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5/18/2024, 1:38:32 PM

甘い恋物語なんてない。
全部苦くて辛いんだ。
「皐月も凛を置いてどっか行っちゃう?」
「置いていかないよ…」
「よかったぁ。」
置いていかないって言ってるけど分かってる。
凛のこと、
もうどうでもいいって思ってるんだって。
前まで見せてくれた甘い顔も無くなった。
別れて新しい恋をすればいい。
でも別れたくない。別れられない。
「凛のこと好き?」
「あぁ、好きだよ。」
好きだなんて思ってないくせに。
皐月は後輩ちゃんが好きなくせに。
「嬉しい。凛も好き。」
どうしたら、凛のこと、もう1回見てくれるかな。
どうしよう。寂しいな。
近くにいるのに、遠いな。
嘘でも、嘘でも言って。
「ずっとそばにいてね。皐月。」
そばにいるって、言って…

5/17/2024, 12:53:52 PM

『真夜中の通話しよ?』
深夜2時。
1件のLINEが来る。
彼女の凛からだ。
『あぁ、いいよ。』
そう返事するとすぐに着信が来る。
「なんだい。凛。」
「あ、皐月ぃ。」
夜寂しくなっちゃって、と言う彼女。
「そうか。眠くなるまで話そうか。」
「うん!ありがとぉ、皐月。」
凛は私の彼女であり、私のストーカー。
「ねぇ、皐月。」
「ん?」
「なんで最近凛と遊んでくれないの?」
「あぁ、最近ちょっと忙しくてね。」
「いっつもそればっかり。
あの子と遊んでるんでしょ?」と一言。
「違うよ。本当に忙しいんだ。」
「ふーん?あっそ。」
額から冷や汗が出る。
「それにしても、凛といる時よりあの子といる時の方が楽しそうじゃん。」
「そんなことはないよ。」
凛といる時も楽しい。と伝えても、
凛の機嫌はナナメだ。
「あの子のこと、好きになっちゃった?」
「そんな…ことは…」
「見てたらわかるよ。でも、あの子は皐月のことそんな目で見てないよ?」
「………」
そう、だよな。
私が椛くんのことを恋愛的に見てるだけで、
あの子は…
「ね、皐月。
皐月には凛しかいないんだから。」
その声は、甘くて重かった。

5/16/2024, 1:38:29 PM

「椛はさー、愛があればなんでもできる〜?」
それは、いきなり友達の楓ちゃんから聞かれたこと。「もちろん!」
私は即答。
愛があればなんでもできる。
なんだってできる自信がある。
「そっかー。椛はすごいね〜」
「そういう楓ちゃんは?」
「私はどーだろー」
楓ちゃんはゆるゆるふわふわした女の子。
少しだるそーなのが特徴。
「私は無理かも〜」
だってめんどくさいしー。
という楓ちゃん。
「楓ちゃんらしいねぇ。」
「でっしょー。」
ぴーすぴーす、と笑う楓ちゃん。
楓ちゃんと一緒にいるとこっちまでだらーんとできるから、一緒にいてて楽だ。
「あ、もう少しでチャイムなる〜…」
せっかくの休み時間が〜…と悲しそう。
「まぁまぁ!次の授業も頑張ろ?」
「そーだね〜…ゆっくりがんばるよ〜」
「うん!じゃあまたね!」
「はぁーい。」
楓ちゃんはふわふわしてて可愛い。
ゆるゆるしてるのもだらーんとしてるのも可愛い。
彼女といると気を使わなくていいので彼女といるのが大好きだ。

5/15/2024, 12:09:21 PM

先輩とカフェに行った。
それも、メイドカフェ。
「…先輩…?」
「私ここ1回来てみたかったんだ…!」
「そ、そうなんですか…?」
「あぁ。ここにひとりで来るのはちょっと恥ずかしいからね…」
と少し顔を赤らめながら言う先輩。
ちょっとびっくりしちゃったけど先輩とお出かけできることの方が嬉しい…!
「じゃ、じゃあ!入ってみましょうか!!」
「うん。」
心なしか先輩ちょっとキラキラしてる気がする…
勇気を出して入ったらこれまたキラキラしてて目がチカチカ。
「わ、わぁ…」
「すごい…!!」
こんな感じなんだ…とキョロキョロする先輩。
「どれにしますかにゃん?」
と店員に聞かれ、
「このにゃんにゃんパフェをお願いします。」
とサラッと言う先輩に驚きながらこれに乗らねばと私も頼んだ。
「わんわんキャラメルパフェお願いします!!」
恥ずかしさと楽しみでごちゃごちゃになりながら、頼んだ。
そのあとはパフェが美味しすぎて、他にもいろいろ注文し、完全に楽しんだ。
結果…太って後悔しているが先輩とメイドさんのチェキがゲット出来たのでプラマイゼロと考えている。
「次はどこに椛くんと行こうかな。」
そう先輩が呟いていたのは、また別のお話。

5/14/2024, 12:18:12 PM

風に身をまかせ、フラフラしていると、
とある人の前についた。
「椛くん…?何をしているんだい?」
「あ、先輩!」
私の好きな人だ。
「風に吹かれてました〜」
えへへ、と笑う。
「ふふ、本当に君はおかしな子だね。」
おや。と言って私の髪に触れる先輩。
「葉っぱがついていたようだよ。」
「あ、ありがとうございます!」
髪、触られちゃった…
嬉しすぎて舞い上がっちゃいそう…
「これから私はお菓子タイムと行くのだが。」
良かったら一緒にどうだい?と言う先輩。
「もちろん!私でよければ!」
「椛くんがいいから、誘っているんだよ。」
そう軽く笑って言う先輩。
こういうことするからずるい。
「もう…サラッとかっこいいこと言わないでくださいよぉ…」
恥ずかしくて顔が熱くなる。
「あははっ。ごめんね。」
でも、そんな先輩がかっこよくて大好きだ。

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