未だ嫁修行

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【月に願いを】

昔、子育て真っ最中のころ、家事や仕事、子育てでいっぱいいっぱいになっていた。
姑からの些細な言葉にも傷つき、言い返せばさらにいざこざが大きくなり、それが一番の苦痛で耐えられない私は…夜、眠る前に祈っていた。
「なにごとも起きませんように」
自分が耐えればことは大きくならない。ならば耐えよう。そんな気持ちからだった。姑からの言葉よりも何か起きたときの姑の八つ当たり、暴言、家の中がギスギスして…そんな環境に耐えられなかった。
時は流れて、子どもも育ち私にも耐性ができてきたのか、夜、眠る前の祈りの内容が変わってきた。
「何か起きても耐えられる私でありますように」
それに気づいた時、自分の変化に驚いた。
これは成長なのか?単なる時の流れが変えてくれたことなのか?わからない。でも、そんな風に祈れるようになったことは小さな喜びだった。
そして今、祈ることも忘れて眠りにつくことも増えた。姑のことをここで吐き出し、駄文に♥️をもらうことで姑については祈ることも少なくなったが、かと思うと自分の親族のことで頭を痛めることが増えて、悩みの種がつきることはない。今の祈りは
「親族間の問題が解決しますように…」
である。
月に願うというよりは、心の中でそっと呟くような祈りだか、今度の満月には、あらためて月に願いを話してみよう。


#14

5/27/2023, 9:09:57 AM