この寂しさは、掻き消せないでしょう。
何年経っても。
写真も、手紙も、貴方が残した物たちも。
やろうと思えばいくらでも、
消す、燃やす、捨てる。
何だってできる。
でも、貴方が居た記憶だけは、
この孤独と寂しさだけは、
私が死んでも消えないんでしょうね。
お揃いで買ったマグカップ。
これ、暖かい飲み物が長持ちするんだっけ、
時間経つのを忘れて、もうとっくに冷たいの。
貴方がくれたこの指輪、通り抜けたら、
貴方のいる世界に行けるのかしら。
こんな今の私、
先に逝った貴方は、どう思うのかしらね。
私がこんなに寂しい思いをしてるのを、
面白がって見ているの?
まぁ…そんな事する人じゃないけれど。
それならそれで、私も楽なのにね…
知ってしまうと怖くて仕方がない。
この先、貴方を失う以上の不幸は、
そうそう起こらないと思うの。
でもね、貴方との日々はもう2度と戻らないの。
貴方も、今の私と同じ気持ちなら良いんだけど。
12/20/2023, 3:39:04 AM