ミロワール

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9/9/2024, 2:20:49 PM

【世界に一つだけ】

白黒の鍵盤を走る指で

星々を繋いで星座を作れば

きみの為だけの世界に一つだけの音が生まれる



2024-09-09

9/8/2024, 12:01:46 PM

【胸の鼓動】

自分の身体を流れる音に身を委ねて

今まで許せなかったこびりついた毒さえも

洗い出すように流れゆく

そうやって身体を巡り巡って心臓に戻って

やっぱりきみが好きだと答えを返す



2024-09-08

9/7/2024, 2:09:04 PM

【踊るように】

イヤホンで耳塞いで

跳ねた音の粒を辿る

誰にどんな目で見られても

世界を素敵に渡る方法



2024-09-07

9/6/2024, 2:11:14 PM

【時を告げる】

日の当たらないように守られた一角

中で流れている大切な空間を壊さない様に

慎重に扉を開ける

待ち侘びていた様に僕よりも先に光が差し込んで

開いたことで舞ったほこりを照らして

まるで宇宙空間のようで目を奪うが

最小限の光だけで済む様に扉を調整する

そこまでしてやっと本来の目的と対峙する



手のひらサイズの時計塔を持ち上げて

あの時の記憶を手繰り寄せる様に

触れなかった期間を取り戻す様に

ゆっくりと側面のネジをくるくると回す

手を離して紡がれたメロディは

あの時と少しも変わらぬまま

身体を伝って胸に届くと

僕の成長を教えてくれる



2024-09-06

9/5/2024, 2:28:38 PM

【貝殻】

現実が押し寄せる波の狭間で

大事な世界とを区切る様に

境界ギリギリで濡れない様に

きみと歩いた

--少し進んで

ちくちくする白い床に腰をかけると

歪な形をした筒が目の前に散らばっていた

きみはそれを掬い上げて耳に当てると

僕の音が聞こえるって綺麗な笑顔で笑うから

僕も真似をしてそれを耳に当ててみる

しばらく待っても何の音も拾えなかったと

不満を漏らすと

これから好きな音を見つければいいよって優しく笑う

聞こえなかった疑問で頭を埋め尽くされて

僕にはその意味も気がつけなかった

きみから差し出された手を取って

また現実の波の狭間で輪郭をなぞる旅に戻ったのだった



2024-09-05

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