「ふとした瞬間」
私には好きな人が居る。
私はふとした瞬間あなたのことを考える。
「ねぇ今何してるの?」
「ねぇ今どこに居るの?」
「ねぇ今誰と話してるの?」
「ねぇ今何か食べてるの?」
ふとした瞬間私はあなたの元へ向かう。
スマホを見ればあなたがどこにいるかなんて分かるんだ。
え?違う違う!ストーカーじゃないよ!だって私は彼と付き合ってるもん。合意の上だよ!だって、私が寝てる間にスマホを隠さなかったよ。それって私にスマホを貸してあげるって意味だよね!
私はあなたの恋人
恋人なんだから愛して当然
恋人なんだから恋人の位置を知っていて当然
恋人なんだからあなたの写真を撮っても当然
恋人なんだからあなたが
誰と喋ってるか知ってて当然
恋人なんだからあなたの友好関係を知っていて当然
恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだか
「恋人なんだから、
あなたのことを一日中考えていて当然。
ふとした瞬間じゃない。一日中だよ」
「どんなに離れていても」
私には弟がいた。
私が小5の時にできた最初で最後の私の姉弟。
産まれたときは、初めての弟に感動してとても泣いた。
最初のうちはとても可愛かった、だけど徐々に弟に構ってばかりの両親を見ているうちに、だんだんと弟が憎くなった。両親からの関心を引き、私の物を奪っていく。お姉ちゃんだから我慢してねと言われ、私は限界だった。
私が高校1年生、弟が小学一年生のとき親が少し家を出るから、と私に弟を頼んで出かけたときだった。渡しとも弟は初めて二人きりだった。いつもは二人きりは危ないのではと両親が気にかけていたが、今日から私は高校生で、弟は小学生だったからか両親が出かけて二人きりになった。
弟はあまり喋ったことがない姉と二人きりで緊張していたのだろうか、ずっと無言で一人テレビを付けアニメを見ていた。
私はお昼になったので昼食を作ろうとキッチンへ向かい、ご飯を作り終わり洗い物をしていたとき、ちょうど洗っていた包丁の刃の部分を触ってしまい、手が切れてしまった。
「いたっ……!」
幸いあまり深くなかったようで、ボタボタとは血が出ていなかった。だが、切ったからには痛くて言葉を発してしまった。
するとアニメを見ていたはずの弟が、近くに来ていて何かを手でギュッと握って泣いていた。
「お姉ちゃん痛い…?痛いよね…うあぁぁぁん
お姉ちゃん死なないでー!」
と言って私に絆創膏を握った手を突き出してきていた。
私は今でも弟を憎んでいた、私の物を奪って親の関心を全て奪った。そんな弟が憎かったはずなのに、今はとても愛おしかった。
その日、弟は私の何よりも大切になった。弟がいない人生なんて考えられないくらいに。
その日から弟は私に懐くようになった。
私が友達と三泊四日の旅行に行くと言うと、弟は泣き一緒に行きたいと駄々を言うようになった。
ある日は私と遊園地に行きたいと言い、ある日は私と同じ学校に行きたいと言い、ある日は私と結婚すると言った。
懐き方が異常だったが、私にとってはとても嬉しかった。
そして私は二十歳になり、親から一人暮らしの許可が下りたので、東京に引っ越した。弟は中1だったが、私との別れをとても悲しんでいた。今生の別れではないのに、私が引っ越すこすことに拗ねていた。親はその姉への弟の態度を見て、将来を心配していた。
そんな弟を見かねて私は一ヶ月に一回帰ってくると提案をした。金銭的にもかなりキツかったが、私も弟に会えなくなるのは辛かったのでバイトを増やしてお金を稼ぎ時間を作って弟に会いに帰ってきていた。
私が東京に引っ越してから5年が経った。私は二十五歳、弟は高校3年生。
私は立派な社会人となっていた。弟は未だに一人とも交際したことがないらしい。
私の二十六歳の誕生日から数カ月後、職場でいつも通り働いていると、なんだか急にとてつもない吐き気に襲われ、書類を届けようと歩いていた私はその場で倒れた。
気がついたときには病院だった。どうやらたまたま他部署の方が気付いて救急車を呼んでくれたと後で聞いた。
病室には弟や家族がいた。たまたま私の様子を見に東京に来ていたそうだ。そんな時私の職場から連絡が来たそうで焦ったと言っていた。弟はもう成人しているに泣いていた。相変わらず私の弟は優しい。
そうこうしているうちに病室に医者が入ってきて話があると両親と弟を連れてどこかへ行った。
どこへ行ったかは見当も付かなかったが、話されている内容はなんとなく分かってしまった。
最近吐き気がすごく、血便や、食欲不振、倦怠感、体重が減るなど。気になってその症状を調べてみると、大腸癌がかなり進行したときによく見られる症状だった。
私の予想は当たっていたようだ。家族が目を腫らして医者と帰ってきた。
弟は私に抱きついてきた。そんな弟を抱きしめて私はいう。
「先生、私に残された時間は
あとどのくらいありますか?」
医者は驚い顔をして一瞬固まったが深刻な表情をし、
「単刀直入で言います。林さんは大腸癌です。
そして林さんの大腸癌は、他の臓器にも転移しており、大腸癌のステージ5と診断しました。今まで動けていたのが不思議なくらいです。」
医者は余命が三ヶ月と言った。私は覚悟していた。最近体調が異常な程に悪かったから。
弟は泣いていた。私にお姉ちゃんだから我慢をしてと言った両親も泣いていた。
弟はあの時、包丁で手を切ったときのように私に
「お姉ちゃん死なないで!置いてかないで…!」
そんな弟に私はある本を思い出した。昔よく読んであげた。
「2匹の姉弟が居ました。姉のウサギは体が弱く、弟のウサギによく言っていることがありました。
『大丈夫、姉弟だからどんなに離れた場所にいてもすぐ見つけてまた会える』と。」
「そう、私達は姉弟。
どんなに離れていてもずっと一緒。」
弟は涙を頬につたわせながら笑っていた。
三日連続!!嬉しい!
20人程が私の作品にもっと読みたいとハートを送ってくれていて、とても嬉しいです!(*⌒▽⌒*)
最近情緒が不安定で、人ともっと喋りたくて…。skyと言うアプリにハマっています。
今回も読んでくださると嬉しいです(≧∇≦)
あまり時間がなかったので誤字脱字が多いと思います…。弟と姉のエピソードをあまり書けませんでした。
「こっちに恋」 「愛にきて」
食材の買い出しにスーパーに来てみたら、なんでかカップルが多い…。
それも高校生カップル。
(今日は平日の午後だからだろうか)
高校生カップルを見ると考えることがある。
どうせその恋は4ヶ月ともたないんだろうな、倦怠期で別れちゃうカップル多いし…とかなんとか。
こんな嫌なことを考える僕は最低なんだろう。
そんな僕の横をひと組のカップルが、イチャラブしながら通っていく。
イチャイチャしてるカップルを見ると凛ちゃんが恋しくなる……。
別に遠距離恋愛をしてるわけでも、たまにしか会えないわけでもない。
そもそも僕と凛ちゃんは同棲をしている。
買い出しに外に出る前だって、ソファの上で二人でくっついてゆったり映画鑑賞をしていた。
(はぁ…早く買い出し終わらせて、凛ちゃんが居る家に帰ろ…)
そうして買い出しリストを見ながら、書かれている物をカゴに入れていく。
そしてリストに書かれた最後の物を入れようとしたその時、後ろから声が聞こえた。
「お兄さん一目惚れしました、この後もし良かったらですけど少し話せませんか?」
見るからに女子高生、そして物凄く派手だ…。化粧はバッチリしてるし、髪はツインテール。地雷系か?そして何より香水を付けている。
(香水苦手なんだよな…というか見知らぬ男に一目惚れで声かけられるって勇気がすごい。)
女子高生は僕の返事を待っている。
僕がどうやって断ろうか困っていたその時だった、
声と共に僕の左腕に腕を絡みつけてきたんだ、ここには居るはずのない凛ちゃんが。
「ごめんね、この子彼女いるから話せないんだ。」
そう言ってお辞儀をしその場から離れる。
女子高生はこちらを見て呆然としていた。
「なんで私が見てない間に女子高生に一目惚れされてるんだよ。」
とぼそぼそと彼女の口から聞こえてきた。そんな彼女はとても可愛かった。
でもなぜ彼女はここに居るのだろうか。
「そういえば凛ちゃん、なんで来たの?体調悪いから僕が買い出しに行ってる間ゆっくりしててねって言ったじゃん。」
といったら彼女は
「テレビ見てたらカップルが出てきて、そしたら無性に寂しくなって気付いたらここに来てた」
そんな可愛いことを言う凛ちゃんは今日も世界一可愛い。
これこそ愛だ。僕が女子高生に告白じみた物をされていても、嫉妬はするが疑いはしない。そして寂しくなってってさっきの僕と一緒じゃないか。
そんな彼女は甘い物が食べたいとお菓子コーナーへ僕を引っ張っていく。
そんなお菓子コーナーにもカップルがいたが、可愛い凛ちゃんがいるからそっちに夢中だ。
たとてそこら中に恋があろうと、僕と凛ちゃんは愛し合っているから寂しくない。
こんにちは!連日投稿だー!\(^o^)/
今日もちょっと訳分からないかもしれませんが、最後まで読んで頂けると嬉しいです(*⌒▽⌒*)
「どこへ行こう」
私にはどこにも居場所がない。それは家でさえも。
今日は7回目の家出。
いつもの家出と違うところは、もう家には戻らないと言うこと。
私の命の灯火は、あと1年半で消えてしまう。
私の最後の場所は私で決めたい。どこにも居場所がないんだ。最後くらい自分だけの居場所を見つけたい。
そうして私は旅に出た。
最初はどの景色も綺麗で、とても色鮮やかで、自撮りなんかもしてしまった。
紅葉が綺麗だと聞いて弱い心臓で山頂まで登ってしまった。
どこかの大学にイケメンが居ると聞いて見に行ってしまった。
インターネットの人とだって会ってしまった。
長らく会っていなかった友達に会ってしまった。
旅の2カ月間はとても楽しかった。
だけど私の命の灯火は、刻々と徐々に弱まっていった。
旅に出て4ヶ月目になったある日、心臓が悲鳴を上げた。
つまり発作だ。
幸い山に登っているわけでも、誰かと会う約束をしている訳でもない。
だが、ここは超大型のショッピングモールだった。
人が沢山いる。
(いや、助けてくれる人が居ないと困るけど、いっぱい人が居るのは嫌だ…)
私の意識が遠のいていく中、叫び声のようなものや、面白がって動画を撮って居るであろう人達の声が聞こえてきた。
幸い数十人の優しい人達が、私に駆け寄ってきてくれ、救急車を呼んでくれた。
目覚めた時に最初に目に映ったのは、病院であろう天井だっだ。
ふと左手に暖かい何かを感じ左を見てみると、知らない若い男性が手を握り、ベッドに頭を預け眠っていた。
推定20代前半。
(ショッピングモールで助けてくれた人?いや、でもなんでここに?)
これは夢だろうか。
そんなことを思ったのもつかの間、心臓の痛みですぐに現実だと分かった。
心臓の痛みでふいに、左手にある若い男性の手をぎゅっと握ってしまった。
握ってしまったからか、はたまた私が痛みのあまり小さなうめき声を発してしまったからか、知らない若い男性が起きてしまった。
若い男性は私が起きたのを見ると、ガタガタと椅子から立ち上がり、待っててと告げて慌てて病室の外に出て行った。
私はあまりの素早さと頭の後ろについていた寝癖を見て、私は久しぶりに本当に心の底から笑った。
(あれ?心臓が痛くない…?)
なぜかさっきまで痛かった心臓の痛みが、今は治まっている。
そして彼は先生を呼びに行っていたらしく、先生を連れて、病室に帰ってきた。
私が彼の頭をジーッと見ていると、彼が寝癖に気付き顔を赤くし耳まで赤くしていた。
そんな可愛い彼を見ているとまるで、今にも燃え尽きそうだった命の灯火が、回復しているかのように思えた。
そして先生からのお話が終わり、もう外に出ていいとの事で私と彼は病院の外に出た。
ふと隣に立っている可愛いイケメン君に声をかけてみた。
「君はもしかしなくとも私の命を救った、命の恩人かな?」
そんな彼は頭を横に振り、私の言葉を否定した。
「俺は君を助けた人じゃないです。君を助けた人や救急車を呼んだ人は違う人です。」
予想外の言葉に唖然としていると
「あなたが苦しそうに助けてと何回も言っていたから、救急車が来るまで手を握ってたんですけど。
救急車が、来てからも手を離せずにいたら知り合いだと思われたようで、君も一緒にと救急車に一緒に乗って…って感じでした。」
「すみません勝手に手を握ってしまって、その上眠ってしまっていたなんて…」
そんな彼の頭にはションボリしすぎて、垂れた耳が見える気がしてきた。
そんな可愛い彼と、残りの人生一緒に過ごしたいと思ってしまった。
そんな私は彼に惚れたと告白し、何度も断られた。だけど、私が何度も折れずに告白していくうちに、次第に彼は私に惹かれたのだろう。彼は何回目かの私からの告白で顔を真っ赤にして、私からの告白を受け入れた。
私と彼は付き合うことになった!
もちろん私には残された時間は少ない。
もちろん私の寿命のことは言ってある。
彼と色んな事を、残りの時間でしたい。
彼と過ごして1年が経った頃、私の命の灯火は燃え尽きようとしていた。
私の体は痩せて細くなり、1年前とは全く違う私に彼は変わらない愛を注いでくれた。
私と彼の最後の場所は桜舞う病院の公園だった。
公園ではしゃいでいる子供を見て彼が思いがけない言葉を発した。
「あなたとの子供が欲しいな」
そんなことを言う彼は、出会った頃の病室での寝癖を私に見られ恥ずかしそうに顔を赤らめていた時の顔と全く一緒の顔をしていた。
私はそんな君の、私との未来についての言葉に泣いてしまった。
だって、私にはもう時間がない。
あなたの隣だから今だって息ができる。
あなたと一緒に居るからまだ私は生きている。
君が私との未来を考えてくれた。それがとても嬉しくて、今の私には残酷だった。
彼は私の涙を拭い、
「もしもこの人生をやり直せるとしたら、物凄く勉強をしてあなたのその病気を治したいな」
なんてことを言った。
そんなたわいもない話をしていた頃。突然眠気がやってきた。
まだ寝たくない、まだあなたと話したい。
そんな気持ちとは裏腹に、瞼が重くなっていく。
それを悟ってのことか彼は私を強く抱きしめて、
「大好きだよ。俺の初恋で、最初で最後の恋人。
愛してる。ずっと一緒だよ。おやすみ、結。」
微笑んでいた。
最後の力を振り絞って私も言ったんだ。
―――愛してる、初恋で最初で最後の恋人―――
―――私だけの居場所、おやすみなさい翼―――
そして私は深い眠りについた。
「という感じです。神様、私が死ぬまで抱いてきた感情の話をしたんですから人生やり直させてくれるんですよね!」
私は死んだはずだった。だけど私は今なぜか神様と話している。
何やら私は神様からみたら可哀想な人間だったらしく、私がこれまで抱いてきた感情の話をしたら人生をやり直せてくれるらしい。
私は私だけの居場所を見つけた。
私はその居場所を誰にも譲る気はない。
だから、もう一度あなたとやり直す。
あなたの隣で。
こんにちは!お久しぶりです(*⌒▽⌒*)
今回は結構長い小説になりました!こんなに書けて嬉しい(≧∇≦)b
是非最後まで読んでくださると嬉しいです!
次の間作品で会いましょう!
「寂しさ」
いつも隣にいる彼が今日は居ない。
なぜなら今日は私が風邪を引いて学校に行けないから。
彼は授業の合間に心配して連絡をくれる。だけど、久しぶりの彼が隣にいない日常はあまりにも寂しすぎた。
今度会ったらこう言おう。
「いつも冷たくしてごめんねいつも隣に居てくれてありがとう」
と。
彼は私に暖かさを愛を、寂しさという大切な感情を教えてくれた。
久しぶりの投稿です!
最後まで読んでくださると嬉しいです( ´∀`)
最近急に寒くなったので、風邪を引かないように気を付けてくださいね。