『「ありがとう」そんな言葉を伝えたかった。その人のことを思い浮かべて、言葉を綴ってみて。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
18 「ありがとう」そんな言葉を伝えたかった。その人のことを思い浮かべて、言葉を綴ってみて
私がこの世で一番感謝しているのは、「マイヒーロー」というまんがの作者だ。
とにかく熱い少年マンガで、毎週発売と同時にコンビニに陳列されるのを待って、むさぼるように読んだ。あのマンガがあるから生きてこれたし、あのマンガのために生きている。あのまんがは私の人生だ。
その「マイヒーロー」が先週、終わってしまった。
悲しくてつらい。でも私は、あのまんがを書いた先生に「ありがとう」を言わなくてはならない。
そう。だから先生の家にきた。家の場所は知っている。合鍵は持っている。先生は目の前にいる。私は刃物を持っている。
「先生。マイヒーローを書いてくれて本当にありがとう。でもどうしてあのまんが、終わらせてしまったの?」
これから私は、たくさんの「ありがとう」を言う。あのまんがは、私のすべてだからだ。
ありがとう。
そう言うのってなんだか照れくさくない?
だから私は今まで言えなかった。
そしたらさ
一生言えなくなっちゃった。
だから、みんなはちゃんと言うんだよ。
私は言えないから
その人を思い浮かべて
言葉を綴っとく。
最後まで見てくれる事を心から望みます。
〜[ありがとう]そんな言葉を伝えたかった。
その人を思い浮かべて〜
ありがとう
たった五文字を伝えられなかった人なんて沢山いる。
でも、そうお題が出て1番に思い浮かんでしまったのは、
[元彼]だった。
彼は、
優しくて、
芯が強くて、
自信家で、
友達思いで、
元気で、
思いやりがあって、
彼なりの世界があって、
運度神経も良くて、
ツンデレだけど、
記念日はちゃんと祝ってくれて、
お節介で、
彼女の私を大切にしてくれた。
別れを告げられたあの日。
涙が止まらなかった。
あそこまでちゃんと人を[愛してる]と思ってなかった。
私があそこまで人を[愛せる]なんて思ってなかった。
運命の人なんかいないって、思ってた。
別れた時、私は君が運命の人だったんだって思った。
別れた理由。
それは、
受験で連絡が出来なくなるから。
それと、高校ではきっと忙しくなって話せなくなるから。
だった。
最後の最後までお節介で、彼女思いな元彼。
別れた後も、可能性あるかも。と半年引きづった、
告白されても断って、DMもあまり通さなかった。
4月1日。
冗談のつもりだった彼への告白。
でも、気持ちが溢れて、冗談じゃない告白に。
帰ってきた言葉は、
彼女いる
そう。良かった。これでちゃんと諦められる。
今までほんとにありがとう。
好きと愛してるを教えてくれてありがとう。
悲しみと勇気を教えてくれてありがとう。
今の私は、あなたのお陰で立派な女です。
愛してました。
【ルール】【善悪】【生きる意味】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
4/7 PM 4:30
「あははは、おっかしい~!
綾音ちゃんたち、真夜(よる)くんを
どれだけ過激な人だと思ってるの~」
宵から部活のメンバーとしたという
会話内容を聞かされて、
暁が爆笑している。
宵は疲れた表情で、オレの淹れた
カフェオレに口を付けていた。
「そもそも、オレたちの親が
検事だって知ってるのか?」
「だから、言っといたわよ。
親が検事なのに罪を犯す訳
ないでしょ、って」
その通り。
法律というルールを単に破って
犯罪者になるのは、逆にオレが
宵を悲しませることになるし、
親にも迷惑がかかる。
――とはいえ。
「とはいえ、全くの的外れってことは
ないかもね~。綾音ちゃんたちの
言うことも」
「どういう意味よ?」
「真夜くんが、宵ちゃんを騙したり
泣かせたりして傷つける人間に
容赦しないっていうのは、
わたしもそうだと思うってこと」
結局は、そういうことだ。
オレにとって宵は生きる意味
そのもので、価値基準の全て。
法律や善悪、道徳、倫理――社会が
そうあるべきと定めたもの――より、
オレには宵の方が重要だ。
「まぁ、宵を傷つける人間を
オレは絶対に赦さないけど、
直接息の根を止めることはしないよ。
やる時は社会的に抹殺する方向で
制裁するから。
法の網の目を上手く掻い潜って、
自分が裁かれることはないようにしつつ」
「うんうん。それでこそ真夜くんだよ!」
「何がそれでこそなのよ……シャレに
なってないじゃない……」
天国にいるおじいちゃんへ
満州戦争から逃げ帰ってくれて本当に『ありがとう』
じゃなきゃ、今の私はこの世に存在してないもんね。
もらった大切な命。
大事にするね。
さて、何から言葉にしましょうか。
なんでもいい、ですか。そう言われると困ってしまいますね。こう、何が食べたい、なんでもいい。みたいな。え、違う? そうですか。
なんでしょうね、わたくしは毎回その都度その都度口にはしていたつもりなのです。あの人もそうしていましたし、それが普通なのだと――――普通ですから、疑いもなく。
ただ、では、もう何もないかと言われれば、全くそんなことがないのです。
あれだけ伝えたにもかかわらず、わたくしは幾つも心残りをしていますからね。
……え、わたくしにはメモリしかない?
はは、なんてお上手。
ええ、まあ、そうなのですけれど。
わたくしだってガタが来ていますから、そういう意味ではあなた方と同じでしょう。いいえ、換えはございません。ないのです。
わたくしは唯一無二でございます。
それはそれとして。
以前、あなた様からすれば昔でしょうか、箸の使い方を習ったんです。ええ、あの人から。あの人も「とびきり上手じゃない」と言って前日の夜に、わたくしがスリープしたあと、ひとりでおさらいをしていたんです。わざわざ教本を見ながら。
ふふ、うれしかったですね。
それに、泳ぎのときもそうです。
あの人は秘かにしたいわけですから、わたくしが感謝を伝えるわけにはいかなかったのですけれど。
そうそう、あなた様にもございますでしょう。意識の芽生えとそれに関する有難み。
わたくしにもそれがあるわけで、しかし、どうしてかそれを言及する機会はなかったのです。機会があれば――――いまからすればつくれば、これほど重い心残りは幾分軽いもので済んだでしょう。教理や説法のつもりはありませんが、どうか、どうか、機会のあるうちに是非とも。
……おや、そんなことはありませんよ。わたくしはきっと、あの川岸を振り返ることもなく、あの人を見つけるでしょう。
ですから、伝えておけばよかったのです。
それとも遊色を纏わせて見送ればよかった。そうしたらひどく見つけやすい。
わたくしはあの人のとなりから離れたことはありませんでしたし、そのときが来ればそれ以降もそうするつもりです。いまは謂わば、クールダウンの期間です。長くはないはずですから。
ですから、そのときには、しっかりと、きっちりと、すべて、すべて、余すことなく伝えたいのです。ふふ、わたくし、最近は手帳を持ち歩きます。そうしたら、あれもこれも、と思いつきますもの。
え、どんな言葉かですって?
いやだ、野暮なことは聞かないで下さい。恥ずかしいですから。
#「ありがとう」そんな言葉を伝えたかった。その人のことを思い浮かべて、言葉を綴ってみて。
【「ありがとう」そんな言葉を伝えたかった。その人のことを思い浮かべて、言葉を綴ってみて。】
私がお題に沿って文章を書いたら、目を留めてくれる。
また、お題に沿って、素敵な文章を書いている。
この空間にいる皆さんに伝えたい。
どうも、ありがとう。
『ありがとう』そんな言葉を伝えたかった。
(男性同士の恋愛を匂わせていますので、苦手な方はお逃げくださいませ)
何度言っても言い足りない『ありがとう』
でも、つい日常生活の中で流してしまって。
つい何ヵ月か前も、俺はちゃんと伝えただろうか?
帰ったらちゃんと言わなきゃな。
あ、でも、今回は『ゴメン』かな。
GW最後の日の新幹線といえども、さすがに最終となれば何とか座れた。
とはいえ、B席だけど。
そう、3列並んだ真ん中。
両隣は、きっと家族の元で時間を過ごして、単身赴任先に帰っていく感じのオッチャン。
イヤホンから流れる音楽が漏れないように気をつけて、俺は自分の世界に入り込んだ。
反対方向の新幹線に乗ったのは、わずか数ヶ月前。
俺は逃げた。
暴走する自分の心に蓋をすることが、限界にきてた。
だから。
俺の両親は結構なヤンチャで、今の俺の年には俺が腹に居てることがわかって結婚したらしい。
ヤンチャ部分のDNAは引き繋がれなかったけれど、早熟な恋愛体質はしっかりと俺の血にも入っているようで。
その両親との思い出がわずかにしか残っていないほど、俺がガキの頃に二人は逝ってしまった。
どんな峠でも絶対にミスらない運転テクニックを持っていた親父なのに、信号無視の酔っぱらいの軽トラに突然横から突っ込まれて、助手席の母親もろとも呆気なく。
俺の弟か妹が腹に居るかも、なんて病院に行く途中だったらしい。
じいちゃんばあちゃんの家で俺は留守番してたらしいけど、はっきり言って記憶は曖昧。
俺を育ててくれたのは、じいちゃんと、ばあちゃんと、そして叔父さん。
叔父さんなんていっても、クソ若い父親と3歳しか違わない弟なんだから、はっきり言って本人も俺も叔父さん呼びは無理な訳で。
範義(のりよし)さんは親からは『のり君』て呼ばれていたけど、俺は上手に呼べずに『のん君』
さすがに今のお互いの年を考えると、そろそろ『のん君』呼びは卒業かとも思うけど、名字か名前、もしくはフルネームを縮めて『焼きのり』なんて呼ばれることはあっても『のん君』は俺一人しか呼んでない。
そう、俺だけの特別。
特別な呼び名。
特別な存在。
今でこそ、ピシッと決めたスーツ姿で仕事に行くのん君だけど(本当マジ格好いい!)、オフモードはくたびれたジャージだし学生時代の太いフレームの眼鏡だし、寝癖もついたままだし、マジ可愛い!
マジ天使!
いや、33歳の男つかまえて、可愛いは可笑しいだろって思われるかも知れないけど、家にいる時ののん君はすっかり気が弛んでいて、ペットボトルの蓋取らずに水飲もうとしたり、
お笑い番組に夢中になりすぎてお刺身にソースかけて 1
人罰ゲームやってたり。
職場では同期は勿論、先輩も何人か抜かしちゃう出世競争をリードしてたりするらしいんだけど。
いわゆるギャップ萌え?
俺が小さい頃は、じいちゃんもまだ現役でそうそう一緒にいる時間は無かったし、ばあちゃんにハードな男の子の遊びは無理。
っていうことで、のん君と居る時間は多かった。
学生になったらなったで、無料の家庭教師として居てくれたし。
雛鳥が最初に見たものを親鳥と思うように、俺は何時ものん君と一緒。
それが思慕から恋慕に変わるのは、自然な流れだったかもしれない。
しかものん君も社会人となり、俺もまあまあ育った頃、じいちゃんは定年を期にばあちゃんを連れて長年の夢だったホノルルに移住した。
広い一軒家もなんだからと、マンションに二人でお引っ越し。
同居生活が始まったけど、これがどうも具合が悪い。
二人きり、ってことを妙に意識してしまう。
二人並んでソファーに腰掛けテレビ見てる最中に、のん君が風呂上がりに濡れた髪を拭きながら冷蔵庫開けてるその姿に、『二人きり』を意識してしまうと心臓の鼓動がヤバい。
理性で何とか抑えるけれど、眠ってしまえば俺の欲望は正直で。
のん君を組み敷いて…
あんなことや、こんなこと…
更に悪いことに、夢は起きれば忘れるっていうけど、俺は結構な割合で覚えていた。
いや、覚えていない夢で、もっとヒドイことをしてるかもだけど。
のん君を見ると、その夢を思い出す。
しかも一生の中でも、性欲お化けなこの期間。
身体の一部も、勝手に変化する。
のん君を見る俺は、もはやパブロフの犬状態。
このままでは、のん君の貞操が危ない。
その犯人候補は俺だけど。
だから、わざわざ遠くの大学を選んだ。
のん君から逃げるために。
GWも帰らなくていいように、賄い付きの飲食のバイトをこの時期だけ入れた。
それなのに…
わずか1ヶ月あまりなのに、のん君ロスがたまらない。
見たい。
触りたい。
抱きしめたい。
「お前が帰ってこないと、俺一人でGWが長い」
なんて反則のLINE。
ホノルルに行くも、ホノルルから帰ってくるのも、普段の3倍以上の金額に、払う気がしないらしい関西人。
マンションにポツンと膝を抱えて座ってる、そんなのん君を想像してしまう。
いや、現実はそんなこと無くて、そこそこリア充なのは知ってるけど。
それでも、こんなLINEは反則。
バイトを休む訳にはいかず、毎日働きながらも考えるのはのん君ことばかり。
ついに我慢できずに、深夜の新幹線に飛び乗った。
まだ起きてるだろうか?
「今までの全部にありがとう」
「勝手に遠くに言ってゴメン」
「のん君のこと愛してる」
ダメだ。
頭で考えてもピンとこない。
逢った瞬間の行動が、言葉が、俺の正直な気持ち。
新幹線は京都を過ぎた。
新大阪までもう少し。
両隣のオッチャンが、網棚から荷物を下ろし始める。
もうすぐだ。
もうすぐ、のん君に逢える。
イヤホンを外し、俺は大きく深呼吸をした。
といっても、まだ在来線に乗って私鉄に乗り換え。
やっとのん君に逢えた俺は、言葉より先にチカラいっぱい抱きしめて、その流れで告白なんかもしてしまって、驚くのん君を時間をかけて説き伏せ、大学卒業後、同居から同棲に名前を変えた生活になるのはまだまだ先の話。
親が勉強勉強うるさい
俺は中学3年。受験生だ。
俺は勉強が全然できなくて、勉強しようとしても
30分ももたない。
行ける高校もわからない。
わかってる。勉強しないといけないのは、
でも気がついたらスマホを触ってる。
ある日、親に起こされた。
「少し話があるから下においで」
どうせ勉強の話しだ。
俺は部屋の鍵を閉めた。
「早く来なさい」
「いかない」
「なんで?」
「うるさい!早くどっかいって!」
親が扉の前からいなくなった。
ずっとイライラする。
「もうやだ」
俺は二度寝することにした。
目が覚めた。
家の中が静かだ。
物音すらしない。
部屋を出ると置き手紙があった。
少し買い物に行ってきます。
ゆっくり休んでね。
俺は少し後悔した。
あんな言い方しなければよかった。
久しぶりにリビングに行ってみると
机の上に何か置いてある。
「高校のガイドブックだ、、、」
親は俺のために色々調べて、考えてくれてたんだ。
面と向かって「ありがとう」って言えたらな
1回目
ごめんなさい、すみませんじゃなくて、
ありがとうを言えるようになりたい。
良心で手伝ってくれた人にも
「手伝わせてしまってすみません💦」とか、
「貴重なお時間を使ってしまってごめんなさい🙏」
って言ってしまう。
相手だってすみませんより、
ありがとうの方が嬉しいはず。
私だってごめんなさいより、
ありがとうの方が言いたいはず。
とっさに出る言葉が、
すみませんとか、ごめんなさいって言う
ネガティブなものじゃなくて、
「手伝ってくれてありがとう!」だったらいいのに。
君と別れたのは一昨日の事だった
LINEで君がちょっと距離置いていい?って聞いてきたから
私は君がそのまま自然消滅を図るつもりだとおもって別れようと切り出した
案外君はあっさりというか淡白だったんだね
分かった、バイバイってそれが君との最後のやりとり
あれから1日が重苦しくてベッドで寝てる事が多くなった。何もしたく無いし食べたくも無い
暇さえあれば失恋ソングと君との思い出にどっぷり浸ってる
私が最後に言いたかったのはごめんねじゃなくてありがとうだった事に君は気づかないだろうね
君との1ヶ月はこの上ないぐらい楽しくて、見慣れた街も新しく見えたんだ
私と出会ってくれてありがとう
きっといい彼女ができるよ
君の元彼女より
いつも話を聞いてくれて
ありがとう。
助けてくれて
ありがとう。
ドキドキさせてくれて
ありがとう。
青春という言葉は
君とセットだ。
もう届かないけれど
永遠に、私の、王子様だよ。
【「ありがとう」そんな言葉を伝えたかった。その人のことを思い浮かべて、言葉を綴ってみて。】
「よっ!お見舞い、来てやったよ!」
「別に頼んでないよ」
「ちょっとさぁー!!」
そんな当たり前のように呑気な会話。病院に入院して以来毎日のように見舞いに来てくれる幼馴染み。太陽のようで近寄れない存在の幼馴染みはクラスでも近所でも人気者で、病弱で根暗で人と話すのが苦手な自分とは真反対だ。温かいその存在は安らぎを与えると共に自分との差を見せつけられて悲しくなる。勝てるものがない。どれだけ努力しても何をしても幼馴染みには触れられないし近寄れない。それがどれだけ苦しいのか分からないだろうな…。どうせこの病気は助からない。ドナーは見つからないし見つかったとしても適応するかも分からない。どっちみち自分が生きれるなんて思ってないからこの会話や今までの思い出を全部閉じ込めて苦しまず早く…早く…消えちゃいたい。
「おーい?どうしたんだよ。なんか顔色悪いけど」
「え…なんもないよ?怖いなー眼科行ってきたら?」
「な!?そんな目悪くねえっての!!」
バンっと勢いよく扉が開く音がした。看護師さんが喜びを含んだ顔で走りよってくる。
「ドナーが見つかったわ!!」
「ドナー…?」
「ええ!適応もするはずって、先生がそう言ってたわ!良かったわね!!」
「……」
幼馴染みをちらりと横目で見ると喜びと不安?を含んだ顔で笑っていた。
(なんでそんな顔をするの?君も自分は居なくなった方がいいと思ってるの……)
「不安?」
「そんな訳ないけど…」
「良かったな!じゃあ俺そろそろ行くわー手術頑張れよ」
「…うん、ありがとう」
手術当日
不安は無いし希望もないような状態だった
いざ手術室に向かうと緊張してくるがそれも麻酔のおかげで全て無くなった
眠っている間は不安も何も無い
あるのは目を閉じた時の暗闇だけ
目を覚ますと歓喜に震える母親と父親
手術の成功に安堵する先生と看護師達
ふと思った
(幼馴染みが居ない…)
一番初めに祝ってくれるのはきっときっと彼だと思ったのに
あれからリハビリなどを行っていくと弱かったからだはみるみるうちに元気になった
性格も根暗だったのが嘘のように明るく気さくになった
これが自分なのかと思うことが増えたが移植した臓腑の影響で元の持ち主の記憶を受け継いだり性格が似たりとするらしい
元の持ち主はきっと気さくで明るい人だったんだろう
まるで幼馴染のように
「あ、そうだ。これドナーの子からお手紙よ」
「手紙?」
受け取った手紙にはタクマへと書かれている
手紙を開く
『タクマへ』
この手紙を読んでるってことは手術成功したのかな?
良かった
タクマには何も言わないで欲しいって言ってたから、多分わけわかんないよね
ごめんね
それに、改めて言うのは恥ずかしいけどさありがとね
俺の心臓で長生きしろよ!!
『コウキより』
「え……?」
大粒の涙が手紙に跡を残していった……
〜一言〜
めちゃめちゃにお久しぶりです
あと、めっちゃ下手になりました。元から下手ですがもっと下手になりました。すいませんでした
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙
気にしないでください、それではまた今度🌱 ᐕ)ノ
冗談という瓦礫を積み上げながら生きてきた。
他愛のない会話、しょうもないジョーク。
俺のダチは最高で、
毎日ゲラゲラ笑い合ってふざけ倒していた。
真面目な話なんて、したことなかった。
動画配信を始めたのも冗談半分だった。
内輪ノリがウケるはずもなく、
全然上手くいなかったけど、
面白いと言ってくれる人がいた。
また観たいと言ってくれる人もいた。
いつしか俺はのめり込んでいた。
そのうち有名になっちまうぜ、困るなあ!
それは楽しみだなあ! ダチはゲラゲラ笑う。
俺もゲラゲラ笑った。
月日が経ち、俺たちは酒が飲めるようになった。
「お前、まだやってんの?」
久しぶりに再会したダチは指輪を嵌めていた。
俺は冗談混じりに答える。
「やってるぜー? 視聴者が可愛くって縛られてんの」
真っ赤な嘘。
縛られてるのは、俺の方だ。
上手くいかない。
上手くならない。
上手くなれない。
有名人なんて、これっぽっちも手が届かない。
崩れそうだった。
真夜中。たった1人の窓辺。
積み上げてきた何かを見ようとして、
でも、そこには瓦礫すら無いような気がして。
もう、何が面白いかもわからない。
そんな本音は、本当は、
腹の底から口元までいっぱいに詰まっていて、
吐き出せないままえづいている。
「その視聴者の1人、俺だぜー?」
「マジかよ、恥っず」
「古参アピってマウント取りたいからさぁ」
「うっわ。古参アピめんど」
「自慢したいに決まってんだろ? さっさとバズれ」
「なんでお前のために」
俺たちはまた、ゲラゲラ笑う。
真夜中。1人夜道。
ありがとな。
心の中で呟く。
ダチの前で言えなかったのは、
口にしてしまえば、
とめどなく本音が溢れて、
全部崩れてしまいそうだったから。
支えがある。見えていない支えがある。
大丈夫だ。
俺はまだ、舞える。
ありがとう。いつも相談にのってくれて。
ありがとう。いつも一緒にいてくれて。
ありがとう。私のことを殺してくれて。
《「ありがとう」そんな言葉を伝えたかった。その人のことを思い浮かべて、言葉を綴ってみて。》
「ありがとう」
そんな言葉を伝えたかった。
過去形なのは、その相手にもう伝える術がないからだ。
若くして亡くした親に。
疎遠になって、今はもう連絡の手段すらないかつての友に。
これまでの自分を形作ってくれた多くの人や物に。
感謝の言葉を、その想いを、直接伝えることはできないけれど。
その気持ちはわたしの胸にしっかりと根を張っている。
そして、そういう相手がいるからこそ。
今そばにいて伝えられる相手には、なるべく言葉を惜しまず伝えるようにしたい。
伝えられなかったことを悔いる回数は、少ないに越したことはないのだから。
「ありがとう」そんな言葉を伝えたかった。その人のことを思い浮かべて、言葉を綴ってみて。
あなたにとって、大切な人は誰ですか?運命的な出会いはありましたか?この世に生まれてきてよかったですか?早く死にたいですか?生きているといろいろな問いかけが浮かぶ。死ぬ前にはどんなことを考えるのかな?結構、楽しかったよ。楽しくなければ生まれてこなかっただろう。長い間、お世話になりました。最期に握手をしてもらえますか?いいとも、喜んで。わたしは笑いながら強く握手をした。また、会えると嬉しい。こちらこそ。ありがとう。ありがとう。はるか前の出来事。
ありがとうじゃ足りないくらい、
あなたには沢山のものを貰った。
初めての胸の高鳴りも
初めての不安も
初めての恋という自覚も
初めての人のためのチョコレートも
初めてのキスも
初めての真っ白なドレスも
渡したもの全てを
愛で包んで何倍にもして返してくれた。
私はあなたに、何でそれらを返せばいい?
返したところでまた愛に変換してくれるでしょう?
「「ありがとう」そんな言葉を伝えたかった。その人のことを思い出して何か言葉を綴ってみて」
【ありがとう】
そう伝えれなかった
あなたは突然死んだから
いつも笑わせてくれて 励ましてくれて
ついてきてくれて
ありがとう
「ありがとう」って直接伝えたかった
私は学校の放課後、1月から相談を聞いてもらっていた
相談する気なんて一切なかったし、したくなかった
でも、そんな私に
貴方は優しく声を掛けてくれて
私に合わせてくれて
一緒に笑ってくれて
嬉しかった
だから、私は貴方に心を開いた
貴方になら言っていいかな
そう思った
一緒に解決法を考えたり
アドバイスしてくれたり
特に関係ない話にも相槌をしてちゃんと聞いてくれた
でも、それから3ヶ月後
貴方は他の仕事に変わることになってしまった
きっと優秀だったのだろう
それか人手が足りなかったとか…
いつものように階段を降りて
いつものように相談室に
いつものように貴方に会いに行こうとしたら
隣に見慣れない顔の人がいた
心がドクドクなってた
誰だろう…
今日休みなのかな、、
そう思って1歩前に足を出した
すると
「こんにちは、○○と言います」
「いつも会いに来てくれてた○○さん、他の仕事に変わっちゃったの」
「だから今日からこの人がお話を聞いてくれるよ」
…私は、なんかもうよく分かんなくて、そのままただ見つめてた
なんで、いかないでよ、もっと私の話聞いてよ、やだよ、、
その時は自分の気持ちを閉じ込めてた
開くと、泣いてしまいそうだったから
今日も相談…?をした
正直言っちゃうけど
新しく来た人相槌しかしてなくて
あまり質問を聞いてきたりしてくれなくて
本当に私の話を聞いてるのかな、、って
それだったら前の貴方の方が良かった
話しやすかった
でも、今日はなんだかいつものように話せなかった
言おうと思ってたこと、言えなかった
今日学校で沢山、心の中で唱えたのにな
本当に私失礼なこと言ってるよね、、
でも貴方じゃなきゃ私話せないよ
貴方は私に手紙をくれたよね
最後は、「素敵な生活を願っています」って書いてあった
心がズキズキした
痛かった
だから私も学校から帰ってすぐに手紙を書いた
貴方に見せようと思っていた
貴方が見たいって言ってくれた
あのイラスト
見せたかったな、笑
だから、代わりにイラストを描いた
手紙とイラストを封筒に入れて、シールを貼った
「with love」そのシールに書いてあった意味は今の私にぴったりだった
私、貴方のことが好き。大好きなんだって
今気づいた
離れて欲しくなかった
私には貴方が必要だよ、
手紙は気づいたら2枚書いてた
あまり書きすぎないように
って思ってたのに
私、次相談する時言ってみることにする
「○○さんがいいです」って
でもどうせちゃんと言えないんだろうな…
「○○さんは戻ってこないんですか」
そう言うと思う
もう結果は分かってるんだよ
知ってるよ
でもそんなの信じたくないじゃんか、、!
だから私、いつもはあまり信じないTikTokの願いが叶う音源使って非公開で投稿したの
叶うかな
叶ってほしい
お願い
私、貴方が戻ってきてくれないとこの先不安で怖いの
私、貴方がいい
わがままでごめんなさい
でも、本当に貴方じゃなきゃ私生きてける自信ないよ
けど、少しでも貴方にお礼をしたかった
最後に会えなくて、直接言えなかったのは残念だけど
どうしても私の気持ちを伝えたかった
私は手紙の最後にこう書いた
「生きる勇気をくれてありがとう。」
6年 1組 ○○
/実話