恋(れん)

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5/4/2024, 1:15:55 AM

      「優しくしないで」

あなたの目が好き。私を人間として見てくれるから。
あなたの手が好き。私を撫でてくれるから。
あなたの言葉が好き。私を安心させてくれるから。あなたの大きな体が好き。私を包み込んでくれるから。
あなたの声が好き。穏やかな声であの人とは違うから。
あなたの全てが好き。優しいから。

   ―――だけど、私に
       優しくしないで―――

きっとあなたも一緒。あなたはあの人みたいになる。

あなたが私の全てになってしまったら、私はもうあの人の元には戻れない。

(なんど繰り返せば良いんだろう。)

あなたはあの人と違って私を人間扱いする。
(あの人も最初はそうだった。)    
あなたはあの人と違って私に暴力を振るわない。
(あの人も最初は振るわなかった。)
あなたはあの人と違って私に暴言を吐かない。
(あの人も最初は優しい口調だった。)
あなたはあの人と違って私に苦痛を感じさせない。
(あの人も最初は幸せだけを感じせてくれた。)

 「あなたはあの人と違って私に優しくする。」
  (あなたもきっと私に優しくしなくなる)
    私に優しくしないで。
 自分がどれだけ惨めなのか分かってしまうから。
 (私は何度罪を重ねれば良いんだろう。)
     

  「二人だけの秘密」⇧のちょっと続編(?)


私には秘密がある。
それは、DV彼氏がいること。そして、私はドMではないこと。そして、私と彼は警察に追われている。私は彼氏のことが大嫌いだ。
殺してしまいたいほど。

私はある日彼氏とは違って、私に優しくする人に出会った。
私はどんどんその人に惹かれていったと同時に、もう彼氏の元には戻れないのではと思った。
私は思ってしまった。

 「あいつさえ殺せればあなたと一緒にいれる?」

そんな、酷い想いをあなたの前で呟いてしまった。
あなたは目を見開き私を見ている。

きっと、今ので私に失望しただろうな。
そんな時、あなたは言った。

    「…俺も、君と一緒に居たい」

私の酷い言葉に肯定したあなたも
           きっと酷い人間なんだ。
そんな答えに至ったのは
     私と一緒に居たからなのかもしれない。

   だけど私はそんな言葉を聞いたとき      
      「安心」してしまった。

それから私達は計画をたてた。
あいつを殺す計画を。


         ~実行~


ついにあいつを殺す日だ。
これで辛い日常はもう戻ってはこない。
私は解放される。
あなたと一緒にいれる。

私とあなたはあいつを殺した。
あいつの死体は川に流して、痕跡を消した。

私とあなたは晴れて恋人になった。
だけど、これからも警察に追われる日々が続く。
だけど、あなたと一緒にいれるならそれでもいい。

きっとあなたも私に―――暴言を振るうだろう。


すごい長文!!
最後まで読んでくださると嬉しいです!

5/1/2024, 2:31:12 AM

誰も私を必要としない

4/15/2024, 10:36:25 PM

「届かぬ想い」

「元気にしてる?」
「体は大丈夫?」
「幸せな人生を生きた?」
「夢は叶えられた?」
「今、幸せ?」
「私のこと恨んでない?」


もうあなたには届かぬ想い。
あなたがこの世を去ってから10年が経った今でも、あなたに一生届かぬ想いを持ち続けている。

    「私は今でもあなたを愛してる」

それは届かぬと知りながら私の胸の中にずっとあろうと、自分の存在を主張して私の胸をズキズキとさせている。
本当はこんな想いもう忘れてしまいたい。
毎日のように心が痛む。

本当はあなたを忘れて、一歩前に進むしかない。
だけど、この胸の痛みを消せない私は、今もあなたを失ったことに後悔している。

私は今日もあなたに届かぬ想いを胸に抱いて、一人胸に痛みを感じながら生きている




4/9/2024, 11:45:30 PM

「誰よりも、ずっと」

       認められたかった

        愛されたかった

         愛したかった


   「誰よりも、ずっとあなたを望んだ」


         日々は残酷だ。   
  時が経つにつれて、人はあなたを忘れていく

         神は残酷だ。
  どれだけ苦しんでも幸せにはしてくれない。
        
  誰よりも、ずっとあなたは努力していたのに 
     あなたは、報われなかった。

   誰よりも、ずっとあなたを知っていた。
   

    ―――だからこそ
          辛かった―――






4/9/2024, 3:52:37 AM

「これからも、ずっと」

高校一年生、俺は両親を失った。
たった二人の家族を。
事故だった。
居眠り運転のトラックが、歩道に突っ込んできたらしい。幸い他の人は、側には居なかったらしい。

続くと思っていた幸せは、一瞬で消えるものだ。
どれだけ愛しても、どれだけ親しくしても一瞬で消えてしまう。
一瞬で消えてしまうなら最初から愛さなければ良い。

両親の死から二年が経った。
三年生の夏。俺が仲良くしていた友達が亡くなった。友人は川に遊びに行っていたらしい。そんな時に大雨で川が荒れ、友人は川に呑み込まれ石に頭をぶつけて亡くなったらしい。

これで俺の近しい人が亡くなるのは三回目だった。

一回目は俺が小さいときに、信号を無視して道路を渡った俺を庇ってばあちゃんが死んだ。

二回目は交通事故での両親の死。

三回目は川に呑み込まれ石に頭をぶつけ、友人を失った。

こんな風に俺の周りの人が死ぬなら、俺は誰とも親しくならなければ良いんだ。
そしたら俺も傷付かない。

十年後。
あれから俺の親しい人は亡くならなくなった。
そう、親しい人を作らなくなったから。
これからも、ずっと。
俺は孤独を選ぶ。



最後がなんか中二病みたいに
       なってしまいました~(泣)
今回は、身近な人の死によって、心を病んだ男が孤独を選ぶ物語にしてみました。
なんだか久しぶりの長文なのでおかしな文になってないか不安です😥
最後まで読んでくださると嬉しいです。


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