No.24『朝日の温もり』
私にとって朝というのは憂鬱でしかないものだ。
また一日が始まってしまう、そう考えると面倒だという気持ちでいっぱいになった。
そんな私の気持ちも考えずに朝日は私の目を覚まさせ、温もりを身勝手に与えてくる。
ああ、今日も一日が始まってしまった。そう考えながらもその温もりに気持ちよさを感じてしまっていることに私はまだ気づいていない。
No.23『岐路』
私にとっての人生の岐路はいつだっただろう。
そんなことまだ人生の1/5も生きていない私には訪れていないのかもしれない。
そもそも、人生の岐路というのは一度しか訪れないものなのだろうか?
…私は私が日常でしていく全ての選択を人生の岐路だと言える思う。
だって私がしていく些細であったり、大きな選択が私の人生を大きく変えるものであるから。
だから私は一つ一つの選択を大切にして生きていきたい。
No.22『世界の終わりに君と』
「──もし明日、世界が終わるなら何をしたい?」
この質問は何度かされたことがある。
その度に私はつまらない回答を返していた。
「世界が終わるなんて、普通は分からないことだからさ、私はいつもの日常を過ごしたいな」
でも今日は少し、傲慢になってみようと思う。
もし私が世界が終わるその時を知っていたら…
世界の終わりに君とハグをしたい。
一番近いところで大切な人を感じていたい。
最期の瞬間まで大切な人の体温を感じていたい。
体をぴったりと合わせて、大切な人に触れる面積を増やしたい。
その時、私は少し怖さを感じつつも幸せであるだろう。
No.21『最悪』
「うっわ、最悪」
「まじで最悪なんだけど」
私の身の回りには「最悪」という言葉が溢れかえっている。
私自身も気づけば声に出してしまっている言葉だ。
最悪という言葉の構成を考えてみると「最も悪い」と言う意味だ。
だが、私たちは些細なことで「最悪」と言う。
それって良いのかな?
あなたの最悪は本当に最悪?
最悪って簡単に使っていい言葉?
私は最近、「最悪」という言葉に対してそう思うようになってしまった。
No.20『誰にも言えない秘密』
好きになってはいけない人を好きになってしまった。
この想いは秘匿しなければならない。
あなたにも、他の誰かにも。
その行為はあなたを守る行為だから。
そう、これは、誰にも言えない秘密である。