【ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。】
夢をみた。
私は必死に走っていた。
何かから逃げるように。
それが何か、はわからない、覚えていない。
でも私にはわかる。
私はこの家から、あの姑から逃げたいのだ。
逃げたいと思いながら逃げられずにいた。
逃げられなかったのか、逃げられないと思い込んでいたのか…
本当はどうだったのか?今ではわからない。
走っても走ってもゴールはない。
走っても走っても行き先は決まらない。
走っても走ってもそこに何があるのかは誰も知らない。
ただ単に、ここにいたくなかった、一緒にいたくなかった。
離れたかった。
姑からも、この家からも、この現実からも…
檻があるわけでもないのに、足に鉄の重りがあるわけでもないのに「あんたはここにいるしかないんだ!」と刷り込まれて、私の体は動けずにいた、動かずにいた。
それは悲しい精神の拘束。
だから私は夢の中で逃げるように走ったのだ。
夢の中でなら逃げられたのだ。
できることならずっと夢の中にいたい。
眠りからさめずに夢をみていたい。
#17
【ごめんね】
息子へ
ごめんね。
あなたが幼い頃、私は姑とのストレスであなたに八つ当たりし大声で叱りつけていました。
あなたが思いどおりに行動しない時も怒りをぶつけていました。
幼いあなたは何度も私に
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」と言いながら泣いてましたね。
今なら虐待と言われてもおかしくないようなことをしていたのです。
それでもあなたはこんなひどい母親を慕い、助け、かばってくれましたね。
小学生のとき、あなたが書いたメモのような手紙を私は今も大事に持っています。
「今日帰ってきてクソババと大ケンカをしたので、たぶんあんたのしつけが悪いとか言われると思うので、できたらいつものようにむししてください。ぼくはじゅくに行くのでよろしくおねがいします。いやな思いをさせてしまってすいません。」
私は本当にひどい母親です。
あなたにどんな言葉を言われても、罵られても、嫌われても仕方ないのに…
あなたは親思いの優しい大人になってくれました。
何度言っても足りないけど
ごめんね、本当にごめんね。
あなたの健康と幸せだけを祈ってます。
これ以上あなたには迷惑かけないように私は生きていきたい。
ごめんね。
そしてありがとう。
できの悪い母より
#16
【天国と地獄】(乗り遅れ💦)
夫に
「私はこの家のお墓には入りたくない」
と言ったら
「死んだら何もわからないんだから…(一緒の墓でも良いだろうみたいな言い方)」と言われた。
死んで生き返った人はいないんだから、根拠のない話だ。
ということは
夫は天国も地獄もないと思っているのだろう。
私はちょっと違う。
死んでも無にはならないと思うし、天国も地獄もあるような気がしてる。
でも私は天国には行けないと思う。たぶん地獄かな?行いも善くないし、わがままだし、ぐうたらで勤勉でもないし…
なので地獄を覚悟に生きていこうと思う。いい加減に生きてきた私には地獄が似合いそうだ。死んでから地獄で修行しようか。
【半袖】
この時期は何を着るか悩ましい。
薄着をすれば朝晩寒くて、何か羽織ることになる。
夏日になり七分袖の服を出したとたん気温が下がって着替えをした。
半袖を出すのは勇気がいる。
よほど暑くなってから意を決して半袖を着ることにしようか(笑)
#15
【月に願いを】
昔、子育て真っ最中のころ、家事や仕事、子育てでいっぱいいっぱいになっていた。
姑からの些細な言葉にも傷つき、言い返せばさらにいざこざが大きくなり、それが一番の苦痛で耐えられない私は…夜、眠る前に祈っていた。
「なにごとも起きませんように」
自分が耐えればことは大きくならない。ならば耐えよう。そんな気持ちからだった。姑からの言葉よりも何か起きたときの姑の八つ当たり、暴言、家の中がギスギスして…そんな環境に耐えられなかった。
時は流れて、子どもも育ち私にも耐性ができてきたのか、夜、眠る前の祈りの内容が変わってきた。
「何か起きても耐えられる私でありますように」
それに気づいた時、自分の変化に驚いた。
これは成長なのか?単なる時の流れが変えてくれたことなのか?わからない。でも、そんな風に祈れるようになったことは小さな喜びだった。
そして今、祈ることも忘れて眠りにつくことも増えた。姑のことをここで吐き出し、駄文に♥️をもらうことで姑については祈ることも少なくなったが、かと思うと自分の親族のことで頭を痛めることが増えて、悩みの種がつきることはない。今の祈りは
「親族間の問題が解決しますように…」
である。
月に願うというよりは、心の中でそっと呟くような祈りだか、今度の満月には、あらためて月に願いを話してみよう。
#14
【いつまでも降りやまない、雨】
雨は嫌いだ。
雨もりするあばら家、バケツに落ちる雨もりの音をきいていると気が滅入る。
業者に見てもらっても、どこからもっているかわからない、と言う。築60年過ぎた家を屋根をはがして修理するのは現実的ではない。
あと何年生きるのか?いっそ壊して更地にして賃貸に住むのが良いか?そういう暮らしが国民年金で可能なのか?
姑がひとりで住む家も古いとはいえ、まだましな家。でも一緒に住むことはあり得ない、一緒に住んだら私はおそらく病気になるか?我慢できずに出ていくことになるか?のどちらかである。
雨が降ると心の奥の不安の虫がわいてくる。いつまでも降りやまない、雨は、これから私はどうすれば良いのか?を否応なしに問い続けるのだ。
#13