名勿し

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12/28/2023, 8:04:45 AM

覚えていますか?

私と初めて出会った時のこと。

貴方は、川に落ちた私の手袋を、

服が濡れる事も厭わずに拾ってくれましたね。

あれは何年前だったでしょう。

もしかしたら、数ヶ月前のことだったのかしら。

貴方と過ごした時間は余りにも楽しかったから、

時間が本当に早く過ぎて行ったの。

初めて会った日から1年後、

貴方は私に手袋をプレゼントしてくれましたね。

あれはもう指が入らなくなってしまったけれど、

それほど長い間、この手袋にはお世話になりました。

これは私の棺にも、しっかり入れて貰わないとね。

12/20/2023, 3:39:04 AM

この寂しさは、掻き消せないでしょう。

何年経っても。

写真も、手紙も、貴方が残した物たちも。

やろうと思えばいくらでも、
消す、燃やす、捨てる。
何だってできる。

でも、貴方が居た記憶だけは、

この孤独と寂しさだけは、

私が死んでも消えないんでしょうね。

お揃いで買ったマグカップ。
これ、暖かい飲み物が長持ちするんだっけ、

時間経つのを忘れて、もうとっくに冷たいの。

貴方がくれたこの指輪、通り抜けたら、
貴方のいる世界に行けるのかしら。

こんな今の私、
先に逝った貴方は、どう思うのかしらね。
私がこんなに寂しい思いをしてるのを、
面白がって見ているの?

まぁ…そんな事する人じゃないけれど。

それならそれで、私も楽なのにね…

知ってしまうと怖くて仕方がない。

この先、貴方を失う以上の不幸は、
そうそう起こらないと思うの。

でもね、貴方との日々はもう2度と戻らないの。

貴方も、今の私と同じ気持ちなら良いんだけど。

12/17/2023, 1:49:14 AM

たまご粥食べたいな…

12/9/2023, 2:04:42 PM

手を繋いで、繋ぎ返して、
私のよりも一回り二回り大きい、
その骨貼った暖かい手のひらを、

もし私が、

貴方が朝家を出る時に握った手を離さなければ、

もし私が、

貴方が二度寝しようと駄々を捏ねた手を離さなければ、


貴方はまだ私の手を握っていてくれたのかな。


私が寂しい時、ずっとそばにいるって、言ったじゃん。
こうやって手を握るよって、言ってくれたじゃん。


ねぇ、私幽霊ダメって言ったけど、
それは嘘だから、

幽霊で良いから、幽霊が良いから、
貴方であれば本当にそれで良いから、

ほんの少しだけ、この月が出て居る時だけ、
この涙が渇くまで、

側で手を繋いでいてよ…

11/28/2023, 2:07:17 PM

終わらせないで欲しかった。

私が寝る時、必ず腕をお腹に回すのも、

私がご飯を作る時、うざったくなるくらい
味見させてって言って来るのも、

私が服を選ぶ時、本当に真剣に悩んでくれるのも、

全部、ぜんぶ、大好きだった。

「重たいからやめて」は、
「もっとくっついて欲しい」だった。

「どっか行って」は、
「何処にも行かないで」だった。

「そんなに悩まなくていいのに」は、
「私のために悩んでくれて嬉しい」だった。

貴方との生活が終わってしまってから、気がついた。
私の天邪鬼がこんなにも憎らしいなんて。

何気ない生活の会話ですら素直になれなかった私はバカだ

今はこんなに素直に言えるのに、叫べるのに、

返してくれる貴方が居ないから。

1人では広すぎるベッドで寝て、
貴方のために作らないご飯を作って、
服も自分でテキトーに決めて、

普通ではあるのに、私だけ違う世界に来たみたい。

貴方という存在が居ない世界に、

私はひとりぼっちで

迷い込んでしまったんだ。

貴方が死んだあの日から、

私の終わりの日々が始まってしまったんだ。

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