【光と闇の狭間で】
自分が自分でいると発した言葉で誰かが泣くから
自分でない誰かの真似をして
僕が出てこないように首を縛って深く深く
誰も入ってこない場所に隠した
言葉にならない気泡さえ見えないくらい深い場所
もう誰も泣かないように誰にも見つけてほしくなかった
完璧に僕を隠蔽して
表面の僕がニセモノだと疑う余地もなく上手になって
僕なんて誰も覚えていないはずだったのに
きみが暗闇をこじ開けるから
僕が溢れ出して止まらない
でも日の光を浴びずにどれくらいの時が経ったのか
物心ついた時から隠したそれは
光の中じゃ生きていけなくなってしまったのに
今更掘り返されたって行く当てもないのに
もう溢れ出したそれは闇の中にも戻れない
あの時のまま止まった僕はどうすればいいの
2024-12-02
12/2/2024, 12:59:22 PM