ミロワール

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12/4/2024, 1:02:27 PM

【夢と現実】

あるところにどれだけ寝ても寝足りない

いつまででも寝れる子供がおりました

その子供は現実では大人たちが言う

”みんなが幸せ”という世界は

あり得ないのだと知っていました

ですから自分の好きに振る舞える夢の中で

それを実現しようとしたのです

夢の中である怪物が言いました

幸せに笑っている奴が憎いのだと

だけどその子供はどうして憎く思ってしまうのか

理解できません

「自分も笑ったら楽しい気持ちになれるのかも」

そう答えた子供が笑って見せると

その怪物は怒り出しました

手が付けられなくなった怪物に背を向けて逃げながら

『僕だって楽しくて笑っているわけじゃないのに』

そう思ったところで既視感を覚えます

現実でも身に覚えがありました

誰だって楽しくて笑ってるわけじゃなくて

幸せになろうとして笑おうとしてるのだと分かりました

でも遠くで喚く怪物に近寄る勇気はありません

本当に苦しんでる人にかけられるような

魔法は無いんだと自分の作り出した世界で

理解した子供は目を覚ましました

あの怪物のように喚くアレに触れないように

今日も大人のふりをするのです



2024-12-04

12/3/2024, 1:27:02 PM

【さよならは言わないで】

お別れの挨拶をしたら

もう一生会わないと約束を結んでる気がして

その場その場で仮面を付けてるはずなのに

ちゃんと泣くことだって出来てしまうから

だから今生の別れにしないために

まださよならは言わないでおくよ

でももう闇の中で彷徨っているのは辞めにする



2024-12-03

12/2/2024, 12:59:22 PM

【光と闇の狭間で】

自分が自分でいると発した言葉で誰かが泣くから

自分でない誰かの真似をして

僕が出てこないように首を縛って深く深く

誰も入ってこない場所に隠した

言葉にならない気泡さえ見えないくらい深い場所

もう誰も泣かないように誰にも見つけてほしくなかった

完璧に僕を隠蔽して

表面の僕がニセモノだと疑う余地もなく上手になって

僕なんて誰も覚えていないはずだったのに

きみが暗闇をこじ開けるから

僕が溢れ出して止まらない

でも日の光を浴びずにどれくらいの時が経ったのか

物心ついた時から隠したそれは

光の中じゃ生きていけなくなってしまったのに

今更掘り返されたって行く当てもないのに

もう溢れ出したそれは闇の中にも戻れない

あの時のまま止まった僕はどうすればいいの



2024-12-02

12/1/2024, 12:41:21 PM

【距離】

誰よりも近い場所で

緊張で不規則な呼吸や高鳴った心音もきっとバレてて

きみには全てお見通しなんだろう

反対に僕からじゃきみの本音も温度もわからなくて

僕の言葉はきみに響いているのか自信がないけど

きみがこの距離で僕のそばに居てるくれることが答えで

やっぱり心地よくて

今日もきみのそばで眠りにつく



2024-12-01

11/30/2024, 1:29:53 PM

【泣かないで】

涙でに濁る前に

きみからの言葉を思い出して

きみの言葉にまだ気がつけていない部分があるから

きみをまだ知りきれていないから

涙が出てきてしまうのだから

泣かないで

きみの言葉に耳を傾けて



2024-11-30

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