「もしも過去へと行けるなら」
私には大事な親友がいた。
母と彼女の母は中学生からの仲で、その縁で私と彼女は幼い頃からずっと一緒だった。
きっとそこら辺に売ってる友情漫画よりも、数億倍は仲が良かったと自負していた。なのに、私は彼女の心の負った傷を知らなかった。いや、見ないふりをしていた。
彼女は私には隠し事などしないと思っていた、辛いとき悲しいときは相談し合っていたから。
だけど、彼女は私に虐めに遭っていたと相談してはくれなかった。
そんな彼女に私は苛立ちを覚えた、些細な事で喧嘩をしてはいたが、こんな理不尽な怒りを彼女にぶつけたのは初めてだった。
「なぜ私に相談してくれないの、そんなに私は頼りない?私は親友だと思ってたのに、あなたは違うの?」
不安からか、普段思ってもいないような言葉が次々と出てきた。だけど彼女は
「そんなことない!ただ…あなたとは楽しい時間を…………ごめんね…………。」
そんなことを私に言ってくれた、なのに私は泣き出して家を飛びててしまった。
その後私は後悔していた、なぜあんなことを言ってしまったんだろう、と。
その時はまた明日会ったときにでも話せばいい、なんて考えていた。
その翌日私は彼女の家にいつも通り彼女を迎えに行ったら、彼女の母親が急いで出てきた。まだ私がインターホンも鳴らしていないのに。
彼女の母親の顔は青ざめていて、涙を流していた。
どうやら昨日私が家から飛び出した後私を追って彼女も飛び出たそうだ。
1つの手紙を残して。
彼女はどうやら自殺したらしい。近くにある高速道路に飛び出た彼女を、何人もの人が見ていたらしい。
彼女の母親は私宛にあの子からの手紙と言って、手紙を渡してきた。
パラッと開いたら、いつも彼女が付けている優しい人香水の匂いがしてきたのを覚えている。
「さえちゃんへ
さえちゃんごめんね、私さえちゃんには心配かけたくなかったの。かえってさえちゃんには悲しい思いをさせちゃったけど、私さえちゃんのこと本当の姉妹みたいに想ってたの。
私はさえちゃんのこと信頼してるし、いっつも頼ってた、だから今回は私一人で解決したかったの。
さえちゃん、ごめんね。
大好き、こんな親友でごめんね。
今までありがとう。」
ちょっと子供みたいな字が彼女らしかった、彼女は文章を書くのが苦手で手紙を書くのなんて嫌いなのに手紙を一枚も書いてくれた。
私はそんな大事な親友を殺してしまった、だからもし過去に戻れるなら彼女を救いたい。
今回は友人の物語にしてみました!
恋人の話ばかりだとあれかなと思いまして…💦
ちなみにさえちゃんは、主人公の名前です!説明が入らずすみません😥
私は今 sky~星を紡ぐ子供たち~と言うアプリをやっていまして、その中では椿と名乗っています。もし、私の作品を読んでいる方でそのアプリをやって居る方がいて、椿と言う名を聞いたら私を思い出してくれたら嬉しいです😆
今回の作品も最後まで読んでくださりありがとうございました!
また次回投稿したら呼んでくださると嬉しいです!(*⌒▽⌒*)
投稿してからすぐに、いいねくださる方ありがとうございます😂
7/25/2025, 4:30:13 AM