『あなたがいたから』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「あなたがいたから、私は今生きてるの。あなたは私の希望で神様で命でもある。これからも頑張ってね。」
「ありがとうございます。」
あまりにも重い言葉に、当たり前に笑顔で返す。
すると、彼女はとても嬉しそうに笑って、手を振って去っていく。
それに振り返すと、小さく悲鳴が上がった。
ああ、馬鹿らしい。
そんなことを思いながら、次にやってくる人に対応する。もちろん笑顔だ。研究しつくした、最高の笑顔。これでいろんな人を騙してきた。わたしの持つ武器だ。
「大好き、本当に。今日、始発の新幹線に乗ってきたの。本当に会いたくって。」
「ありがとうございます。」
少し高く甘く、それでもくどくはない声。これも研究を重ねた結果生まれたものだ。
目を合わせて相槌を打ちながら感謝の言葉を繰り返す。
こんな機械的な仕事がしたくて、女優になったわけじゃないのに。握手会なんてアイドルみたいな馬鹿っぽいことを提案した社長の顔を黒く塗り潰す。そういえば、写真集の発売もあいつが言い出したことだった。
ため息を吐きたくなったけれど、わたしは相変わらず笑顔を浮かべて馬鹿の一つ覚えのように「ありがとうございます」を繰り返している。
ああ、本当に。
大好きだとか使い古された言葉も、自分を人に支えさせるような言葉も、全部耳を通り抜けて、心を滑ってどこかへ落ちていく。
もう疲れた。それでもわたしは笑顔で居続ける。
今日はアイスクリームを一年ぶりに食べよう。
そう決めて、それでも誰にも悟らせないように変わらぬ笑顔で知らない人の手を握る。
「ありがとうございます。」
あなたがいたから
こどものように
わがままいえた
あなたがいたから
こどものままに
わたしでいれた
あなたがいたから
こどものなかに
いつでもとびこめた
あなたがいなくなったら
こどもにかえろう
あなたとともに
あなたがいたから 今の私がある
あなたがいたから 前を向いて 歩んで行ける
あなたがいたから 心が豊かになれる
あなたがいたから どんなに苦しいことも乗り越えられる
あなたがいたから 未来への希望が持てる
いつも 見守ってくれてありがとう感謝してます
「あなたがいたから」
しんどい時でも頑張れたし
頑張ろうと思える
【 父 】
人生は太く短く⋯それが俺の生き方やと思っとった⋯。
でも、お母さんと結婚して、お前らが生まれて⋯がむしゃらに家族ってもんを俺なりに過ごしてたら⋯
もう気がついたら70越えてたな⋯。
不思議なもんやな〜⋯俺、60くらいで御の字や思てたんやけどな(笑)
まあ、あとの人生は適当にのんびり人生楽しむわ⋯
あ〜…あと、たまにはお母さんに電話したれよ⋯。
俺か?
別に良いわ⋯俺は⋯。
まあ、何かあったら電話しに来い⋯まあ電話しても寝てたら電話出ーへんけどな⋯。
どうせ⋯毎日、暇やから大丈夫やろ〜けど(笑)
じゃあそろそろ散歩行ってくるわ⋯。
酒?どうやろな?途中で買うかもな?
あーわかっとる、わかっとる程々に飲むは⋯多分な(笑)
テーマ【あなたがいたから】㉖
#あなたがいたから
あなたがいたから今の私がいて
あなたがいたからこんなにも楽しくて
あなたがいたから可愛くなろうって思えて
あなたがいたからとっても幸せで
あなたがいたから好きって気持ちになれて
あなたがいたからすごく頑張れる
あなたがいたから強くなれる
あなたがいてくれたから私は私でいられる
大好きなあなたがいてくれたから、、
あなたがいたから
苦手な勉強も
体育も
頑張れた
生きることも
「待って!!その人は違うの!!お願いだから、お願いだから連れて行かないで!!」
あなたはわたしにはじめてやさしくしてくれたひとだった。
暗い深い闇から手を差し伸べてくれて、狭く孤独な監獄から救い出してくれたのはあなただった。
わたしはあなたと一緒に入れればそれでよかった。たとえあなたが、人殺しだとしても。
住んでいた村に、あなたが人殺しだと判明してしまった。わたしは助かった。あなたは助からなかった。わたしと同じ、暗い深い闇に呑まれていくんだな。そう思うと、冒頭のように叫んでしまうのだった。
「あなたがいてくれたからっ、わたしはたすかったの、今度はわたしがたすけないと、意味が無いの、あなたが、あなたがいなかったら、
わたしはどうしたらいいの…?」
「君はいつか、僕じゃない誰かを助けてね」
「それが僕からのさいごのお願い」
あなたは眉を下げて困ったように笑う。
わたしの涙は、意思と反対に溢れてくる。
「…あなたがいてくれたからっ、あなたのおかげでわたしは生きることができたの、だからっ、わたしから、あなたに、」
「「ありがとう、だいすきだよ」」
_2023.6.20「あなたがいたから」
《あなたがいたから》
頑張れるし、癒されるし
明日を迎えようと思える
「あなたがいたから」
あなたがいたから 苦しかった
あなたがいたから 不安だった
あなたがいたから 寂しかった
あなたがいたから 心が揺らいだ
あなたがいたから 幸せだった
【あなたがいたから】
あなたがいたからだ。あなたがいたから、泣けなかった。
「泣けばいいのに。」
「泣くわけないじゃん。」
本当は泣いてやりたかった。泣き喚いて声枯らして目腫らしてやりたかった。でも、そんな面あなたにはとても見せられない。私が泣いたらどんな顔をする? みんなにどうやって示せばいい。
「ハーネスだ。」
「私らのリーダー。」
「お前がいるから俺ら大丈夫だな!」
「本当にすごいと思うの!」
期待の言葉はもう飽きた。やめてよ、そんな。聞きたくない。あなたがいるときは私と二人で完璧だ。背負わせてごめん。だからこそ、泣かないよ。泣けないよ。背負わせておいて泣くなんて卑怯。
「勝手に背負って馬鹿みたい。」
冷たい缶のココアを頬に当てられ言葉を投げられる。缶を涙が伝う。泣いてたんだ。
「何が分かんの。」
「何も。お前が泣いてることしか分かんない。」
ココアを強制的に受け取らされて立ち尽くす。顔をすくめると肩を少し叩かれた。
「お疲れ様の証。」
なんで、こんなに泣いているんだろう。たかが、学園祭の出し物じゃないか。みんなが頑張って完成させた結果じゃないか。最優秀賞にはなれずに優秀賞だった。二人でいたら完璧なんてそんなことない。私は結局何も出来なかった。あなたがいたからだ。あなたがいたからみんなは私を責めないでいてくれたんだきっと。
「みんなー、泣き虫いいんちょ見つけたー。」
でかい声でクラスメイトを呼ぶ。その声に反応して人がどんどんこちらへやって来る。バレないようにと手でゴシゴシと顔を吹く。
「お疲れ様、委員長。」
「私、楽しかったよ!」
「ちゃんと道標だった。」
「やっぱりみんなですごかった!」
クラスのみんなに囲まれる。なんでこんなに優しくしてくれるんだろ。
「あ、お前らいいんちょ泣かせた。」
冷静な声で淡々と告げられるので笑ってしまう。
「なんだ、笑ってんじゃん。いいんちょ、すげかったよ。」
「私らの出番終わっちゃったけどまだ他残ってるし戻ろっか。」
ハーネスなんだ。リーダーだから。私がいるから大丈夫。みんなすごくて一番だから。最高の思い出になったんだと思う。
「あなたがいたから」から連想する言葉たち
その背中は振り向かない
はちみつレモンに詰め込んで
頬に触れるコーラ缶
水溜りに掛かる虹
私のレシピは母の味
名誉の負傷と言わせて
この季節が好きな理由
『あなたがいたから』
あなたが いたから
あなたの おかげで
なんて
今更 言っても
もう 遅い
言葉は シャボン玉
空を舞い
消えて
あなたの元まで
届かない
あなたが居たから
ここに居られて
あなたが居なきゃ
存在しない
当たり前に
気づくのには
遅すぎた
こんなこと、手紙でしか言えないです。
あなたがいたからとても楽しい学校生活になりました。ありがとうございます。
あなたはきっと更なる高みを目指し、大学へ進むことでしょう。
大学ではきっと僕には予想できないほどたくさんの出来事があると思います。
そんなとき、そんなときにどうか、僕のことを思い出して欲しいです。良きライバルで親友のあなたの隣で見たい景色がありました。行きたい場所がありました。
あなたがいたからそう思えました。
僕はきっと家族のもとへ帰るでしょう。僕を求めているから。
僕は絶対にあなたを忘れないから、あなたも僕を覚えていて欲しい。
きっともう会えないだろうから。
長くはなりましたが、卒業おめでとうございます。僕はこういうの向いてなかったですかね(笑)目からでる雫で紙を汚してしまいました。
今までの感謝を申し上げますと共にこれからもよろしくお願い致します。
*あなたがいたから*
私には何もない。
地位も名誉も特技も性格の良さも可愛げも
本当に何もない。
私が生きている事を喜んでくれる人もいない。
さみしく1人で何かを抱えて勝手に死んでいくんだろうと思う。
それに比べて、
「あの子」は万人に愛されている。
地位もあって名誉もある。
なんでもできて可愛げのある女の子。
私なんかとは大違い。
妬みが渦巻くように心の奥底に蓄積されていった。
あなたがいたから、
私は誰にも愛されないんだ!
そんな事を思ってたけど。
嫉妬心すらも包んでくれる。
こんな私でも、隣で微笑んでくれる友達がいる。
大好き。これからも隣にいてね。
あなたがいたから。
私は、今日も誰かを妬みながら
必死に生きていける。
いつか
あなたも私を見下す日が来るのかな…
いや、なんでもない。
あなたがいたから…
私は…
#あなたがいたから
今の僕は、君がいたからここに立っていられるんだよ。
いままでも、これからも、君がいてくれる。
そう思うと、生きているだけで楽しい。
6/20 お題「あなたがいたから」
閃光を寸での所でかわす。背後から爆音。振り返りもせず、巨大な斬馬刀を振りかぶって男に斬りかかる。男はそれを両手の刀で受け止めた。
至近距離での鍔迫り合い。触れ合い輝く刀身から、激しい火花が爆ぜる。
「アンタがいたから、アタシはここまでやって来れた」
男の落ちくぼんだ眼窩の奥は闇。声が届くとは思えない。だが、言わずにはいられなかった。
「ここからは、アタシがアンタを超えて行く。だから、」
ニッ、と笑う。
「見守っててくれよな。―――オヤジ」
常に共にあった頃の、父親譲りの不敵な笑みだ。
刀を押し切ろうと力を込める。目が灼けるほどに強まる光。まだ押す。まだ。
ひとたび力を抜き、横薙ぎに薙いだ斬馬刀は、かつての自分の世界を真っ二つに切り裂いた。
涙は出ない。新たな世界が待っているから。
(所要時間:15分)
熱入れて上昇気流の風を生む
君が支えた 最後の一点
#短歌 #書く習慣 20230620「あなたがいたから」
出会わなければ良かった
あなたがいたから
わたしの人生は変わった
こんなに大嫌いになるなら
出会わなければ良かった
恋愛は一瞬の闇
♯あなたがいたから
いつも愚痴を聞いて下さって、
ありがとうございます。
お忙しいのに、いろいろな質問に答えて下さって、
ありがとうございます。
上司だから、と言えばそれまでなのですが、
いろんな部下の仕事を手伝い終わった後に、ご自身の仕事をなさって、大変だと思うと同時に、
感謝も尊敬もしています。
何かあると、あなただから相談できる、と
信頼しています。
これから私は退職し、休養に入りますが、
あなたが私にしてくださったいろいろなこと、
大切に胸にしまっておきます。
本当にありがとうございました。
あの上司は、どうしているだろうか。
忙しい人だったから、どうか元気で、お身体を
大切にしてほしいと、書いていて、涙が出た。
「あなたがいたから」