ミロワール

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9/14/2024, 1:53:31 PM

【命が燃え尽きるまで】

既に前から後ろから押し潰されて

ぺちゃんこになった僕に

命を感じる人の方が少ないのではないかと思うほど

僕自身で鏡を見ても気づけるのに誰も彼も知らん顔

この姿に慣れてしまい元の姿もわからないのに

その声は僕を見つけてくれて

僕の輪郭を探し方も教えてくれた

もう指を咥えて見てるだけじゃ

きみと対等に居られないから

創っていないと壊れる身体になってしまっても

命が燃え尽きるきみと共に



2024-09-14

9/13/2024, 2:27:06 PM

【夜明け前】

瞼はとても眠たがっているのに

頭の中は冴え切っていて眠りを拒む

大人が隠したカーテンの隙間から覗き見た夜が

広大で優しいなんて知らなかった

静まり返った街を街灯が照らして

きっとこんな景色は僕しか知らないんだ

空に浮かんだ宝石を集めて

自分の影と隠れんぼをして

世界で”1人”を満喫したのも束の間に

白んでいく空がユメのような夜の終わりを告げる

明日もまたここで遊ぼうね

そう言ってやっと僕は瞼を閉じた



2024-09-13

9/12/2024, 2:27:52 PM

【本気の恋】

高い分厚い壁を四方に囲んで

聞こえる大きな声を遮断した

そこは真っ暗だったけど

作られた白い部屋よりよっぽど良かった

誰も居ないし何も見えないことで

やっと一息つくことができた



僕の小さな手ではやはり欠陥があったのか

ポロポロと崩れ出した壁の隙間から

作られた光と共に怒鳴り声が乗り込んでくる

ああ、また無にならなければならないのか

いや、暗闇に閉じこもった期間に

何かしたわけではないのだが

棘のある音に触れない様に

棘の凹みに届く様に言葉を選んで息を殺す

全て諦めて暗闇から出ようとすると

耳を塞ぐ聞いたことのない音

それがきみとの出会いだった



外に出た後も見向きもしない僕に

優しく強く語りかける音

それは僕が探してきた言葉とホンモノの偶像

きみに心臓を掴まれて

きみの声に合わせて心音が鳴るようにされてから

僕はきみしか見えない身体になってしまった



2024-09-12

9/11/2024, 2:29:07 PM

【カレンダー】

日を捲っては捨ててそんな毎日を続けて

ふと僕が居なくても世界が回ることに気がついて

なんだか呼吸も楽になる感覚がしてしまって

僕の元を離れていってしまう日も

いつか来てしまうのだろう

それでもいいから

きみの酸素をもらってるのも理解してるから

きみの歌声が届く世界の端に居させてほしい



2024-09-11

9/10/2024, 2:52:37 PM

【喪失感】

固く閉じていた目を開く

窓の外はとっくにあさを迎えて

容赦なく僕に現実を突きつける

それから逃れる様に寝返りを打って

ユメで出会えたきみとの記憶を反芻する

最後にきみに触れられたような気がするのに

その感覚もぼやけてユメの境界線と共にふやけていく

確かにきみの手の温度が感じられたはずなのに

エアコンで冷えたシーツに取られていく

少しばかりユメの中へ戻れないか

身を捩って抗っていたが

今日もきみはユメの中へ消えていってしまった



2024-09-10

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