とらうとさーもん

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12/26/2023, 12:39:00 PM

「祇園精舎の鐘の声。諸行無常の響きあり。沙羅蒼樹の花の色、盛者必衰の断りを表す。奢れるものも久しからず、ただ、春の世の夢の如し。猛きものもついには滅びぬ。ひとえに風の前の塵に同じ。」
           ー平家物語 冒頭ー

変わらないものはないと言われれば思い浮かぶ一例だ。
わたしはこれを小5の時に暗唱テストがあったので、覚えた。「ぎおんしょうじゃかっけぇー!!」程度にしか理解していなかったが、中学へ進学し、本当の意味を知った。確かに、変わらないものなんてないのかもしれないと思うけど。

わたしが家族を思う気持ちは、なにがあっても変わらないだろうと思う。

12/20/2023, 10:18:35 PM

毎日同じ時間、同じ音とともに出発の時を迎える。
朝のホームはひんやりと冷たくて、眠気でとろけそうになっていた自分の体を元に戻してくれる。

思えばベルの音で一喜一憂している。
乗り遅れたことも、ちゃんと乗れたことも示してくれるベルの音。ギリギリの時間に着く電車に乗っているので毎日極限状態なのだ。同じ電車に乗っていると、見知った顔が増えていく。

わたしの使う沿線は、ご老人や、身体、または精神的に障がいを持っている方が多く使っている。だから毎朝何かがおこる。あるときはご老人の昔話に耳を傾けたり、閉所恐怖症の男性と会話して気を紛らわせたり、綺麗なご婦人に声をかけられて舞い上がったり、二重人格っぽい男性のわたしには見えない誰かとの会話を聞いていたり…。

なんだかちょっとヘンテコな毎日
たまに怖いと思う時もあるけれど、人が人といることで人になれるなら、わたしは今日も寄り添おう。

12/18/2023, 1:10:30 AM

わたしは今ホームで25分後にくる電車を待っている。
今日は今月最低気温の日らしい。
頬と足を撫ぜる風が異様に冷たくて体の先は冷え切ってしまった。自販機を探してホームを一周し、改札へ行ってようやくお目当てを見つけた

自販機の文字通り「あったか〜い」と思いながらペットボトルをつかみ、ほっと一息つく。

そして思う。「とうとう冬が来た。」

取り留めのない日常の話。

12/18/2023, 1:10:28 AM

救ってほしい。
誰でもいい。
誰かわたしを救ってほしい

12/14/2023, 1:23:36 PM

わたしの家からは、遠くにあるイルミネーションの名所の明かりがよく見える。

「近くで見たら壮観だろうに、遠くから見るとただの光の塊だ」

光の集合体になぜあんなにも人は集まるのだろう。
あいにく出会にも恵まれず、友人と行く約束をしたこともないので行ったことがなく、その良さがわからない。

家から見える光を見て思うのは、煌びやかだということだけ。シンデレラの義姉達の視点から見た「シンデレラ」を読んでいるような、そんな気分。
今この瞬間も、それはそれは幸せなカップルや青春を謳歌する学生がいると思うと、部屋にこもって、遠くの光を眺めている自分の存在がなんだか可哀想な存在に思えてしまう。

光とはいつの時代も妬ましいものだな。

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