恋(れん)

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「これからも、ずっと」

高校一年生、俺は両親を失った。
たった二人の家族を。
事故だった。
居眠り運転のトラックが、歩道に突っ込んできたらしい。幸い他の人は、側には居なかったらしい。

続くと思っていた幸せは、一瞬で消えるものだ。
どれだけ愛しても、どれだけ親しくしても一瞬で消えてしまう。
一瞬で消えてしまうなら最初から愛さなければ良い。

両親の死から二年が経った。
三年生の夏。俺が仲良くしていた友達が亡くなった。友人は川に遊びに行っていたらしい。そんな時に大雨で川が荒れ、友人は川に呑み込まれ石に頭をぶつけて亡くなったらしい。

これで俺の近しい人が亡くなるのは三回目だった。

一回目は俺が小さいときに、信号を無視して道路を渡った俺を庇ってばあちゃんが死んだ。

二回目は交通事故での両親の死。

三回目は川に呑み込まれ石に頭をぶつけ、友人を失った。

こんな風に俺の周りの人が死ぬなら、俺は誰とも親しくならなければ良いんだ。
そしたら俺も傷付かない。

十年後。
あれから俺の親しい人は亡くならなくなった。
そう、親しい人を作らなくなったから。
これからも、ずっと。
俺は孤独を選ぶ。



最後がなんか中二病みたいに
       なってしまいました~(泣)
今回は、身近な人の死によって、心を病んだ男が孤独を選ぶ物語にしてみました。
なんだか久しぶりの長文なのでおかしな文になってないか不安です😥
最後まで読んでくださると嬉しいです。


4/9/2024, 3:52:37 AM