あいまいな空』の作文集

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あいまいな空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/14/2024, 5:29:45 PM

昼寝から目覚めて外を見る。
ちょっとだけ明るいな、じゃあ今は5時くらいかな、ちょっと寝過ぎちゃった。
時計を見る。え! もう8時!?





#あいまいな空

6/14/2024, 5:27:31 PM

あいまいな空
降っては止み合羽を着ては憎らしく止み
晴れでも雨が降る

曖昧で確実な天気予報はないのに
涙を誤魔化す曖昧でいてくれる空

6/14/2024, 5:22:41 PM

僕はあいまいな空を見上げこう思った。
半分青くて半分灰色なのは不思議だと。
君が姿を消したのもあいまいな空の時だった。
またどこかで逢えるといいな。
それまでお互い幸せでいよう。
今度は晴天の空の下で。
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theme あいまいな空 2024-6-15

6/14/2024, 5:22:31 PM

「あいまいな空」

空は少しの雲から強い日差しが照っていて、なのに雪が降っている。
不思議な光景だった。
空から視線を下げると、田んぼでトラクターが田植え前の下地作りをしていて、近くの木には桜が咲き、舞っていた。
近年の異常気象の影響なのかも知れないけれど、こんな光景が現実にあるのだと、僕はただただ魅入っていました。
凄く不思議で、とても美しい光景でした。

6/14/2024, 5:12:35 PM

∮あいまいな空

毎日、丘の上にある家に帰る坂道を自転車で漕いでいく

いつもどおりの変わらない景色の中で

唯一姿を変えるもの

いつも空を見上げれば、365色のパレットが空を彩っている

ある時は朱々と染まる夕焼けだったり

ある時には快晴の星空が散りばめられていたり

何気なく見ている空を見て、ふと思ったことがある

『この空は、もう2度と見られない景色なんだ』

そう思うと無性に切なくなって、目一杯記憶に留めておこうとしてみるけど

3日も経てばその色は朧げで、あいまいだ

カメラ越しに遺したって、それは〝あの時〟の空なんかじゃなくて

だからいつも、そんなあいまいな空を眺めながら

変わらない景色だと思い込んで日々が過ぎていく

あなたは、昨夜の空の色を憶えていますか?

6/14/2024, 5:10:28 PM

晴れでもないけど、雨が降っている訳でもない。

少し哀しげな表情をした空が私は好きだ。

何だか、私によく似てて。

何をしてもパッとしない。

本当に自分のしたいことが何なのか分からない。

そんな「あいまい」な自分のように見えて。

6/14/2024, 4:51:10 PM

「あいまいな空」

真っ黒い雨雲に覆われているのに雨が降らなかったり、逆に太陽が覗いているのに雨が降ってきたり。
曖昧な、どっちつかずな空。

人の心情を空に例えることがよくある。
気分が良い時を晴れといったり、本調子が出ない時を曇りや雨と表現する。
けどそんなに単純な天気ばかりではないだろう。
本当は泣き出したいくらい辛いけど周りには笑顔を貼り付けて誤魔化す時もあるだろう。人の心もきっと曖昧で、どっちつかずなんだと思う。

6/14/2024, 4:45:17 PM

『あいまいな空』

今日の天気は晴れ、とも言いきれない天気。雨が降るわけでもなく、雲が消えていく訳でもない。この街は何も変わらない。でも空だけは毎日色を変えた。どんなに辛くても、どんなに楽しくても。空は色々な色を見せた。もうすぐ、私はこの景色を見れなくなってしまうのか。
私は今日もいつも通りビデオカメラを開いた。
「―月―日水曜日。今日は久しぶりにきょーじゅのところに行ってきました!」
画面の中で少女はそういった。色んな表情がここには映されていた。楽しそうな顔、泣いてぐじゅぐじゅになってる顔、怒ってる顔。空みたいな少女は多分、この先も私の中で生きていくのだ。最近、少しずつ歪んでいく視界に私はサヨナラを言わなければいけない。

[これともお別れだね。]

私はビデオカメラの画面を閉じ、袋の中に入れた。最後に更新された動画に映っていた少女と同じように私はぐしゃぐしゃになりながらビデオカメラにサヨナラを告げた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あのカメラを捨てたあと、私の世界は変わってしまった。もう、少女の顔も空の色も見ることが出来ない。
[ねぇ、今日はどんな空?]
「今日はね。晴れてるよ、暖かくなりそー」
真っ暗な世界のなか、私を助けてくれた人がそう言った。今日は晴れだと言うが、何故か暖かい太陽の匂いがしなかった。

6/14/2024, 4:33:58 PM

マーブル色のキャンディーを、あの子は綺麗と言ってくれた。

「あいまいな空が好きなの。」

そう言って口の中でキャンディーを転がす。

「夕焼けと夜の境界線とか、夜と朝焼けの境界線とか。」

ぼんやりしてて、あいまいで。境界線なんかないかもしれないのに。

探してしまう。その瞬間が好きなの。

だから、こういう色のキャンディー、綺麗だと思う。

キャンディーの境界線は探さないの?と、聞くと、

「空と違って、近いからわかっちゃうんだ。境界線なんかない。混ざり合ってるだけだって。」

夢がないでしょ。それでも、綺麗で美しくて、空と違って変わらないから。

ずっと見つめてしまうから。

見つめる前に、口に閉じ込めてしまうの。

あの子はそう言って笑った。

それだけの思い出。
どんなものより美しく、どこまでも甘く、あいまいな思い出。

6/14/2024, 4:29:55 PM

朝が溶けて 夜が滲んだ場所
魔法みたいな いつも通りの仕掛け

6/14/2024, 4:17:14 PM

『最近雨多いな』水滴の付いた窓を見ながらそう呟く

朝の気分転換が無くなるって訳。少し複雑な気分
『虹だ!!』弟が興味を持って窓際へ急ぐ
雨が降っているけど太陽が出ている。

『曖昧な天気だ』
暑いのにジメジメしていてあまり好きでは無い
だけど今日の天気は良かったのかもしれない。

『虹綺麗だったね』そう弟に問いかけた。

6/14/2024, 4:15:57 PM

#8 あいまいな空

何もしたくないという心と、何かを成し遂げたいという心がせめぎ合う。
揺れ動く心のさざ波と、揺れ動く雲の清流は、まるで呼応するかのように巡っている。一体どこへ向かうのか。
私の心のあいまいな空よ、どうかそのままで。

6/14/2024, 4:15:40 PM

あいまいな空

曖昧過ぎる
梅雨の空は曖昧過ぎる

そんな空と 僕の気持ちは

リンクして

曖昧な気持ちで溢れてる

ああ、スッキリとした青空が
見れたなら

僕の心もスッキリ

するかもしれないのに......

6/14/2024, 4:11:24 PM

いつもは満月よりも三日月に魅力を感じる人だ。
ビルの間から見える細い月。夜の静かで澄んだ空気。
何とも言えないそこに漂う雰囲気に包まれるのが好き。
ただ一度だけ、満月にえらく魅了されたことがある。
雲に隠れて微妙に光を残した月。
それは私にとってなぜか絶妙で、
異常なほどに心が惹きつけられた。
そこだけに雲があるのか、
それとも全体が覆われているのか、
真っ暗で全くわからない不思議な空。
どちらともとれる曖昧さの中でただただ光る月。
異様な綺麗さだった。

6/14/2024, 4:11:07 PM

アツアツのハッシュドポテトをかじる
ワイパーがはじくあまつぶを追う
向こうで天使がはしごをかけている
さまを伝える曇天のドライブ

6/14/2024, 4:10:54 PM

「あなたは誰?」


夕焼けに反射して貴方が誰だか分からないの。
目を凝らしながらまだ遠くにいる彼を見つめる。


「俺のこと忘れたのか?悲しいぞ、と」


その口調、私の知る限りでは一人しかいない。
でもそんなことはありえない。


だって私と貴方は住む世界が違うから。


一歩ずつ近づいてくる彼に戸惑いを隠せない。


「どうして…私の事、知ってるの?」


「知ってるぞ、と。お前のことも、お前の住む世界のことも」


目の前に来たあなたは恋焦がれてやまない人


「ここの方がきっとお前は幸せになれる。分かってて、それでも迎えに来た。」


「迎えにって…どうゆう」


太陽が沈む。
眩しかった景色も落ち着いて彼の綺麗な髪がよく見えるようになった。


「この陽が沈む前に俺の手を取ってくれ。」


有無を言わさない表情で見つめてくる彼。


「この場所は俺からはお前に触れられないんだぞ、と」


儚げに笑う彼に時間がないというのに見惚れてしまった。


そう言えば聞いた事がある夕焼けで薄暗くなると色んな事が曖昧になるって。空を見ると明るいような、暗いような雲ひとつなく空を見ているのかもあいまいだ。


今決めないと、きっと永遠に後悔する。


彼の手を取らない選択肢はない。


彼に近づき恐る恐る手を重ねると手を引かれ腕の中へ。


「間に合ったぞ、と」


でももう帰れもしないぞ、と少し申し訳なさそうに言う彼に返事をするように抱きしめ返した。


あいまいだった空はいつの間にか一面の星空に変わっていた。







-あいまいな空-

6/14/2024, 4:10:13 PM

『あじさい』


「愛で包んであげる、アジサーイピンク」
「冷静沈着は海のごとし、アジサーイブルー」
「神秘の輝き、アジサーイパープル」
「無垢と純潔、アジサーイホワイト」
「自然を大事に、アジサーイグリーン」

「「「「「5人合わせて」」」」」

「「「「「あじさい戦隊 ハイドランジアカラーズ」」」」」


 出張から帰ってきて、リビングに入ると、そんな名乗り口上が聞こえてきた。
 息子が見ている特撮のものだった。
 玄関でのお出迎えが無かったので、どうしたものかと思えばコレに夢中らしい。
 思わず苦笑する。

 とはいえ怒るつもりはない。
 自分にもそういう時期はあった。
 何が言いたいかと言うと――子は親に似るって事。

「ただいま」
 息子に聞こえるように言うと、正樹がこちらを見る。
「おかえり」
 挨拶を返すとすぐにテレビの方に視線を戻す。
 父親よりもヒーローが大事らしい。
 本当に父親似である。

「なあ、正樹。
 父さん分かんないことあるんだけど、教えてくれる?」
 正樹の隣に座って聞く。
 出張に行く前までは、ずっと正樹と一緒に見ていたのだが、。
 だが帰るまでに、新しいものが始まったようで何も分からない。

「いいよー」
 お、好感触。
 断られるかもと思ったが、教えてくれるようだ。
 さすが俺の息子、すごく優しい。
 よし、正樹と話しを合わせるためにも情報収集だ。

「コレ、なんていう名前なの?」
「ハイドランジアカラーズ」
「ハイドランジアカラーズ?」
 あまり耳慣れない日本語に、思わず聞き返す。
「うん、アジサイの力を借りて戦うの」
「へー」
 そういえば、英語でアジサイのことをハイドランジアと言ってたな。
 アジサイの力を借りるというのは全く理解できないが、ヒーローってそんなものか。
 深くは考えまい。

 ともあれ名前は分かった。
 他に気になったことを聞いてみる。

「レッド見ないけど、どうしたの?」
「レッドはいない」
「いないの!?」
 まさかの事実に驚く。
 レッドがクビに!?
 凄い時代になったものだ。

「じゃあリーダーは誰?」
「アジサイピンク」
「ああ、なるほど」
 赤がいないから何事かと思ったが、赤っぽいピンクがリーダーをするらしい。
 思ったより冒険はしてないようだ。
 きっと俺みたいなやつが騒ぐから、徐々に行くつもりだろう。
 制作側も大変だな。

「これはアジサイブルー」
 物思いにふけっていると、正樹が次を指差す。
 なるほどアジサイと言えば、ピンクと青だ。
 となると次は――
「これがアジサイパープル」
「なるほどパープル」
 紫は珍しい気がするけど、アジサイモチーフだから必要なのだろう。

「パープルは、ピンクとブルーの子供。
 未来から来たの」
「え?」
 まさかの情報をブチ込んできた息子。
 それってネタバレってやつじゃ……
 いや、言うまい。
 不用意に質問した自分が悪いのだ。

「レッドどブルーは、普段けんかばっかりだけど、実は二人とも好きなの」
「ふーん」
 息子のネタばれは留まるところを知らない。
 ありがちっちゃありがちだけど、それを知らずに見たかったなあ。

「これがアジサイホワイト」
「白いのもいるのか……
 珍し――待てよ、通勤途中でもソコソコ見たことあるな。
 意外とメジャーな色か?」
 どうやら俺はアジサイの事を何も知らないようだ。

「それでもう一色が……」
「アジサイグリーン」
「グリーン?
 緑のアジサイって、病気じゃなかったか?
 ニュースで見たぞ」
「最近、病気じゃない緑色のアジサイあるんだよ」
「へー」
 時代の変化ってすごいな
 ランドセルみたいに、アジサイの色も増えているらしい。
 そのうち黄色でも出てくるのだろうか?

「それでね、みんなパワーアップする」
「そうなんだ」
「ヴィンテージってやつ」
 ヴィンテージ?
 うっすらとだが、聞いた覚えがる。
 たしかアジサイが好きな、妻から聞いたのだったか……
 うろ覚えだが、咲いてる間に色が変わるってやつのはず。
 思ったより設定が凝っているらしい。

 ふと見れば、正樹の手元にはいろんな色の人形がある。
 5色どころか、10体……いや20体以上あるぞ。
 まさか色が変わった後のやつ全部あるのか。

 正樹はいい子だが、ヒーローの人形がそろってないと不機嫌になる。
 ねだるのは人形だけだからまだいいけど、高価なロボットや変身グッズをねだられた日には……
 そんな日が来ないことを祈ろう。

 ◆

 その後、俺は息子の怒涛のネタバレをくらいつつも、なんとか一話を見終える。
 情報量の多さに、どっと疲れが来る
 正樹はというと、騒ぐだけ騒いで寝てしまった。
 よほど楽しかったらしい。

 さて、正樹が寝たことで、俺の手が空いた。
 出張から帰って来たばかりとは言え、家事を妻ばかりに任せるわけにはいかない。
 少し手伝いに行こう。
 そこに丁度良く、洗濯物済みの服が入ったカゴを、妻が持っているのが見えた
 俺は正樹を起こさないように立ち上がり、妻に近づく。

「洗濯物干すよ」
 俺がカゴを受け取ろうと手を差し伸べると、妻が焦ったような表情をする。
 そんなに変なこと言ったか?

「いいわよ、あなた疲れてるでしょ」
「でもお前もずっと一人で正樹の面倒を見ていただろ。
 俺は新幹線で寝ていただけだから、元気あるんだ。
 洗濯物を干すくらいならするよ」
「大丈夫よ、あなたは正樹の面倒を見てくれていれば、それでいいから……」
 洗濯カゴを渡すことを、頑なに拒む妻。

 ここまで強情な妻を初めて見たが、何かあるのだろうか?
 例えば隠し事とか……
 そこで俺はピンときた。

 俺は、洗妻を尻目に、ベランダに一足先に向かう。
 そこにあったのは……

「すげ、アジサイがたくさん」
 ベランダには所狭しと並んだアジサイがあった。
 コレ10鉢くらいない?
 こんだけ買えばお金もかかったに違いない。
 俺は後ろを振り返ると、妻が膝をついてうな垂れていた。
 
「正樹と一緒に番組見てたら、アジサイが欲しくなって……」
 そういえば妻はアジサイが好きで、欲しくなると我慢できないタイプだったな。
 そして正樹も、ハイドランジアカラーズの人形を集めていた。
 何が言いたいかと言うと――子は親に似るって事だ

 本当ならば、余計な出費に怒るべきなのだろう。
 だが、俺にそんな気は無かった。
 そんな気が失せた、というのが正しいか。

 俺はもう一度ベランダを見る。
 ベランダには、たくさんのアジサイが綺麗に咲き誇っていた。

6/14/2024, 4:09:56 PM

あいまいな空と、イラつきがちなまこと



「ねえ、まことー、洗濯物取り込んで畳んでくれない?」

「、、、」

「ねえ、聞いてんの?返事は?」

「はいはい後でするよー」

「後でじゃダメ、だっても」

まことは母の声を耳からシャットアウトした。

最近母にイラつくことが増えた。

まことは高一なのでちょうど反抗期の時期だが、
自分では反抗期じゃないと思っている。

なぜなら、まことの思う反抗期とは、理由もなく親にイラつき、当たり散らかす時期のことだからだ。

それに対して、最近まことが母にイラついたことといえば、飼い犬のしつけの仕方について、まことの意見をだるそうに聞かれたことだった。

正当なルートを辿ってと言えば変な感じだが、
真っ当にイラつくことをされてイラつくのはごくごく普通のことである。

頻繁に親にイラつくからと言って、必ずしも原因が子供の反抗期にあるわけではない。

さらにもっと言えば、原因が子供にあるとも限らない。

原因は、親にあるかもしれないのだ。

反抗期になるぐらいの年齢の子供をもつ親は、一般的に40,50代だろう。

そのぐらいの年代になると、アドバイスしてくれる先輩のような存在が減っていく。

だから、自分の欠点に気づく機会が減り、結果、欠点を直すことが難しくなるのだろう。

そして、まさに今、まことの母がそうだ。

自分の意見とは異なる意見を耳を傾けようとしない、聞くとしてもあからさまに嫌そうに聞く。

その欠点を指摘しようにも指摘したところでその話を聞こうとしないのだから一生改善されない。

負のループである。

年を重ねるとどんなに優しい人間でもだんだん頑固になるらしい。

まことの母も徐々に頑固になってきている気がする。

人の話を聞かない今でさえまことは困っているのに、
これからさらに頑固になられると、、、
想像しただけでうんざりしてゲボをしてしまいそうだ。

まあ、母という生き物は、血がつながっているだけの他人である。

たとえ親だとしても、なんか馬が合わないことはよくあることだ。

そこは割り切っていくしかないだろう。

なぜここまで相性が悪いのか、それは、、、

まことが深く考えを巡らせようとした時、、、

「ことっ!まことっっ!!」

「えぇ?」

「えぇ?じゃないでしょ、むかつくわー。さっきからなんかっい呼んでも返事しないし。そもそもさ、まことは」

「で、何言いにきたの?用があるんでしょ?」

母が小言をまくしたてる気配を素早く嗅ぎ取り、まことは母の口を遮って問う。

「ちゃんと最後まで話聞いてよ。はぁー。」

そうは言っても母の小言を聞いていたらキリがない。

非効率的なのだ。

「、、、」

母は、黙って要件を待っているまことを横目で見つつ、どこか呆れた表情で言った。

「もうすぐ雨が降りそうなの!早く洗濯物して!」

「あぁ、、そうなんだ」

「はぁー。さっきも言おうとしたのにあんた、聞かなかったじゃん。ほんと、人の話聞かないんだから。」

それはこっちのセリフである。

母が話をするときは、良い話だろうが悪い話だろうが話が長いのだ。

だから、せっかく良い知らせでも、途中で聞く気が失せてしまう。

長い付き合いなので、そこらへんは対策済みである。

良い知らせのような雰囲気を感じたら、話の最初だけ集中して聞き、まことに関係ありそうなら続けて聞く。

なさそうならシャットアウトという方法だ。

なので、さっき雨が降りそうだと言っていたとしても、まことはまだ洗濯物をしたくないので、まことに不利益な情報として処理されたのだった。

まあでも、この場合は母は悪くない。

「ごめん、聞いてなかった。今からするわ」

まことはすっと立ち上がり、ベランダへ足を出す。

母はなぜか真顔で洗濯物を取り込むまことを目で追う。

あまりにも目線が執拗なので、まことは我慢ならず、尋ねた。

「さっきからなに?」

「ん?うーんとね、まことってやっぱよくわかんない子だなあって思って」

「はぁ。あっそ。てゆーか、外晴れてきてんだけど。雨降らんじゃんか」

まことが不満そうに訴えると、母はやっとまことから目線をはずし、外へ向けた。

「あー、ほんとだ。ま、いーじゃん。私のおかげで早く洗濯物取り組めて。」

「、、、」

はぁ。こいつ調子良いな。

よくもまあこんなに都合良く解釈できる。

ま、母とは生涯付き合っていかなければならないのだ。

いちいち反応してては疲れるだけである。

反応もそこそこに、まことは洗濯物を畳み出した。

ふと、窓の外を見上げる。

はぁ?結局曇りなんですけど。

晴れるか雨かはっきりしろよ。

白黒はっきりしろよもー。

まことは空ごときに対して腹が立っている自分に気づき、また自分にもイラついたのだった。

6/14/2024, 4:08:17 PM

あいまいな空、、
一番最初に思い浮かぶのは晴れるか雨が降るか分かりにくい
あいまいで体調が悪くなりやすい曇り空
湿気でじめじめして生温い気温、、
蒸し暑さで汗は出るし気分はあまり良くない
私にとっては少しばかりマイナスな印象をもつ空模様
そんな空模様でも嫌いにはならないんだよでも愛せはしない
少し嫌なだけ 自分の気持ちを上手くコントロールできれば
あいまいな空もやがて愛せるようになるのかな

6/14/2024, 4:00:31 PM

ふと目が覚めて空を見上げてみた。
「綺麗な朝日だなぁ」
そう呟いてバイトに行く準備をする。
お気に入りの猫のアナログ時計は6時を指している。
まだ家を出るには早すぎる。
早起きは三文の徳得とはよく言ったものだな、とニヤニヤしながらコーヒーを入れた。
こんなゆっくりな朝も悪くないなぁ、と思いつつスマホを見る。
バイト先から電話が来ていた。
「何の用だろう」
不思議に思って折り返す。
呼出音が切れて、次の言葉にびっくりした。
「おい、夕方だぞ!なにやってたんだ!」


ああ、なんて曖昧なんだろうか。

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