ミロワール

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11/29/2024, 3:52:45 PM

【冬のはじまり】

最初にまず香りがきて

冷んやりとした手が差し伸べられて

足並みがきみの歩幅に揃っていく

肌寒さを感じたらもうすぐそこに

一面の銀世界と万点の星空が

僕を待ってくれてる



2024-11-30

11/28/2024, 3:13:34 PM

【終わらせないで】

今まで死なないでいたのはこの為だったのかと思う瞬間

なにも映せなかったこの瞳が

光を宿したのが嫌でも解る

今この瞬間を逃して過去にしてしまえば

この先何も残っていないのではないかと

勘繰ってしまうような高揚感

過ぎゆく時を止めるために息を呑む

それなのに残酷にも目の前のきみが生きろと叫ぶから

留めていた時が吐き出されて歓声に変わる

どうか僕がきみを捉えられているこの時間を

終わらせないで



2024-11-29

11/27/2024, 2:18:06 PM

【愛情】

想うだけで世界が色を変えるような

刻一刻と止まっていく心臓を

見返りなしに捧げられるような

固く閉ざしていた内側を曝け出せる存在で

ただきみの存在を願うばかり

どんなに苦しい思いをしても

そばを離れたくない

そんな感情

きみからゆっくり時間をかけて教えてもらったもの



2024-11-27

11/26/2024, 2:14:33 PM

【微熱】

溢れた吐息で

退屈な日々を飾り付けて

あわよくば今この瞬間だけは

僕ときみの2人だけの世界で

だれよりもきみに近い人でありたい

どれだけ時間が経っても変わらない

この甘い熱の行き先だけを考えて

今日も浮かれた熱と共に吐き出す言葉をきみに贈る



2024-11-26

11/25/2024, 2:55:19 PM

【太陽の下で】

うちに”ネギ”と呼んでいるサボテンがおりまして

お店で一目惚れしてお迎えした時から

ずっとこう、お辞儀をするように斜めを向いておりまして

確かにその”ネギ”の頭の正面に太陽の光が来るように

窓の方を向かせていたんですよね

試しにくるりと反対を向かせて

何日か置いておいたんですけども

驚くことに姿勢がピーンと正されていたんですよ

うちの中にある蛍光灯の光には目もくれず

本物の光を選別する能力を持っていて

太陽の下で生きるべき生き物は自然と

太陽の方向に背を伸ばしているんだなと

しみじみと思ったのです



2024-11-25

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