『あなたがいたから』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたがいたから
うらみごとでもイヤだけど
「あなたがいたから」などと
目をキラキラさせて言われたら
ちょっと、ひく
正直なところ
誰かに影響をあたえたくない
私がいてもいなくても
あんまり変わらない世の中でしょ
親とペットは別かな
あなたがいたから
私は生まれてきたし
黒猫が大好きになった
『あなたがいたから』
私はあなたを許さない。
あなたがいたから、希望を持てた。
あなたがいたから、沢山遊べた。
でも
あなたがいたから、悲しくなった。
あなたがいたから、この世を憎んだ。
あなたがいたから。
あなたが死んだ時、虚しさに襲われたんだ
あなたがいたから
出会ってから
好きと言われて
あなたがいたから
この歳まで
生きてこれたんだよ
もし2人が
相性良ければ
もう一度
一緒に
いさせてください
なな🐶
2024年6月20日1545
あなたがいたから今のわたしはこうなんだろう。
あなたが全部を許してくれて付き合ってくれた。
わたしがやりたいことすべて。
行きたい所、食べたいもの、見たい映画、生活リズム。
すべてをお揃いにしたかった。一つになりたかった。
一緒に寝る夜はいつも強く抱きしめていた。
あなただったから幸せを感じられていた。
今のわたしには人に合わせる能力が欠けている。
自分のペースで物事を進めたいし、
やりたくないものは断ることに最善を尽くす。
もうあなたはいないから自分を変えないと。
一人でも生きていける自分に。
文字にしたら何でもないようなことが
記憶の中では
きらきら光る
思い出すのは
青く透ける春
【あなたがいたから】
「あなたがいたから」
「あなたがいたから」だけではどう思ってるか分からないから勝手に付け加えます。
『あなたがいたから、すごく幸せな人生だった』
『あなたがいたから、どん底を這う人生だった』
どちらとも「あなたがいたから」を使っているが180度見方が変わる。誰といるかなんて大して大事なものじゃない。自分がどれだけ今の状況を楽しめるかが大事なこと。
「あなたがいたから」は単なる飾りであり大切なものではあるが、そこまで丁重に扱ったかと問われるとYesとは言いにくい。
ただ、一つ言えるのは確実にあなたの支えにはなっている。その添え木が腐っているかどうかは別としてね。だから、その出来事は忘れてはいけないもの。
そして俺も忘れない……
『あなたがいたから、読んでくれたから、僕を見つけてくれたこと』
あなたがいたから。
私には、小学校低学年からの付き合いの親友がいる。
勉強はできるし、運動神経はいいし、優しいし、容姿端麗だし、とにかく、ほんとに完璧な子だ。
私とは本当に真逆で、釣り合わないと思った。
私は、勉強は苦手だし、運動は苦手だし、性格悪いし、本当に真逆だ。
私とその子はずっと一緒にいた。
遊べる時は毎日のように一緒に遊んで、休み時間には必ず一緒で、本当に何をするにも一緒だった。
でも、私とその子が一緒にいると比べられる。
その子は本当に完璧で、私はいい所なんてほぼなくて。
けど、私はその子といられるだけで幸せだ。
私はその子が好きになった。
絶対に離れたくないって思った。
今は互いの都合であまり会えていない。
1ヶ月会えないだけで耐えられないのに、今はもう、1年ほど会えていない。
私はあの子がいたから、嫌なことでも耐えられた。
何を言われても庇ってくれて、慰めてくれて。
でも、今は。
なんか、心に穴が空いたみたいで。
あの子とあまり会えなくなってから、何をやるにも気力がなくて、嫌なことをずっと気にしてしまって、些細なことですぐに後悔してしまって、嫌になる。
やることが多くて、精一杯で、人に仕事を頼まれたら断れなくて、引き受けて、それがストレスになって、なんとかやって、失敗して、注意されて、責められて。
そんな繰り返しで。
ただでさえ、参っているのに。
もう、何もかもが嫌で、死んでしまいたくて。
あぁ、もう嫌だな。
あなたがいたから生きてこられました
あなたはわたしの存在の標
「私はね、あなたがいたから今ここまで明るい性格なんだよ」
そう言って彼女はニコッと微笑んだ。そんなの、俺だって同じ気持ちだ。もしあの時彼女と出会わなかったら、俺は一体どうなっていたのだろうか。
俺が幼い頃、自分の殻に閉じこもっているような性格だったのだ。臆病すぎて一歩先に進むことも出来ず、今のままでいい、と何もかもを拒んでいた。このままだったら、自分の居場所すら失っていただろう。
しかし、彼女が俺に優しくしてくれてから、この人と一緒に居たい、この人のことを守りたいと強く思うようになった。それから臆病な自分も克服し、彼女を支える存在にまでなることができたのだ。
「俺も、貴方がいたからここまで強くなれたんですよ。これからも、ずっと傍にいさせてください」
「もちろん、ずっと一緒だからね」
そう言って繋いだ手の温もりは、何よりも温かくて、幸せだった。
テーマ「あなたがいたから」
あなたがいたから
私は不幸になったの。
あなたがいたから、私がいる。とでも
いうと思った?ざんねーん。
善人なんてそうそういないものなんだよ。
悪党さん。
見送りはいいよ、って言ったのに、ケイくんは駅まで来てくれた。改札の中までついてきてくれて、列車が来るまで荷物も持ってくれた。
「……ありがとう」
本当にそう思ってるけど、今のあたしの言い方は世界一ブサイクだったと思う。顔も、テンションも声のトーンも何もかも。これでしばらく会えなくなるって言うのに。なんでこんな可愛くない態度取っちゃうのかな。どうして素直になれないのかな。
「環境変わると体壊しやすくなるから気をつけてね」
「そんなこと分かってるよ」
「ならよかった」
にっこり笑ってケイくんは私の頭に手を伸ばす、のをまた引っ込めた。多分、頭なんか撫でたらあたしが“子供扱いしないで”って怒ると思ったからだろう。そんなふうに言わないのに。今日だけは、今だけはもう、別れを惜しんでただただ寂しい気持ちでいっぱいなの。それを簡単に口に言えたらいいのにできない。やっぱりあたしはまだまだ子供だ。
「あ、来たよ」
汽笛を鳴らせて列車が向こうから近づいてくる。あれに乗って、あたしはこの街を出て少し離れた地へ向かう。そこはきっと、時間的にも金銭的にも大人じゃないと気軽には来れない場所。あたしと3つくらいしか違わないケイくんがそう簡単に会いに来れるなんて思えない。それでも。
「元気でね。会いに行くからね」
ケイくんのその言葉が耳に沁みて、思わず涙が出てしまった。ぼろぼろと両目から溢れ出て、ケイくんの顔がうまく見えない。
「泣かないで。永遠のお別れじゃないんだよ」
そう言って、ケイくんは今度こそあたしの頭を撫でた。あったかくて大きな手が優しかった。
ありがとう。あなたがいてくれてよかった。あなたのこと、好きになれてよかった。きっとその気持ちを今なら言える。あたしは1歩ケイくんのほうへ踏み出す。そして、頭2つぶんくらい大きい彼に向かってぐっと背伸びをして飛びついた。
友達、親友へ
いつも仲良くしてくれてありがとね
あなたが話しかけてくれなかったら
今頃こんなに楽しい時間はなかったよ
どんな話でも笑って聞いてくれてありがとう
恋も応援してくれてありがとね、諦めちゃってごめんね
これからもよろしくね、大切な人たち
『あなたがいたから』
相合傘
雨は降っていなかった。
ひとけのない静かな国は、たった数週間前に滅びていた。じろじろと太陽に監視されているこの国には、もう誰もいない。
たった今、八人の人影が国に入ってきた。
七人の青年と、一人の少女だ。
彼らは少しの間、ぞろぞろと国をみてまわった。
危険がない事が分かると、ばらばらになって観光を始める。
少女が大きな傘を開いて持ち上げる。かなり重たそうに見えるが、彼女は涼しい顔をして歩き出す。
と、そこに一人の青年が戻ってきて、彼女の傘を取り上げる。なにか二言三言喋ったあと、二人は並んで歩き出す。丸い影に守られる少女の、横に立つ青年の肩は、太陽に覗かれていた。
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あなたがいたから
いつか書く
あなたがいたから
あなたが私を
見つけてくれたから
見たことのない景色が見れた
救い出してくれたから
知らなかった感情も気づいた
めぐる季節のなか
あなたがいたから
今ここで生きていられる
心からありがとう
私は“副”生徒会長。
全教科学年2位だし、
多分学校の中で2番目に可愛い。
全部2番目。
全てはあの子のせい。
黒髪ロングのサラサラヘアーに
彼岸花のような赤い瞳。
チューリップのような赤い唇。
全てが整っている。
私はあの子が好きじゃない。
完璧なあの子が。
ある日の夜、あの子が不審者に殺されたと聞いた。
正直嬉しかった。
これからは私が1位だと。
翌日学校へ向かうと、生徒会長になれた。
全教科学年一位になれるだろうし、
多分学校の中で一番可愛い。
だけど、みんなはそれを気にしなかった。
みんなあの子のことを考えている。
私は悔しかった。
やがてみんなはその子のことを話題にするのはやめ
私を褒め称えるようになった。
だがそれは私が望んだことではなかった。
心の底から1番だと思えなかった。
上を目指す人もいないし、
どうすればいいのか分からない。
私は実感した。あの子はとことん優秀なのだと。
あなたがいたから。
あなたがいたから
****
残酷描写があります。
****
あなたがいたから生き延びることができたのです。この氷に閉ざされた島に、あなたは私と一緒に打上げられた。覚えてはいないけど、あなたは私と同じ船に乗っていたのでしょう。当初私は淋しくて息をしていないあなたに何度も話しかけました。救助された私は島に向かって手を振ります。ありがとう、名前も知らないあなた。あなたが持っていたライターで焚き火を熾しました。あなたが持っていたカッターであなたの肉を削ぎ落として焼いて食べました。あなたがいたから私はいま生きています。
あなたがいたから
いい意味でも
悪い意味でも
あなたは
私の人生そのもの
「あなたがいたから」
目を開けたら…あなたがいた。
「道標」は私が求めていたからこそ現れたのだとしても、
それがあなたで本当に良かった。
別の時間の別の誰かが現れなくて、
本当に良かった。とても嬉しい。目を開けたら、
そこにあなたがいたから。いてくれたから。
とても嬉しいの………
時間の隙間に挟まって動かない足をさすりながら、
私は笑う。
またあの世界へ帰れる「道標」がやって来てくれた。
それがあなたで良かった。
私をこの場所へ落として閉じ込めた、
あなた本人で、本当に、良かった!!!!!
時間の隙間の暗がりで、私は嗤う。
さぁ…もう少し近くに来てね?
今、捕まえるから……………
※バトルが始まるだけです😸
【あなたがいたから】
今日のお題はあなたがいたから。
少し捻って独創的な作品にしたいな。
どうせなら、読んでいて楽しい作品にしたい。
この詩の主役である“あなた”は誰にしよう?
友達?昔の恋人?アフリカのルーシー?宇宙人?
嫌いな人をあてはめて「あなたがいたせいで!」って展開にしても面白いかな。
どうせなら前向きで読んでいる人がほっこりするほうがいいね。
みんなはどんな作品を書くのかな。
多幸感溢れる恋人や母親や子供に宛てたもの。
切ない恩師とか別れた恋人宛のもの。
なんとなく、もう会えない人へのメッセージも多そうだね。
予想するのも楽しい。
あなたの作品、楽しみにしています。
今日も書いてくれてありがとう。
わたしの作品を読んでくれてありがとう。
決して交わることのない不思議な関係だけど
あなたがいるから、わたしは今日もここに書くよ。
「出会ってもう12年……ですか、時の流れは早いですね」
「ね!これからも色んな所行こう?」
「もちろん、沢山行きましょう」
ぎゅっと手を繋いで歩く女子2人。中学生の頃から、先輩と後輩の付き合いである彼女達は、今日もカフェ巡りをしていた。もう日が沈み始め、空は薄暗く色を変える。
「そういえば、𓏸𓏸さんは彼氏とどうなったんですか?」
「んー……特に進展はないね」
「もう付き合って2年……ですよね?」
「そうだねぇ」
「彼の方からは何かアプローチ……とか、ないんですか?」
「……んー、無い、かなぁ……最近冷たい……し、」
「そうなんだ……𓏸𓏸さん可愛いのに勿体無い」
「××の方が可愛いでしょ」
「そんな事ないです!𓏸𓏸さんすっごく美人だし、」
「あはは、ありがとね」
波風の心地よい防波堤まで来ると、空は真っ暗になり星々が輝いていた。××は𓏸𓏸の前に立ち、ニッコリ微笑んだ。風の音が静かになったような気がする。
「𓏸𓏸さん」
「何?」
「あなたがいたから、私は出会えた」
「……えっと、急に何の話?」
「最高の人に出会えた」
「××……?」
「私ね、」
××はおもむろにバッグを開き、𓏸𓏸との思い出の品を次々海に落としていく。何をしているのか理解出来ず、困惑している𓏸𓏸の腕を引っ張って抱きしめた。
「私、あなたがいたから∅∅に出会えました」
∅∅……𓏸𓏸の彼氏の名前。否、𓏸𓏸の“元”彼氏の名前。
「ここまで長かったです。とっても長かった」
「ど、ゆうこと」
「ありがとうございました。𓏸𓏸さん」
ぼちゃん!と音がして、この世界の地上から𓏸𓏸の姿が消える。××は、星々が反射する海を見てニッコリ微笑んだ。
『あなたがいたから』