欠損品

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1/6/2025, 1:49:03 PM

「大丈夫 ずっと傍に居るさ」

そう言っていた彼は何処に隠れているのだろうか
朝起きると貴方が居ない

一緒に逃げようなんて言ってくれたのは
結局皆と同じ嘘だったのだろうか

汚い身体で 貴方を探してまだ動く
折角逃げてきたのに これじゃあ生きてけない


突然 背中が熱い
熱い 熱い あつい あつぃ ����

「何処に行っていたの 僕から逃げるの 」

「 」
絞り出しても声が出ない
でも確かな安心がそこにはあった

「 一緒に死のう
綺麗な楽園に行こう」

貴方だけが私を救ってくれる


フィクション

1/5/2025, 11:31:58 AM

快晴の空
積もった雪が溶けかけて少し寂しさを感じる

「手冷たい 、 」
「 ね笑 」

赤くなった耳と指先
耳たぶまで巻かれたマフラーに埋まる貴女の頬
全てが愛おしい

「冬と夏どっちが好き?」
「 冬!」
「え夏かと思った 」
「夏も好きだけど〜 」

冬のご飯が好きとかかな こたつも好きそうだなあ

「 ○○にね いっぱいくっつけるから!笑」
「○○はどっち?」

春夏秋冬に好き嫌いなんてなかったのに
貴女は本当に暖かい

「 私も今ね 冬が好きになった笑 」


フィクション

1/3/2025, 12:14:18 PM

ああ 外に出てみたい

昔から身体が弱かった
外で遊ぶ子供を横目で見てはまた眠りにつく そんな生活

お正月で気持ちが浮ついているのか
寂しいなんて感じることは無かったのに

真夜中 裸足で庭に出た
久しぶりの感覚 足裏が土に汚れる

神社から鐘の音がする
「 日の出 ? 」
好奇心は危ないもの 昔から分かっていたはず
なのに
なのになあ

息を飲むほど綺麗で ずっとここにいたくて

久しぶりに歩いたからか 少し息が上がって
いや 綺麗で綺麗で 身体が驚いてしまったのかな
水平線が歪む
この身体を恨むことしかできない
そんな私が嫌いだ


フィクション

1/1/2025, 10:49:33 AM

頑張って途中まで進めたゲームの電源を切られて
また一からやり直す

そんな感覚がして
新年とか新学期とか あまり好きになれない

12/31/2024, 2:00:35 PM

「来年も私達一緒にいられる?」
「ええ もちろん」
「いきなり居なくなったりしないでね」

年越しそばを食べて テレビを見て一緒に過ごす
幸せの後に来る喪失感は
いつも貴女を不安にさせる

大丈夫 きっと
来年も再来年もその先も

「 明日神社にお祈りに行こう」
「え いつも行かないって」
「神様にお願いしたいことがあるの」
「何をお願いするの?」
「 秘密 」

『良いお年を』
貴女の隣で目を閉じる
ありきたりな幸せが この先も続きますように


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