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記憶というものはとても曖昧で、中には様々な記憶が混ざってなかった物を生み出していたり…なんて事もある。

久々に地元に帰った時、空き地ができていて何があったか忘れてしまった事を友人に話すと「古い文房具店だった気がする」なんて言われたら「そうだっけ?そうだったかも。確かにあったあった!」なんて会話になる。
本当はただの一軒家で文房具店だったのは他の場所だった。

公園のジャングルジムで遊んでいる記憶も、本当は公園にはなくて、遊んでいたのは学校だったなんて事も…

昔の知り合いにもこんな人いたなぁなんて思い出すが、それが小学校の知り合いなのか、中学校の友達なのか、習い事で知り合った人なのか。
その知り合いの性格も出来事も他の人と混ざって曖昧になる時がある。

私にとって私は唯一の存在だが、他人にとっては知り合いの中の1人。

時間が経てば経つほど記憶は風化し、錆びれ、曖昧な存在となり、やがて本当の私は朽ちてしまうのだろう。
そして朽ちた私は他の記憶と混ざり、新しい私として記憶に残ってしまう。

9/24/2023, 4:36:24 AM