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12/28/2023, 10:33:23 PM


社会人になってからの一年はあっという間で、気がつけば吐く息は白く、手は悴んでいた。

今年も終わりに近づき、TVも例年通りに年末年始の特番ばかり。
周りを見渡せば恋人や家族、友達同士で仲良さそうに歩いてる姿ばかりが目につく。

去年までは家族で見ていた番組も今年は忙しくて見ることはできないだろう。
友達も地元を出て社会人になってからは疎遠になってきた。

何より私の仕事はシフト制で夜勤もある。

来年にはこの寂しさにも慣れていくんだろうな。

10/3/2023, 7:26:26 AM

いつも家を出る時間は決まっていて、朝の占いを見てからゆっくり家を出る。

いつも通りの道、いつもみたことのある顔
歩いている彼も、あの曲がり角を走って登校している彼女も同じ時間にこの道を通る。

今日は占いを見てからすぐに家を出た。
あの曲がり角、狙い通り走っている彼女とぶつかった。

今日の運勢は12位…
だけど、漫画みたいな奇跡的な出会いがあるかもだって!

占いを見終わると走らなきゃ間に合わない時間。
いつもと同じように走っていると曲がり角でぶつかった。

「「すみません」」

急いでいたから一言だけで学校へ走り出す。

10/1/2023, 2:21:37 AM

どれだけの今日を消費して今に至るのか
昨日の自分の記憶を引き継いで今日を生きる

0時を境に今日が明日になるのか
眠り起きて明日が始まるのか
目に見える違いはなくとも少しづつ変化している身体

その変化に気がつくのは明日がそれとももっと先か

未来に不安を抱いても明日が来るなんて保証もなく、なんなら次の1秒先さえ生きているのかわからない

自分の物語に句読点をつけるのは自分ではない

いつ死んでも後悔ないよう生きていたらすぐにダメになる

明日も来るって楽観視しながら生きるくらいがちょうどいいのかもしれない

9/24/2023, 4:36:24 AM

記憶というものはとても曖昧で、中には様々な記憶が混ざってなかった物を生み出していたり…なんて事もある。

久々に地元に帰った時、空き地ができていて何があったか忘れてしまった事を友人に話すと「古い文房具店だった気がする」なんて言われたら「そうだっけ?そうだったかも。確かにあったあった!」なんて会話になる。
本当はただの一軒家で文房具店だったのは他の場所だった。

公園のジャングルジムで遊んでいる記憶も、本当は公園にはなくて、遊んでいたのは学校だったなんて事も…

昔の知り合いにもこんな人いたなぁなんて思い出すが、それが小学校の知り合いなのか、中学校の友達なのか、習い事で知り合った人なのか。
その知り合いの性格も出来事も他の人と混ざって曖昧になる時がある。

私にとって私は唯一の存在だが、他人にとっては知り合いの中の1人。

時間が経てば経つほど記憶は風化し、錆びれ、曖昧な存在となり、やがて本当の私は朽ちてしまうのだろう。
そして朽ちた私は他の記憶と混ざり、新しい私として記憶に残ってしまう。

9/22/2023, 4:06:35 PM

真っ暗な部屋

仕事を辞めてから何もしていない
だがなんとか生きている
貯金もそろそろ尽きそうだ

周りに笑われている気がする
嫌われている気がする
人の目が気になる
悪口を言われている
いつしか自分のこともわからなくなった

そんな私にも君は優しくしてくれた
今ならわかる。君は優しかったんだと

ただその優しさがその時の私にはうるさかった

思えばあの時、君の言う事をちゃんと聞いて転職をしていれば
もっとちゃんと周りに相談していれば
あの日の君の言葉に腹を立てる事も、君を突き放すこともしていなければ

後悔だらけの人生
きっとこれからも…

薬もいつ飲んだかわからない
何錠飲めばいいかわからない。どれを飲めばいいのかすらもわからない
とりあえずたくさん飲む

たくさんの視線
たくさんの声
そして、あの日突き放したはずの君

私に朝はもう来ないだろう。

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