リル

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9/20/2025, 12:27:52 AM

秋色

 秋といえばオレンジ色…橙色といったほうが良いか…
 ふと思った。なぜ秋は温かい色(橙色)のイメージがあるのだろうと。
 「孤独の秋」という言葉がある。それならば、温かみのある色でなくとも良いではないか。寂しさを感じるという意味の「孤独の秋」。だんだんと寒くなっていくから、だから孤独という言葉を使うのか。それとも、別の意味があるのか。
 私は不思議でならない。なぜ、秋は温かさと寂しさの両方を持ち合わせているのかと。
 焼き栗や栗ご飯、焼き芋や焼きりんご。どれも秋の温かさを感じる。まあ、それが一番か。グダグダ考えたところで、秋を楽しめない。美味しいものを食べまくって…ってすると「食欲の秋」で食べすぎて太るのが定番だ。
 秋は夏の終わりを思わせる。だからきっと、その楽しい夏に寂しさを感じるのだろう。それをかき消すために食べまくったり、読書をしたりするのかもしれない…。

9/13/2025, 11:56:39 PM

空白

 最近、文章を書いてなかったからその期間は空白っちゃ空白だよね。やらなきゃいけないことほどやりたくなくて、どんどん時間が過ぎていってしまう。そして、あっという間に半年経ってたりする。
 嫌な人には会いたくないのと同じで、嫌な気分のときは家から出たくなくなる。なるべく人と関わりたくない。
 私自身、文章を書くのは好きだけど、それでも空白の時間はできてしまう。全てを好きな時間にまわせない。平日は忙しくて書けないから、だんだんとストレスが溜まっていく。負の連鎖と言っても良いんじゃないか。このサイクルはあまり好ましくない。だって好きなことができないのだから。
 でもその一方で、平日は好きなことを我慢をして、休日は楽しことをやりまくるぞ!なんて言い聞かせて頑張ろうともする。そう考えると、空白の時間も大切なのかもしれない。ただ単に好きなことばかりやっていても、飽きるだけだろうし。
 とは言ったものの、やはり好きなことはやりまくりたいというのが、私の願望ちゃ願望ですね。

9/7/2025, 12:04:22 AM

誰もいない教室

 小学生のころ、学校に忘れ物をして夜の6時ごろに取りに行ったことがある。
 職員室には人はいたような気がするが、何か寂しげだった。人がほとんどいなかったからかもしれない。しかし、教師というものはもっと遅くまでいるイメージを持っていたから、少し不自然に感じた。
 職員室を抜けて階段を登ると、何か水が滴るような音が聞こえてきた。そのとき、友達が話していた怪談話を思い出し、さらに怖くなった。考えるな!考えるな!そんなことを考えたところで意味はない。と、必死に自分に言い聞かせて歩いた。
 私の教室は3階にあったため、さらに気が遠くなった。階段を登りきるころには息が切れていた。いつもならこんなに激しく呼吸なんてしなかった。きっと、夜の教室のせいだ。そう文句を言いつつ教室に入った。人がいるとは思っていなかったが、やはり静かだった。何だかモスキートーンのような音が聞こえていた気もするし。
 今の私には、その時何を忘れたのかは覚えていない。しかし、ロッカーの中にあったことは覚えている。自分のロッカーをあさっても忘れ物はなかった。だったら、隣だろうと推理し、まず右隣のロッカーをあさった。明日、ちゃんと謝らなければと思う暇など、その時にはなかった。もう早く帰りたい一心で。
 その夜の学校の恐怖で、何を忘れたのか、結局見つけられたのか、恥ずかしいが今では覚えていない。しかし、誰もいない教室の恐怖は鮮明に覚えている。次の日の登校は少しためらった。そんな記憶もまだ残っている。
 もう、夜の教室はこりごりだ。何かが本当に出そうで怖い。周りをキョロキョロせずにはいられない。それ以来、もう夜の教室には絶対に行かないことにしている。忘れ物があっても、絶対に!

9/6/2025, 12:34:53 AM

信号

 だいたいは危険といったら赤色だ。道路にある信号もそう。渡るのは危険だから絶対に目立つ赤色にする。
 救急車やパトカーも。注意しろ!危険だ!そんなふうにぱっと分かってその場から逃げてしまう。
 赤色は訴える力が強いのか。ふとそんな感じに思う。しかし注意といったら黄色だ。赤色よりかは柔らかいが何か嫌な予感がする。早く逃げろ!そう言っているように感じて仕方がない。
 一方、青色は優しく包み込むような雰囲気で、通っていいよ。と、女神様か何かに囁いてくれているよう。
 この三つの色の対比を改めて考えてみたが、やはり信号にはこの色でないと気持ちが悪い。最初にこれを考えた人凄すぎだろ!って言いたい。

 しかし色とは不思議なもので、場面や状況が変わるとその色が訴えるものも変わってしまう。
 例えば赤色はスポットライトにして照らすと、情熱的な燃え上がるような雰囲気にころっと変わる。
 黄色の服を着ると、めっちゃ目立つがなんか楽しげ。明るい人だと反射的に感じる。
 青色は男性が着ると爽やかなクール系に見えるし、女性が着ると夏にこれ着て海行きましたみたいに思ってしまう。
 何気なく信号を毎日見ているが、もう一度信号に引っかかったらまたじっくり見てみたい。それと、これ作った人やっぱりすごいや。って、思った。

 ただの信号に関する感想でした。

9/2/2025, 11:42:01 PM

ページをめくる

 いつもスケッチブックを開くときはワクワクする。真っ白なペーもそうだが、やはり、自分の書いた絵が1ページごとに描かれている。これがたまらない。次は何が書いてあったけ?そして、めくったときの高揚感。こんなものが描けるのかと自分自身でも驚くような絵があったりもする。
 いつでも、ページをめくるときは期待と興奮が高まる。スケッチブックだけではない。本も写真集も何もかもが同じように感じることができる。
 私にとっては、本というものが人類史上最高の発明だと思う。それだけに、素晴らしく美しいものだ。

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