No.336『またいつか』
私は今まで大切な人を亡くしたキャラに「またいつか」を願わせてきたけど、実際に大切な人を亡くした私は「またいつか」なんて願えなかった。
だって、私はあの日、「もう2度と会えない」ことに心の底から絶望したんだから。
そうだよ。もう2度と会えないから苦しくて、悲しかったんだ。今までのありがとうもさようならも言えずにその日を迎えてしまったから、私は痛いほど後悔したんだ。
きっと、私がこれまで書いてきたキャラも同じ。
ここはファンタジーの世界じゃない。そう、それが現実だった。
No.335『星を追いかけて』
人は死んだら星になるらしい。
だから僕は待ってるんだ。
君が流れ星となって落ちてくることを。
そして、そんな君を見つけるために僕は今日も流れ星を追いかける。
No.334『今を生きる』
大切なものを失っても私たちは今を生きるしかない。
過去に戻りたいと願っても今を生きるしかない。
明日なんて来ないでくれと願っても明日はやってきて、昨日の明日を生きるしかない。
こんな嫌な人生、私が望んだものじゃないのにね。
No.333『届いて……』
先週の土曜日、祖父が亡くなった。
私たちがお見舞いにいった一時間後に亡くなった。
私はこれまでにたくさんの「死」を題材に書いてきたけど、実際に失うのは初めてのことで、失う辛さ、苦しみ、痛み、悲しみのどれもが理解できていなかったことを知った。
今日はお葬式の日で、祖父の顔を見ることができる最後の日で、すでに亡くなっているおじいちゃんに届くように必死に手を合わせて、必死に今までの感謝を心の中で伝えた。
……ちゃんと届いたかなあ…?私、お見舞いにいった時、思ってた以上の変わりきったおじいちゃんの姿に泣かないようにするのに必死で声もかけてあげられなかった。でも、今度はちゃんと届いたかなあ…?
『最後の声』
君の最後の声を覚えてる。
………恨んでくれればよかったのに