恋(れん)

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7/25/2025, 4:30:13 AM

「もしも過去へと行けるなら」



私には大事な親友がいた。
母と彼女の母は中学生からの仲で、その縁で私と彼女は幼い頃からずっと一緒だった。
きっとそこら辺に売ってる友情漫画よりも、数億倍は仲が良かったと自負していた。なのに、私は彼女の心の負った傷を知らなかった。いや、見ないふりをしていた。
彼女は私には隠し事などしないと思っていた、辛いとき悲しいときは相談し合っていたから。
だけど、彼女は私に虐めに遭っていたと相談してはくれなかった。
そんな彼女に私は苛立ちを覚えた、些細な事で喧嘩をしてはいたが、こんな理不尽な怒りを彼女にぶつけたのは初めてだった。

「なぜ私に相談してくれないの、そんなに私は頼りない?私は親友だと思ってたのに、あなたは違うの?」

不安からか、普段思ってもいないような言葉が次々と出てきた。だけど彼女は

「そんなことない!ただ…あなたとは楽しい時間を…………ごめんね…………。」

そんなことを私に言ってくれた、なのに私は泣き出して家を飛びててしまった。
その後私は後悔していた、なぜあんなことを言ってしまったんだろう、と。
その時はまた明日会ったときにでも話せばいい、なんて考えていた。
その翌日私は彼女の家にいつも通り彼女を迎えに行ったら、彼女の母親が急いで出てきた。まだ私がインターホンも鳴らしていないのに。
彼女の母親の顔は青ざめていて、涙を流していた。
どうやら昨日私が家から飛び出した後私を追って彼女も飛び出たそうだ。
       
       1つの手紙を残して。

彼女はどうやら自殺したらしい。近くにある高速道路に飛び出た彼女を、何人もの人が見ていたらしい。
彼女の母親は私宛にあの子からの手紙と言って、手紙を渡してきた。
パラッと開いたら、いつも彼女が付けている優しい人香水の匂いがしてきたのを覚えている。


「さえちゃんへ

さえちゃんごめんね、私さえちゃんには心配かけたくなかったの。かえってさえちゃんには悲しい思いをさせちゃったけど、私さえちゃんのこと本当の姉妹みたいに想ってたの。
私はさえちゃんのこと信頼してるし、いっつも頼ってた、だから今回は私一人で解決したかったの。
さえちゃん、ごめんね。
大好き、こんな親友でごめんね。
今までありがとう。」

ちょっと子供みたいな字が彼女らしかった、彼女は文章を書くのが苦手で手紙を書くのなんて嫌いなのに手紙を一枚も書いてくれた。
私はそんな大事な親友を殺してしまった、だからもし過去に戻れるなら彼女を救いたい。




今回は友人の物語にしてみました!
恋人の話ばかりだとあれかなと思いまして…💦
ちなみにさえちゃんは、主人公の名前です!説明が入らずすみません😥
私は今 sky~星を紡ぐ子供たち~と言うアプリをやっていまして、その中では椿と名乗っています。もし、私の作品を読んでいる方でそのアプリをやって居る方がいて、椿と言う名を聞いたら私を思い出してくれたら嬉しいです😆
今回の作品も最後まで読んでくださりありがとうございました!
また次回投稿したら呼んでくださると嬉しいです!(*⌒▽⌒*)
投稿してからすぐに、いいねくださる方ありがとうございます😂

6/30/2025, 12:02:39 AM

「青く深く」




深い悲しみが私の心を支配する、もう会えもしない君を想って2年。
いつからか、夢にまで出てくるようになってしまった君を私は永遠に忘れることはできないんだろう。

君との出会いは私が鬱になって、道路に飛び出そうとしていたときだった。君は後ろから私に声をかけてきた、声が震えているのが分かった。

『お、お姉さん…一緒にショッピングに……い、行きませんか…!」

全てがどうでもよくなってしまっていた私は、何も考えず君についていったんだ。
当時の私は、

(どうせ死ぬなら、少しでも楽しい思い出を…)

なんてことを考えていたのかもしれない。
そして君に引っ張られるがままに、近場のショッピングモールに入った。
そこで私は君が似合うと言った服を買い、靴を買った。
まるで自分は着せ替え人形みたいだなと思ったけど、意外と楽しかった。
こんな非日常ありえるわけないけど、そんな名前も知らない君との思い出は、私の死にたいという気持ちを無くさせていた。

(本当に死んで良いの?まだ何もしてないじゃん)

そんな気持ちが胸を覆った。
そして時間がやってきた、もう夜の8時だ。君はそろそろ帰らなければといって、ずっと引っ張っていた私の手を離した。
君は私に笑顔を向け、

「お姉さん綺麗だから死んだら勿体ないよ、きっと素敵な人がお姉さんのこと見つけて幸せにしてくれるよ。だから、今は辛いかも知れないけど、頑張って生きてください。世の中まだ楽しいことはいっぱいありますよ!」

なんて言葉を最後に、君は私の目の前から去って行った。

まるで学生の時にあじわえなかった、青春を体験したみたいだ。
君にもう一度会いたくて同じショッピングモールにその後も行ってみたけど、君はいなくて。
名前も年齢も、どこの誰かも分からない。
そんな君をずっと探している。

もう会えもしない君を想う。




おはようございます…いえ、こんにちはかな…。
本日も最後まで読んでくださりありがとうございます😁
最近ハマっているゲームがありまして、色んな人と話すアプリでして。とても楽しくアプリをやってたんですけど、最近結構仲良かった人に縁を切られてしまいまして。所詮ネットと言うことでしょうが無いかも知れないんですけどね😂
何処の誰かも分からない、名前も年齢も知らない人に救われたって経験がちょうどあったので書かせて貰いました😄
文章がちゃんとしていなかったらすみません💦
それではまた次回の作品で。



5/7/2025, 6:37:09 AM

「ラブソング」



私がシンガーソングライターになって、初めて出すラブソング。
ずっと避けていた。
恋なんて一生しないと決めた、あの頃を思い出すから。
甘くて、苦い思い出。
一生分の恋を味わったあの頃の、私とあなたのラブソング。
あなたと別れてもう10年が経つ、なのに色褪せないあなたとの虹色の日々。
どうしてもまだ忘れられない、あなたとの日々を。
悲しくて、懐かしくて、愛おしくて…。
でもそんな日々も今日で終わり。あなたと私のラブソング。この曲に私とあなたの全ての物語を綴る。
私の最初で最後のラブソング。
そして、人生最後に作るの曲。
どうかあなたに気付いて欲しい。この曲を通して、余命5年と言われた私が、余命を5年も過ぎても元気に生き続けていることを。
この曲を通してあなたに伝えたい。まだあなたに伝え切れていない想いがある。
私はこの曲でシンガーソングライターを引退する。

私の人生最後の曲。全部注ぐ。





こんにちは。今回の作品も一段と文章がちゃんとしていない気がします😥
最後まで読んでくださると嬉しいです
ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
誤字脱字がありましたらすみせん。

4/28/2025, 1:07:02 AM

「ふとした瞬間」



私には好きな人が居る。
私はふとした瞬間あなたのことを考える。

「ねぇ今何してるの?」

「ねぇ今どこに居るの?」

「ねぇ今誰と話してるの?」

「ねぇ今何か食べてるの?」

ふとした瞬間私はあなたの元へ向かう。
スマホを見ればあなたがどこにいるかなんて分かるんだ。

え?違う違う!ストーカーじゃないよ!だって私は彼と付き合ってるもん。合意の上だよ!だって、私が寝てる間にスマホを隠さなかったよ。それって私にスマホを貸してあげるって意味だよね!

私はあなたの恋人

恋人なんだから愛して当然

恋人なんだから恋人の位置を知っていて当然

恋人なんだからあなたの写真を撮っても当然

恋人なんだからあなたが
        誰と喋ってるか知ってて当然

恋人なんだからあなたの友好関係を知っていて当然


恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだから恋人なんだか


「恋人なんだから、
  あなたのことを一日中考えていて当然。
      ふとした瞬間じゃない。一日中だよ」






4/27/2025, 5:20:12 AM

「どんなに離れていても」



私には弟がいた。
私が小5の時にできた最初で最後の私の姉弟。
産まれたときは、初めての弟に感動してとても泣いた。
最初のうちはとても可愛かった、だけど徐々に弟に構ってばかりの両親を見ているうちに、だんだんと弟が憎くなった。両親からの関心を引き、私の物を奪っていく。お姉ちゃんだから我慢してねと言われ、私は限界だった。
私が高校1年生、弟が小学一年生のとき親が少し家を出るから、と私に弟を頼んで出かけたときだった。私と弟は初めて二人きりだった。いつもは二人きりは危ないのではと両親が気にかけていたが、今日から私は高校生で、弟は小学生だったからか両親が出かけて二人きりになった。
弟はあまり喋ったことがない姉と二人きりで緊張していたのだろうか、ずっと無言で一人テレビを付けアニメを見ていた。
私はお昼になったので昼食を作ろうとキッチンへ向かい、ご飯を作り終わり洗い物をしていたとき、ちょうど洗っていた包丁の刃の部分を触ってしまい、手が切れてしまった。

「いたっ……!」

幸いあまり深くなかったようで、ボタボタとは血が出ていなかった。だが、切ったからには痛くて言葉を発してしまった。
するとアニメを見ていたはずの弟が、近くに来ていて何かを手でギュッと握って泣いていた。

「お姉ちゃん痛い…?痛いよね…うあぁぁぁん
 お姉ちゃん死なないでー!」

と言って私に絆創膏を握った手を突き出してきていた。
私は今でも弟を憎んでいた、私の物を奪って親の関心を全て奪った。そんな弟が憎かったはずなのに、今はとても愛おしかった。
その日、弟は私の何よりも大切になった。弟がいない人生なんて考えられないくらいに。
その日から弟は私に懐くようになった。
私が友達と三泊四日の旅行に行くと言うと、弟は泣き一緒に行きたいと駄々を言うようになった。
ある日は私と遊園地に行きたいと言い、ある日は私と同じ学校に行きたいと言い、ある日は私と結婚すると言った。
懐き方が異常だったが、私にとってはとても嬉しかった。

そして私は二十歳になり、親から一人暮らしの許可が下りたので、東京に引っ越した。弟は中1だったが、私との別れをとても悲しんでいた。今生の別れではないのに、私が引っ越すこすことに拗ねていた。親はその姉への弟の態度を見て、将来を心配していた。
そんな弟を見かねて私は一ヶ月に一回帰ってくると提案をした。金銭的にもかなりキツかったが、私も弟に会えなくなるのは辛かったのでバイトを増やしてお金を稼ぎ時間を作って弟に会いに帰ってきていた。

私が東京に引っ越してから5年が経った。私は二十五歳、弟は高校3年生。
私は立派な社会人となっていた。弟は未だに一人とも交際したことがないらしい。

私の二十六歳の誕生日から数カ月後、職場でいつも通り働いていると、なんだか急にとてつもない吐き気に襲われ、書類を届けようと歩いていた私はその場で倒れた。
気がついたときには病院だった。どうやらたまたま他部署の方が気付いて救急車を呼んでくれたと後で聞いた。
病室には弟や家族がいた。たまたま私の様子を見に東京に来ていたそうだ。そんな時私の職場から連絡が来たそうで焦ったと言っていた。弟はもう成人しているに泣いていた。相変わらず私の弟は優しい。
そうこうしているうちに病室に医者が入ってきて話があると両親と弟を連れてどこかへ行った。
どこへ行ったかは見当も付かなかったが、話されている内容はなんとなく分かってしまった。
最近吐き気がすごく、血便や、食欲不振、倦怠感、体重が減るなど。気になってその症状を調べてみると、大腸癌がかなり進行したときによく見られる症状だった。

私の予想は当たっていたようだ。家族が目を腫らして医者と帰ってきた。
弟は私に抱きついてきた。そんな弟を抱きしめて私はいう。

「先生、私に残された時間は
        あとどのくらいありますか?」

医者は驚い顔をして一瞬固まったが深刻な表情をし、

「単刀直入で言います。林さんは大腸癌です。
そして林さんの大腸癌は、他の臓器にも転移しており、大腸癌のステージ5と診断しました。今まで動けていたのが不思議なくらいです。」

医者は余命が三ヶ月と言った。私は覚悟していた。最近体調が異常な程に悪かったから。
弟は泣いていた。私にお姉ちゃんだから我慢をしてと言った両親も泣いていた。
弟はあの時、包丁で手を切ったときのように私に

「お姉ちゃん死なないで!置いてかないで…!」

そんな弟に私はある本を思い出した。昔よく読んであげた。

「2匹の姉弟が居ました。姉のウサギは体が弱く、弟のウサギによく言っていることがありました。
『大丈夫、姉弟だからどんなに離れた場所にいてもすぐ見つけてまた会える』と。」

「そう、私達は姉弟。
   どんなに離れていてもずっと一緒。」
  
弟は涙を頬につたわせながら笑っていた。




三日連続!!嬉しい!
20人程が私の作品にもっと読みたいとハートを送ってくれていて、とても嬉しいです!(*⌒▽⌒*)
最近情緒が不安定で、人ともっと喋りたくて…。skyと言うアプリにハマっています。
今回も読んでくださると嬉しいです(≧∇≦)
あまり時間がなかったので誤字脱字が多いと思います…。弟と姉のエピソードをあまり書けませんでした。

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