9/19/2023, 2:20:43 PM
機械を手に入れた
これで時間を止める事ができる
止めるといっても完全に止められるわけではなく賞味期限を延ばす程度のもの
あなたが綺麗であった時の記憶もいつか忘れてしまうかもしれない
それを忘れないように
2人の写真も私の脳に刻まれた記憶も
形あるものはやがて朽ちてしまう
だからあなたが笑っている顔も眠っている姿も忘れないようにこの機械であなたの時間を止めて保存する
9/18/2023, 9:07:47 PM
今日、仕事を辞めた。
地方から越してきて3年が経った。
今時遅くまで残業というのも少なくなってはきたけど、限られた時間でこなさなきゃいけない事は多い。
休みの日は社会人たる者体調管理のため身体を休めた。というのは強がりで、こっちには友達がいないから特に遊びにはいかなかった。
最後の仕事も何事もなく終わり、帰る途中ふとコンビニに寄ってお酒とつまみを買った。
いつもなら立ち寄らない公園のベンチに座ってお酒を飲む。
その公園のベンチからは自分が働いていた街が見えた。
この街から1人消えたところでビルや車の灯りは変わらず光り続けているのだろう。
「この3年間私は…」
9/17/2023, 6:28:44 PM
私は花畑が好きだった。あたり一面に咲いている花が綺麗だから。風が吹くと揺れる花たちが可愛いから。その風に乗ってくる花の匂いも。
でも、あなたは一輪の花が好きだと言った。自分のために咲いた花が特別に思えて、儚げで…
それから私は一輪の花が好きになった。
これはあなたのせい。花屋で見かける一輪の花を見るたびにあなたを思い出す。
あなたは花畑をわざわざ観にいかないだろうけど
どこかで花畑を見た時私のこと思い出してくれたらいいなと思う。