月影 零

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4/28/2023, 11:55:44 AM

君が死んだ。
それは刹那の時だった。
さっきまで隣を歩いて、
他愛も無い事を話して笑っていた筈なのに。
目の前で舞ったは君の血液。
夏らしい匂いの中に香るのは鉄の匂い…。
僕の視界の端に映るのは君の腕…?
遠くに転がるのは君の頭部……
"もう助からない"
その言葉が脳裏に浮かぶ。
きっと期待したかったんだ。
そこで倒れてるのは君じゃない、
事故なんて起きなかった、ってね。
でも、嘘なんかじゃない。
君は今僕の目の前でトラックにはねられて死んだ。
信じたくない。

「ねぇ神様、冗談だよね?
もう少ししたら何事も無かったかのようにあの子は
目を覚ますんだよね?
また僕の名前を呼んでくれるんだよね?
ねぇ、神様?応えて?
なぁ、応えろよ!!!!!!!」
僕の頬に涙がとめどなく流れていく。


刹那の時に起きた悲劇。
この日から僕の人生は大きく変わった。
この世は平等なんかじゃない。
この世は悲劇で溢れてる。
幸せになるべき人ほど救われないんだ。

4/27/2023, 11:16:17 AM

生きる意味なんてなかった
僕の人生は正しく"地獄"
暴力暴言は日常茶飯事
怪我だって絶えない
声を上げることさえ許されない
だから

考える事をやめた
痛いとか苦しいとか悲しいとか辛いとか
やめて欲しいとか僕を愛して欲しいとか
そういうこと全部考えないようにした
感情全てを捨てた
だからかな
声の出し方が分からない
笑い方が分からない
泣き方が分からない
何もかも分からなくなった
今までどうやって生きてたのか


僕が生きる世界はモノクロの世界
色なんてない
だから
僕の中に
『生きる意味なんてない』
今までも、これからも



いつか、僕も救われるかな

4/23/2023, 8:21:30 AM

たとえ君との出会いが間違いだったとしても
あの日、君の手を取った事に後悔はない
だって君のおかげで僕の世界は彩やかに染まった
君と生きるという選択をしたお陰で僕の時間は
かけがえのないものになった
それまでモノクロの世界で生きてた僕にとって
君と歩む日々は眩しくて、色鮮やかで
手離したくないと思ってしまう程に
心地の良いものだった
だから僕は、君に逢えて良かった
周りがどれだけ君と関わりを持つことに反対し、
関わりを持った僕に罵倒を浴びせようが
僕は君の手を離したりしない
僕は絶対に君の傍を離れたりなんてしない

-この出逢いが他者にとって間違ったものだったとしても

4/17/2023, 11:10:13 PM

-桜散る頃に出会った君へ
君を見つけた時、今までにないぐらい僕の心臓は高鳴った
だって君ほど美しい人に出会ったことなんてなかったから
それまで僕の世界に"色"は無かった
モノクロの世界でずっと生きてきた
でもあの日、僕の世界は色付いた
あの日から僕の世界には"色"が溢れた
ありがとう
また会えたら、改めて直接お礼を言いたいな
また会える日を楽しみにしています
-君の美しさに救われた1人より

4/16/2023, 11:15:36 AM

君の息が止まった日。
君がベットに横たわって動かなくなったあの日。
僕の目からはとめどなく涙が零れ落ちて、
震える手でナースコールを押して、
君の傍に蹲って声を殺して泣いていた。
君の主治医と看護師さんが来るまでずっと。
ただただ、理解が追いつかなかった。
さっきまで弱々しかったけど話してたのに。
深呼吸をするように、深く息を吸って、
眠りにつくように息を引き取った。

葬式が終わった。
僕がまだ中学生だった事もあり、誰が引き取るかで
少し揉めていた。
僕はそれを遠目に兄さんのことを考えた。
今頃父さんと母さんに会えたであろう兄さんに、
贈る言葉はこれしかないだろう。

-兄さん、また逢いましょうね。
ずっと先の未来で、皆と幸せに暮らせるような、
ここではない、どこかで。

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