『「ごめんね」』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君は自分の事必要としてくれたけど
自分は自分の事が必要だと思えなくて
自分は、
いたい、
しかいがゆれて、
いきがくるしくて、
〈いつでも連絡してね、会いに行くから。〉
…にげて、ごめんなさい。
『ごめんね』
「ごめんね」
「ごめんね」
いつも一緒にいてくれたのに
辛いときも
楽しいときも
いろいろいっぱい話したね
いつも一緒だった
どこにでも一緒に行ったね
想い出がいっぱいで
何もかもが今でも忘れられない
でも…でも…
「ごめんね」
「そんなに無理なら持ってなさい」
「えっ!いいの?やった!
これからも一緒だよ!クマちゃん」
10歳に買ってもらったクマを抱き寄せた
300字小説
帰郷
その昔、この島には人と魔人が一緒に暮らしていた。
しかし、海の向こうの王が魔人を殲滅すべく軍船に乗ってやってきた。魔人をかばえば島民も殺される。それを知った魔人達は島にあった古びた船に乗って大海原に去っていったという。
「島民達は食料をかき集めて船に乗せ『ごめん』『ごめんね』と見送ったそうです。この岬はそれ以来、謝罪の岬と呼ばれています」
俺の案内に青く広がる海を観光客達は眺めた。
「ガイドさん」
自由行動の時間、俺のもとに客の一人の背の高い男がやってくる。
「魔人はどうなりましたか?」
「解りません。何処かで生きていてくれることを願うばかりです」
男が額の髪を分ける。そこには魔人特有の第三の目が笑っていた。
お題「ごめんね」
今の自分から過去の自分へ、「ごめんね」 今まで認めたくない自分があったよね。でも今は全ての自分と向き合い、そして受け入れることができる。本来の自分が今ここにいる。自分という存在が確かに生きている。勇気を出して、全ての自分と向き合おう。
「ごめんね」
タッタッタッタ…。
どれだけ走ったのだろうか。
足が鉛の様に重い。
気持ちも重い。
理由は簡単。
好きだった“神谷”に告白したから。
だけど、振られてしまった。
『紫苑の事は友達として好きだけど…
恋愛では…“ごめんね”』
なんて言われてしまった。
分かっていた。
分かっていたけれど、伝えたかった。
気がつけば、海にたどり着いた。
嗚呼…そっか此処は始めて、神谷と出会った場所だ。
俺は暫く海辺を歩いた。
「はぁ…振られちゃったな…。分かってたけど…辛いなぁ…。だったら恋なんてしなきゃよかった…。」
そう溢しながら、靴と靴下を脱ぐ。
靴を綺麗に揃えて、ズボンの裾を上げる。
ひんやりと冷たい波が、押し寄せては引いていく。
「冷たいな…。」
今日の気温は高いはずなのに、冷たかった。
「“ごめんね”…神谷…。
こんな事したくないけど、俺はお前に幸せになってほしい。だから俺はここで諦めるよ。
俺がいると互いに、辛いだろ?だから…」
俺は神谷への気持ちを溢す。
最後まで上手く言えなかった。
涙を堪えようとした。
でも涙は意思とは反対に、勝手に溢れてしまう。
同性愛が認められていたら、どんなによかったのだろうか。
俺はそう思いながら、冷たい海の方へ歩みを進めた。
《ごめんね…。神谷。俺の分まで幸せになれよ。》
俺の気持ちは波によって消されてしまった。
「ごめんね」 2024/05/29
"ごめんね"は人に何かしてしまった時に言う言葉
した事が大なり小なり 日常的に使う言葉だ
私は"ごめんね"が言える人でありたい
友達に意味の分からない事で 馬鹿 と言われ
そのまま ごめんね を言われないまま縁を切った
この出来事は私にとって 心に深く刺さって抜けない
信じていた友達だったから⋯
ごめんね 1つ言ってくれれば許せたはずだ
しょうもない事で喧嘩した
「ごめんね」 さえあの子が言えれば良かった話だった
だから私は必ず ごめんね を言うようにしている
同様に ありがとう も もちろんね
"「ごめんね」"
この前見つけたバグスターの攻略会議が、普段より長引いてしまった。原因は、目撃情報があった時間やポイントが不規則で時間がかかったから。
多少の不規則は誤差の範囲内だ。だがそんなもんじゃなかった。
目撃された日付が二日連続だったり、一日や二日程間が空いていたり。場所も比較的広範囲で、海が見渡せる港にいたのに次の情報では木々が鬱蒼とした山だったり。
なんとか行動原理が分かったが皆相当消耗してしまい、作戦については明日となった。
一日でも早く倒さなくてはいけないが、正直助かった。何時間もスコープを掲げていた為、前腕が怠い。
昼休憩に入るのがいつもより遅くなってしまったので、ハナが腹を空かせているに違いない。もしかしたら開けた瞬間飛びかかって大声で鳴き叫ぶかもしれない。
「悪ぃ、遅れた」
警戒しながら扉をゆっくり開く。
「みぃ〜ん……」
すると、思いもよらぬ声が帰ってきた。
驚きながらも室内を見渡すと、机の上に置いていたプラスチック製のコップが床に落ちていた。
一瞬ドキリとしたが、辺りに飲み物が広がっていないのを見て最後に居室を出る前、中に入れていた牛乳を飲み干してから出たのを思い出し胸を撫で下ろす。
ハナがこの態度なのは、おそらく机の上の物を落とそうとすると俺がいつも叱っているからだろう。
こいつに《悪い事をしたら謝る》事を教えていないはずなのに、先程の鳴き声が明らかに『ごめん』と言っている声だった。
──ちゃんと謝れて偉いけど、一体どこで教わってきたんだ。
「怒ってねぇよ。それより怪我してねぇか?」
ハナを両手で掲げて、全身をくまなくチェックする。血が出ていたり、毛並みが変わっている箇所は見当たらなかった。ゆっくり床に下ろす。
「ちゃんと謝れて偉いな」
そう言ってハナの頭を優しく撫でる。嬉しそうに目を閉じた。
「飯用意して来っから大人しく待ってろよ」
「みゃあん」
立ち上がって居室を出る。
──もし『悪い事して謝ったら褒められる。かまってもらえる』って覚えて、また同じ事したらどうしよう。
そんな事を考えながら、台所へ向かった。
ちゃんと言葉にできた「ごめんね」よりも
言葉にすらできなかった「ごめんね」が
わたしの心に黒くいつまでも燻っている
言いたかった「ごめんね」に、ごめんね。
お題:「ごめんね」
何もかもできそうなのに何もできないのごめんなさい
不満ばかりぶつけて相手の気持ち考えてなくてごめんなさい
辞めてしまってごめんなさい
人と話せなくてごめんなさい
意志がなくてごめんなさい
信念がなくてごめんなさい
主張が弱くてごめんなさい
間違ってしまってごめんなさい
失敗してごめんなさい
考えがコロコロ変わってごめんなさい
感情に振り回されてごめんなさい
期待を裏切ってごめんなさい
何もできなくてごめんなさい
『「ごめんね」』
どうして、あんなこと言っちゃったんだろう。
ちょっとイライラしてただけで、本当はあんなこと思ってないのに。
時間が経って、冷静になったら、すごくすごく後悔した。
早く謝って、仲直りしたかったのに。
「ねえ、あたし、まだ、ごめんって言えてないよ?」
まるで眠っているかのように棺に横たわる彼に、問いかける。
でも、彼が目を開けることも、私の問いかけに応えてくれることもない。
彼の顔の横に、名前も知らない真っ白な花を置く。
「ごめんね。酷いこと言って。本当は、大好きだよ」
止まることを知らない涙が、ぼたぼたと彼の彼に落ちていく。
それでも、彼の心臓が動き出すことはない。
「ごめんねっ……。ごめっ、ね……、ごめんねぇえ」
私は、流れ出す涙と共に、口からはごめんねが溢れ出た。
号泣しながら、何度も何度も謝罪を繰り返しても、彼に届くことは無かった。
本当に申し訳なく思ってる時にこそ
なぜか言えないという矛盾
#ごめんね
「ごめんね」
20歳を過ぎた頃、僕は自分の過去の行動を振り返り、後悔することが増えた。
自分の不誠実な振る舞いで傷つけてしまった人たちのことを考える。
連絡が取れ謝罪する機会に恵まれたこともあったが、どうしても連絡先が分からない人もいた。
心の中で何度も謝罪を繰り返す。
たとえ他の人たちが見ていなかったとしても自分の行動は自分が見ている。
悪いことはできないのだ。
いずれ苦しむのは自分自身だからだ。
「ごめんね」
別に君をだますつもりじゃなかった
こんなに深い仲になるつもりじゃなかったんだ
なのにいつの間にか君は僕の側にいて
僕は君に惹かれていた
いけないことだとわかっていた
何度も止めようと懐った
なのにこの想いを止めることができなくて
お互いに深く傷つくことわかっていたのに
もう行かなきゃいけない
現実を知らされてしまったから
もう君の側にはいられない
君のこと裏切らなければならない
怒ってくれていい
僕のこと嫌いになってくれていい
だから泣かないで
僕は君を裏切った悪い男なのだから
「ごめんね」_____
私は最後まで君たちになにもできないみたいです。
こんな私で、ごめんね。
ただそれだけのことなのに、それでさえ上手く伝えられなくて。
しょうもない事で悩んじゃうの。
それでも受け入れてくれて、ついてきてくれて、ありがとう。
でも、ごめんね。
< ma、ri、ri、me、a、ru >
ごめんね
気持ちがこもってないと「ごめんね」は嫌味に聞こえる。
若い頃は短気だったので、早く切り上げたくて「ごめんね」と心にも思ってない事を言ったら伝わっていた。
あまり軽々しく言うものではないね。ごめんねは最後の切り札でいいと思う。
「ごめんね」
私と友達はささいな事で喧嘩してしまった。いつもなら、すぐに仲直りするが、なかなか謝る事が出来ず、長引いてしまっている。
友達が、今日は風邪で大学を休んだ。授業のプリントを届ける事とごめんねと伝えるため、友達の家へ行く事にした。
ピンポーンとインターホンが鳴り、ドアが開いた。友達が出てきた。
「ゴホッゴホッ。今親が、買い物に出かけていて私、1人なんだ。今日は、何の用事かな?」
「今日、君、大学を休んだから授業のプリントを届けにきたんだ」
「そう。中に入って」
「うん。お邪魔します」
2階の友達の部屋に入り、机をはさんで座る。
「はい。これ。授業のプリント」
「ありがとう。ゴホッ。風邪をうつしたら悪いから早く帰って」
「いや。私、君に謝りたいから家に来たんだ」
深呼吸をし、君の顔を真っ直ぐに見て言った。
「この間はごめんね。君の気持ちを考えないまま、自分の気持ちを押し付けてしまった」
すると、友達は目をそらして言った。
「あんまり、真っ直ぐ見ないでほしい。なんか照れる。ゴホッ。いや、私の方こそ、あんな言い方をして君を傷つけた。ごめんね。仲直りしたいな」
「うん!」
「あっ、そうだ。お見舞いにぶどうのゼリーを買ってきたよ」
私はリュックからゼリーを取り出した。
「ありがとう」
「早く風邪が治るといいね」
友達は頷いた。
「じゃあまたね!」
「じゃあまた!」
私は友達の家を後にした。帰り道に「ごめんね」と謝る勇気も必要なんだなと思った。
後日、友達は元気になった。今は、一緒に授業を受けて、課題のレポートを書いたり、弁当を食べたり、大変だけど楽しい日々を過ごしている。私はこの友達との関係がこの先も続くといいなと思っている。
「何度もごめんねと言われるより
一度ありがとうと言われたら相手は満足するの」
詩(テーマ)
『ごめんね』
許しを乞う丁寧語なのに
カジュアルな言葉
そして親しみの「ね」を付ける
ちんぷんかんで意味不明だけど
あたたかい言葉
そして何よりも愛がある
後悔してあなたに言ってる
「ごめんね」の言葉
そして涙より泣いている
あなたのこと思うたび思う
ごめんねの感情
もっとたくさん愛したい
ごめんね
口癖のように言ってしまうね
時に聴きたくない言葉
時に言わせたくない言葉
ごめんねとありがとうをすぐに言える人間でありなさいと
出来た大人の真似して叱るおかあさんの鼻
偶には押して豚鼻にしていいんだよ
ごめんね
「ごめんね」
小心者な私は他人に謝ってばかりの人生です。
だから、今は、この場所では謝りたくないのです。
その代わりと言ってはなんですが。
こんな私の奇天烈な投稿文にいつも🤍をくださる貴重なあなた様にただただ感謝の気持ちをお伝えしたいのです。
あとこれ、つまらないものですが、大きく真っ赤に染まった🤍をどうぞ。
ノークレームノーリターンでお願いします。
いつもこんな投稿で「ごめんね」end