『あなたがいたから』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
家に響くのは怒声。物が壊れる音。母の泣き声。いつだって私は逃げてきた。
父が酔って帰ってくると、トラブルしか起きない。それをわかっていた私は深夜のコンビニバイトに励んでいた。父が帰ってくる前に家を出て、父が眠っている時間にバイトが終わる。それを繰り返して必死に一人暮らしを始めるための貯金をしていた。万が一にも父に通帳が見つかってしまわないように、隠すのに必死だった。
そして、目標金額まで貯まって母に家を出ることを伝えた。すると母は応援するわけでもなく、必死に私を引き止めようとした。
「お願い、お母さんをひとりにしないで。一人にされたらお母さん殺されちゃうよ。あなたがいたからこれまで耐えてこれたのに……」
「ねぇ、お母さん。私、もう三十だよ。いい加減家を出たいの」
いつものように母は泣き始めた。私は慰めることはまったくせずに、荷造りを始めた。前々から計画していたことだった。父が外をふらふらしている間に家を出ようと決めていた。
すると、突然玄関のドアが開く音がした。
「おい! 家の前に停まっている車はなんだ!」
帰ってきてしまった。バレてしまった。どうしよう。そう悩んでいると母が私の横を走り抜けて、父のもとに行った。
「あの子が家を出ようとしているの! お願い、あなたからも止めてやって!」
父にしがみつきながら、私の顔を見た母の目には絶対に私を逃さないという執念を感じた。
近視
生きてる?
茹だった心に、存在を問いかける
冷えた空気に身をあてた
わたしが世界と溶け合いながら
ずっと遠くを見ているのだろう
彼方の海を
微かな熱を
傍にあると見失ってしまうから
まだ、ここにいる
テーマ:あなたがいたから #219
「もう私、死んでもいいな〜」
不意に友人が言った。
「え? なんで?」
私は苦笑いして聞いた。
「え〜? そんな深い意味はないけどさ〜。今が一番幸せだから? みたいな」
私はそう言って笑う友人の横顔を見ていた。
「あなたが死んだら、残された私はどうなるの?」
「え?」
友人が私を見た。
私の視界が曇る。
「私だってあなたがいたから、ここまで生きてこれたのに。あの時、乗り越えられなかった壁の前で立ち尽くしたままだった。手を差し伸べてくれたのはあなたなのに。私をおいて行っちゃうの?」
私の胸の奥がきゅっと掴まれるかのようだった。
自然に視線が下を向く。その時
「ごめん!」
そう言って抱きしめられた。
温かい友人の体温に思わず涙が溢れる。
「そうだよね! 何言ってんだろ、私! 全く、だめだなぁ〜……。友達失格だなぁ……」
友人は抱きしめる力を強めた。
「私もあなたがいたから生きられているから。あなたも私より絶対先に死なないでよ?」
私は忘れない
あなたがいたから私は1人じゃないってことを
あなたがいたから出会えた、その全てのことを
あなたがいたから強くなれたことを
あなたがいたから感じることのできた特別な感情を
あなたがいたから勇気が出たことを
あなたを教えてくれた、この甘く、ほろ苦い恋の味を
あなたとみた数々の景色を
あなたと分け合った、悲しみ、嬉しさ、怒り、楽しさを
あなたと出会えたこの奇跡を消して忘れない
大切な思い出の日々を何気ない日常が特別になっていくことを教えてくれたのは他の誰でもないあなただった
お題[あなたがいたから]
No.41
あなたがいたから私は強くなれた。でもあなたはもう私のとなりにはいない。あの日貴方を捕まえておけば良かった。
あの晴れた日貴方は私の前に天使のように降り立った。私はあまりの美しさに驚き腰を抜かした。「大丈夫」声までもが美しく丁寧に手入れされているだろう髪に日が差していた。完全に一目惚れだった。分かっている。私にあの子は釣り合わない。ましてや女同士だ。頭では分かっているけれど恋は恐ろしい。同じ制服に身を包まれている集団がいてもあの子だけは見つけることができてしまう。自然と目で追ってしまう。あの子はとにかくもてる。当たり前だ。こんなに美しい子はまたといない。あの子が告白を断わる度に安心している自分がいる。「安心したって仕方がないのにバカだなぁ私」そんなことを考えていると後ろから醜い声がした。「ねぇ、ジュース買ってきてよ」私は心底うんざりした。あの子を見るのを邪魔された。あの子より何倍も醜い奴らに。それでも小心者の私は従うしかない。こんな私が一番嫌いだ。気付いたらあの子が後ろに立っていた。「自分で買いに行け」変わらず美しい声でそう言った。醜い奴らは悔しそうにどっかに走り去った。そしてあの子は「また会ったね」と言った。私はそれだけで天にも昇る嬉しさを覚えた。あの子がこんな冴えない私を覚えていてくれた。あの子の名前は「天使伊織」と書いて「あまつか いおり」というらしい。やっぱり天使だった。「あなたの名前は?」まさか自分の名前が聞かれるとは思ってもみなかった。「蒼井 桜」です。震え声で名乗った。伊織は私を守ってくれた。何も言い返せない弱い私を近くで見守っててくれた。そんな伊織が一週間学校を休んだ。最初はただの風邪だと思った。でも私は聞いてしまったんだ。伊織の命がもう幾ばくもないことに。私は病院まで全力で走った。病室には顔色の悪い痩せ細った伊織が横たわっていた。私は泣きながら駆け寄った。伊織は私の手を握った。消え入りそうな声で「愛してる」と笑った。もう伊織に命の灯火は残ってなかった。聞けば伊織には居場所がなかった。最後を看取ってくれる人もいない。本当に孤独なのだと。初めて私に会ったとき一目惚れした。私はもうすぐ死ぬからせめて好きな人の近くにいたいと。私は声をあげて泣いた。同時に美しく強かった伊織の分まで強く生きよう。そう心に誓った。
少し、話に付き合ってもらうよ。
…ありがとう。ボク、一時期荒れててさ、跡残るまで腕切って、なんでもないことで泣いて…まぁめんどくさかっただろうね。(笑)バレなかったけど。
そんなときさ、ある子が言った言葉で助かった、訳では無いんだけど、あんまり自分を追い詰めなくなったんだよね。その子とはもう6年目かな?嫌な所が見えてきちゃって…全部がそうじゃなくて、好きだとか、おもしろく感じるところもいっぱい増えたんだよ?嫌なところが好きになったりもした。いやー、助けてくれた子に対して性格悪いなー、ボク。あの子が居たから今生きてる、なんて過言じゃないくらいなのに。
あーあ、あの子のお陰で、あの子のせいなんだな。
あなたがいたから…
もう人を好きになるなんて無いと思ってたのに…
私が求めていた人が現れるなんて
正直どうして良いのか判らない!
でも、魂は凄く喜んでるのがわかるんです。
御縁が有るのならいつかきっと再会出来ると信じてます。
あなたがいるから
あなたがいたから
あなたがいないと
私はこんなにもちっぽけで
なにもない人間なんだと気付かされる
あなたがいたから、僕にとって良い事が一つも無くても、頑張れていたと言うのに。
あなたがいたから、少し楽しみがあったのに。
あなたは明日、僕の目の前から去って行くのでしょう。
もう一生会えない。
そんな思いがひしひしと伝わって、喪失感で消えてしまいたくなった。
あなたに会えないというのならば、もうここにいる必要は無いと。
あなたと初めて会い、1年がたった。
しかし、1年話したことすらなかった。
ずぅと目で、追いかけてくだけでした。
あなたは、明るく社交的で、面白い方でした。
これは、完全な一目惚れでした。
ですが、学校も違えば、会うことだって少なく、話す機会すらもなくて,,でもそれで良かったんです。
僕は、興味のある好きな方の全てを調べ尽くすと、途端に興味が消え失せ、どうでも良くなるのです。
また、極度のコミュ障で恥ずかしがり屋で、彼女とは正反対な性格でした。
愛が重すぎるのも、自覚済みでした。
そして、ある事に最近気づいたのです。
ぼくは、誰か一人に依存しないと生きられない-。
ということは,,。
思わず、笑みが零れてしまいました。
僕の興味の湧く、少し変わっている、
素敵な個性をお持ちの方。
良ければ僕と、話しませんか?
次は絶対,,,
あなたがいたから
今の私がいる
あなたがいなかったら
どうなっていたのかなぁ?
生まれてなかったかもしれない
あなたと笑い泣き
色々な事を教えてくれた
大事なあなた
あなたにもう一度逢いたい
頭も胸も痛む日々。
あなたがいなくても同じです。
末永く、どうぞよろしくお願いします。
ちょっと毎日が楽しくなったり
おしゃれに気をかけてみたり
甘えてみたり
わがままいったり
切なくなって
恋しくなって
喧嘩して
離れ離れになったり
いつまでも忘れられない
思い出ができたり
いじめられたり
悪口言われたり
苦しくなったり
辛くなったり
例えばコレを読んでくれたあなたが
反応してくれたおかげで
私少し嬉しくなったり
私の毎日をつくる
みんながあなた
–あなたがいたから–
私が産まれて無ければ、
母は死んでいなかった。
私が居なければ、
妹は父に殴り殺されてはいなかった。
私が居なければ、
私を庇って標的にされた友達は自殺していなかった。
周りの人は皆、私のせいで死んでいる。
全部私が原因なんだ。
父は言った。
『お前を産んで無ければ母さんは生きていたんだ...!!』
『お前が居なけりゃそこらの女を抱いてなかったんだ
よ!!!』『アイツとの子でもねぇ奴も産まれてんだよ!!』
『お前のせいで、俺はあの餓鬼も殺しちまった。お前さえ、お前さえ居なけれりゃ...!!!』
自殺した友達の両親は言った。
『君を庇ったせいで娘が死んだんだ!』
『何時もあの子が言ってたわ。"学校で虐められてる子が居る"って。なんで先生やご両親に相談していなかったの?そうしていたらあの子は生きていたかもしれないのに....』
『君みたいな子が居たからあの子は庇って....』 煩いな
『あなたが何もしなかったから....』何も知らない癖に
『アンタが居なけりゃ俺は....』 私だってそうだよ
『あんたがいたから母さんは...』 知らないよ
自分勝手な事を私に押し付けないでよ。
私だって、好きでいる訳じゃ無いんだよ。
怒りの矛先を私に向けるな、
私が原因では無いことぐらい分かってんだろ。
何処に怒りをぶつけたっていい。
でも、それを私に向けるなよ。
私にどうしろっての?
地べたに這いつくばって謝罪したらいいの?
詫びの為に死んだらいいの?
はぁ、"疲れた"
お題〚あなたがいたから〛
あなたがいたから
お母さんがいたから、お父さんがいたから私がいます
あなた達が私を作って産んでくれたから私が生きてます
私の家族は何時でも私を愛してくれます
優しくしてくれます怒ってくれます真っ直ぐ育ててくれます私のことを無条件で愛してくれるのが私の家族です
でも私は私を愛せません。
私は私を大切に扱うことができません。
私はよくフラッシュバックを起こします。
フラバになるキーワード、物が沢山ありすぎるのです。
軽トラ、男性、高身長、暗闇、密室、空気の悪い所、道の駅、旅行、Tシャツ、性被害と言う言葉、犯罪と言う言葉、ニュース、白い壁、カメラ、シャッター音、嘘発見器、警察、検察、警察署、裁判所、数え切れない程まだまだあります。
そんなことで過去を思い出している自分が憎いです。
フラバは正直止められません。私のせいでもないと言われました。
自分でフラバを止められない、それに苦しんでいる私がとてつもなく嫌いです。
性被害だって、声を出せば犯人は捕まったかもしれない
直ぐに親に言っていればもっと楽だったかもしれない
私が小学生じゃなかったらもっと証言出来たかもしれないのに。なんで。ほんとに、なんで。
過去に縋っても見えるのは過去じゃなく未来だけなのにいや、過去は見ても仕方がないものなのに、いつまで私はそこに執着して底に落ちていくのだろう。
本当の気持ちを話すと私が1番可哀想だと、思ってしまう。事件から4年、まだ4年、もう4年、それぞれ意見はあるだろう。傷が癒えていない面を見ると事件から「まだ」4年。
フラバが収まらない、恐怖が増している面を見ると事件から「もう」4年、4年もたっているのに一向に……そりゃもちろん4年じゃ治らないしそもそもトラウマが消えることなんて無い。けど、私はこの4年間あと少しだよ!あとちょっとなの。あと1年、あと1年、これを何回言われたことか。何も考え無しに発言する大人たち。
思わないのか。
小学生の私がお前らの軽率な発言にどれだけ縛りつけララたか、それが今でも解けない程固く固く結ばれて絡まっているのか。馬鹿な大人、大人になりきれていない大人もどきが多いからこの世は生きるのが難しい。
あぁ、家族が居なかったら私は死んでいただろう。
幸いにも家庭環境がとても良い。これがなかったら私はいない。
あなたが、あなた達がいてくれたから今私が生きています。生まれて来なければ良かった。生まれてきてごめんなさい。もう死ぬから楽になれるね、皆。生きててごめんね。生きるのが苦しい。そんな言葉を、私こそ軽率に吐いてしまい本当にごめんなさい。
これからは思っていても一旦私の心に持ち帰ってしっかり柔らかい言葉で伝えるね。
今までもこれからも一緒にいてください。ありがとう。
Because you were there…
I had a mind just like childish, but I changed, probably.
The teacher who taught us mathematics in my high school was so kind.
He smiled, and told what is important in the subject of math so clearly.
So, I agreed with him and sometimes wanted him to teach me.
One day, I had a difficult question, which I wanted to solve.(of course, it’s about math)
It was a good opportunity to be taught by him, so I visited him.
Then, I noticed he was tired perhaps. he was confusing about his computer and struggling.
My mind was filled with “sorry”, but he answered my question and praised me.
I was surprised about that, and I came to think my behavior.
I was selfish.
I didn’t think about something so deeply, and I ask some teacher at once.
I could notice because he were in my school.
I want to thank him.
あなたがいたから
カウンセラーさん。
あなたがいたから今の私がいるよ。
私は親を憎んでる。
なぜ産んだんだ?
未だに謎だ。
こんな人生にカウンセラーさんは20年近く寄り添ってくれた。
ありがたいしかない。
あなたがいたから今の自分がいる
あなたがいたからここまでこれた
あなたがいたから元気で入れた
あなたがいたから楽しかった
あなたがいたから、、
あなたがいたのなら、、
それも全て過去の事。
今もいて欲しい。近くに。隣に。傍に。
永遠を共にしたかった
あなたがいないのなら、、、……
『 あなたがいたから 』
命の尊さに気付き
揺るがない決意が芽生え
安らぎを知った
笑顔も増えた
喜びも増えた
不安も悲しみも
毎日が辛かったことも
時間が掛かったけど
幸せを感じれる今がある
数えきれない感謝の気持ち
【あなたがいたから】
どんなに辛くても頑張れた
1歩を踏み出す勇気をもらった
たくさん泣いたけど
それでも前を向けたのは
あなたがいたから
いつもありがとう
これからもよろしく
改めて言うと、何だかむず痒い。
そうと言えばそう、なんだけど、らしくないって言うか。
ありきたりだけど、面白味もないけれど。
それでも、伝えていいのなら、聞いてほしい。
でも、やっぱり伝えたくて。
”あなたがいたから”ここにいられるんだって、ずっと思っていたから。
あなたがいたから