【喪失感】
固く閉じていた目を開く
窓の外はとっくにあさを迎えて
容赦なく僕に現実を突きつける
それから逃れる様に寝返りを打って
ユメで出会えたきみとの記憶を反芻する
最後にきみに触れられたような気がするのに
その感覚もぼやけてユメの境界線と共にふやけていく
確かにきみの手の温度が感じられたはずなのに
エアコンで冷えたシーツに取られていく
少しばかりユメの中へ戻れないか
身を捩って抗っていたが
今日もきみはユメの中へ消えていってしまった
2024-09-10
9/10/2024, 2:52:37 PM