【ただひとりの君へ】
私にとって「ただひとりの君」は誰なのだろう?
夫か子どもか?
やはり子どもだとすぐ答えが出る。
複数の子どもがいれば、また違うのかもしれないが、私に子どもはひとりしかいない。
夫は今のところ過去から今までひとりだが、これからのことはわからない。
もし離婚して再婚したら元夫と今の夫と2人になるから(笑)
でも子どもは本当にひとり
年齢的にも2度と産むことはない
ひとりしか産まなかったこと、後悔はない。
しかし子どもの方はどうだろう?
親の何もかもをひとりで負わなければならないとするなら
大きな負担をひとりに負わせてしまったことになる。
ただひとりの君へ
もし親が負担なら捨ててください。
自分の幸せと生活を優先してください。
私の夫であるあなたの父は何て言うかわからないけど
あなたの負担になるくらいなら
母である私は捨ててほしいと思っている。
罪悪感など持たなくて良い。
世間体など気にしなくて良い。
可哀想などと思わなくて良い。
なぜならあなたの幸せが私の幸せであり、望みであるから。
ただひとりの君へ
私はあなたが元気で明るく毎日を過ごしてくれること。
幸せになってくれることを祈っているのです。
【追い風】
私の人生、向かい風ばかりだったような気がしてるけど
追い風の時ってあったかな?
何ごともない平穏な時が追い風?
でもそれは無風状態よね?
私の人生に追い風は無しか(涙)
【君と一緒に】
今度、結婚したいと思ってる人を連れてくる、と突然の連絡。
離れて暮らしていることもあり今まで一度も付き合ってる人がいる素振りを感じたことも見たこともなかったので、もしかするとこの子は一生独身かな?と思っていたところに突然の連絡。
なんとも言えない気持ち、嬉しいのとびっくりしたのと、少し寂しさもあった。
ひとりしかいない子どもなのでこういう経験はおそらくこれが最初で最後…
子離れしてたつもりが、もしかしてできてなかった?と自分自身に問いかける。
何度か母子で旅行に行った。高齢の義母がいることに加えて自営業なので夫は留守番。
そんな旅行ももうないだろう。
君と一緒に行った旅行、楽しかった。君と一緒に見た景色、きれいだった。
君と一緒に食べた料理、美味しかった。
君を一緒に行ったコンサート、感動した。
でもこれから君と一緒にいる人は私ではない。きっと君を大事にしてくれる人
さあ私も本当の子離れをしよう。
そして君を大事にしてきたのと同じくらい、その人を大事にしよう。
私の第二の人生の幕開け。
【冬晴れ】
冬になると日本海側では晴れの日が少ないという。
太平洋側から日本海側へ嫁に行った姉が言う。
冬が近づくと鈍色の空ばかりになり慣れるまでは気持ちが沈んだと言っていた。
太平洋側にずっと住んでる私にはわからないが重苦しいどんよりとした空が続けば気持ちも塞ぎがちになるのかもしれない。
でも冬晴れが続く太平洋側では空気が乾燥し朝晩の冷え込みは厳しい。
いわゆる放射冷却現象である。
凍み大根、凍み豆腐など作られてるくらいだ。
へたをすると冷蔵庫に手を入れたら温かい、ということもある。
姉の住む地域では雪は降ってもザクザクしていて道路がアイスバーンになることは少ないらしい。
こちらはうっすら降った雪が昼間融けて夜に凍って道路はスケートができるくらいテカテカのアイスバーンになることも少なくない。
姉も嫁いで50年近くになる。
こちらで暮らした日々の倍以上になり冬晴れのふるさとは遠くなっているだろう。
私は冬晴れの空と朝晩の凍てつく寒さしか知らずに生涯を終えるのだろう。
どちらの地域が良いとか悪いとかではない。住めば都である。
【幸せとは】
自分が不幸な時は、自分より不幸な人を見て自分はまだ幸せだと思う。
自分が幸せだと思っていても、より幸せな人を見て、やっぱり自分は幸せじゃないと思う。
人と比較して感じる幸せは本当の幸せではないとわかってはいるが、人と関わりながら暮らしていれば、つい隣の人を見たり他の人の暮らしぶりを聞けば自分はまだ幸せではないと思ってしまうこともあるだろう。
自分の心に耳を傾け
「私は今とても幸せ」
と心の声を聞くことができることこそが本当の幸せなのだと思う。
今までの悲しみや苦しみ、悩み…
それらは今の幸せのために必要だったこと。
これからのいろいろな不安や恐れ…
それらはこれからの幸せを感じるためのスパイス。
そんな風に人生に起こる全てのことを肯定的にとらえることができれば、きっとどんなときも幸せを感じることができるのではないかと思う。
時々、心の中で呟こう。
「私は幸せ」