の私のそばに行って
言ってあげたい。
今の私が言っていること、信じていいよ、って。
「あの頃の不安だった私へ」
あの頃の不安だった私へ
もしかしたら、この楽しい時間もすぐに終わりを迎えるのかもしれない。
そうなったら、潔くここを立ち去ろう。
そんなふうに思っていたけど。
あれから三十年。
沢山のことを乗り越え、積み重ねてきた私たちはそう簡単には崩れない。
こんな未来、予想もしなかったな。
いや、どこかでわかってたのかも。
だって不安だったということは、もっと幸せになりたいと願っていたってことなんだから。
あの頃の不安だった私へ__
3年前、結婚式を挙げた。
当時は結婚しても上手くやって行ける自信も
子宝に恵まれても
ちゃんとやって行ける自信もなかった。
でもそんな不安だった私に言いたい。
大丈夫、1年後には子宝に恵まれて、
ちゃんと安定した生活を送れてる。
今は2人目がお腹にいる。
子供にイラッとしてしまう事もあるし
夫と喧嘩することだってある。
それでも私は常日頃幸せだと感じる。
だから大丈夫。今不安でも、
きっと後悔した選択では無い。
この人と結婚して良かったって思える。
ちゃんと幸せになれる。だから、
そんなに不安にならなくて大丈夫。
私今すごく幸せだからね!
SF。『私』と『三十年後の私』。300字小説。
激励
「美味いわ~。この蔵元、十年後に味を変えちゃって」
コップの酒を一口飲んで『三十年後の私』と名乗ったおばさんが嬉しそうに笑う。
「『私』って本当?」
「ん? よく似てるでしょ」
「皺で解らないよ」
「いうね~」
何でもタイムマシンの抽選に応募したら、見事に当たったらしい。
「で、どこにいこうか? と考えたとき『あの頃の不安だった私』に会いたくなった」
柔らかく目の縁に皺を寄せる。
「…………」
「今になって思うと、ここがドン底だったね」
頑張れ。
にっと笑って、おばさんは消えた。
今の『私』に会って、止めさせたくなるくらいの人生を『三十年後の私』は過ごしているらしい。
私はテーブルの下の薬の瓶を開けると中身をゴミ箱に捨てた。
お題「あの頃の不安だった私へ」
クラフトワーク
航海をしている
バイオリズムの荒波を乗りこなす
強靭で、しなやかな船に乗って
水平線にそびえたつ、巨大な樹を目指して
その木の枝は、これまでの選択の数ほど有り、
中には折れた枝もある
しかし、そんな枝を使ってこの船は造られているのだ
※あの頃の不安だった私へ
【あの頃の不安だった私へ】
月明かりの照らす帰り道を足早に歩いていく。急いではいるけれど、左手に提げた紙箱を揺らすことのないように。ちょっとお高いケーキが二つ、箱の中には行儀良く並んでいた。
誰かと一緒に生きるなんて私には向いていないと、ずっと思っていた。友達も片手で足りるほど、ひとりの時間が一番好きで、飲み会の席が大嫌い。人間の最大の特徴はコミュニケーションだなんて聞くけれど、だとしたら私はあまりに人間の生活に適していないのだと、とうの昔に諦めていた。
だから君に「一緒に暮らしてみない?」って誘われた時も、本当は怖くて仕方がなかった。本当の私を知られたら君に嫌われてしまうんじゃないか、君との生活に疲れて君のことを嫌いになってしまうんじゃないか、必死に平静を取り繕いながらもそんな風に内心では怯えていた。
だけど気がつけば一年が経ち、二年が経ち、今日で君と暮らし始めてからちょうど五年になる。私たちはお互いにとっての心地良い距離を保ったまま、近づきすぎることも離れることもなく平穏に共同生活を楽しんでいた。五年目のお祝いにケーキでも買って帰ろうかなって、記念日を覚えることが大の苦手な私が自主的に思い立つくらいには、少なくとも私は今の生活を気に入っていた。
(思っていたよりもずっと、私は幸せだよ)
不安で押し潰されそうだった五年前の私へと向けて、心の中で囁いて。君と二人で暮らす家のドアに、使い込んで少しくすんだ銀色の鍵を差し込んだ。
「見てほしいものがある」
そう言われて放課後、宮川翔吾は高宮早苗の家に訪れていた。早苗は翔吾を自室に案内するとゴソゴソと部屋の隅に置いてあった段ボール箱を開けて何かを探し出した。
「これだよこれ。見てくれよ」
そう言って差し出されたのは、十数冊のノートだ。よく中学生や高校生が使っていそうな、なんの変哲もない大学ノート。翔吾はその分厚い束の一番上のノートをとってペラペラとめくった。日付と曜日の下に文字が羅列されている。どうやら日記のようらしい。
日記の内容は主に、今日あった出来事だった。ただ、たまに「つまらない」とか「おもしろくない」と書かれている日が目に入る。後半に至っては、そういった内容のものが増えた。進めば進むほどただただ不安を書き連ねた日記帳になっている。
『自分は、ここを卒業して、うまくやっていけるだろうか。友人はできるだろうか。もう熱で学校を休むことは無くなるのだろうか。叶うのであれば、高校はおもしろくてたくさん笑えていい思い出になるものであって欲しい』
最後はそう締めくくられていた。普段の明るい早苗を見ている翔吾からしたら、それは本当に弱っている文章のように見えた。翔吾はノートから顔を上げて早苗の方へ目を向ける。
「これは僕が中学卒業まで綴っていたやつだ」
とつ、とつ、と、早苗は静かに笑いながら話し出した。なんでも、中学入学から卒業までの三年間、ほぼ毎日認めた日記らしい。この前部屋の掃除をしていたら見つけたようで、つい懐かしくなったから見せたくなったのだという。
「でも、笑っちゃうだろ? 僕は中学を卒業するまでこんなにも不安を抱えていたんだな」
不意に、早苗の表情が、苦笑いになった。翔吾はもう一度ノートに目を落とす。よく見ると、涙が落ちて乾いたのかもしれない、まるいしみのようなものがあった。そこだけ紙の質が微妙に変わっている。
「で、これを俺に見せてどうしたいんだよ?」
翔吾は首を捻りながら早苗に聞いた。こんな、今の自分のイメージとは異なる弱みとも取れるものを見せるのだ。何かしたいことがあったから見せているとしか思えない。
「手紙を書きたいんだ。昔の自分に。君の考えはすべて杞憂だ。安心して行くといい、とね。それで君にも一言書いて欲しいんだよ」
早苗はトントン、と、最後の日記の横にある空白をたたいた。ここに二人で書こうじゃないか。そう言っている早苗の声は、優しい声だった。
あの頃不安だった君に
不安の中身が変わった。
あの頃は、暗い夜道をどこに
向かって歩いてるのかわからない
そんな不安だった。
今は、現実の見えすぎる悩みで
歩むたび右側、左側、怖いことばかり。
不安は、生きてる限り
なくならないと実感だよ。