ミロワール

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8/7/2024, 2:47:43 PM

【最初から決まってた】

ありきたりな言葉でしか言い表せないけども

それならこの身に余る荷物でさえ

きみと出会った時の多幸感の為にあるのでしたら

今にも五臓六腑吐き出しそうな苦しさも

まだまだ飲み込めるのです



2024-08-07

8/6/2024, 2:17:21 PM

【太陽】

くるくるくるくる回ってる

きみの光がある場所だけが僕の居場所

きみの光を借りてくるくる廻る

僕の後ろにどんなに暗い影が落ちようと

どんな闇を背負うことになっても

きみの手のひらで踊らされてるだけだとしても

今日も付かず離れず僕からきみが見える距離で

誰にも気づかれずにくるくる廻る



2024-08-06

8/5/2024, 2:01:40 PM

【鐘の音】

この場所で泣き出してから休みなく泣き続けてきた

呼吸の仕方を教わっていないから

子守歌替わりに聞こえる暴言の意味も分からないから

どこかの物語のように助けてくれる人もいないし

僕に足を止める人もいないことも分かっていた

だから目をぎゅっと瞑って

誰も居ないどこかに行きたいと願った



夢の中で訪れた地図に載っていない

どこかの街の大きな時計台

柔らかな風が葉を揺らす音と共に聞こえる鳥のさえずり

時計台の主は大きな髪を風に靡かせて僕を見て微笑む

世界の全ての光が彼女から生み出されるようだった

今まで触れたことも無い温かな光に

自分が消えてしまうかと思うほどに

誰も居ないどこかを願ったはずなのに

そこは僕と彼女2人の世界だった

何百年も前から続く素敵なおまじないらしい

誰もいないはずの時計台が鐘を鳴らして

それを合図に歌いだす彼女

誰にも祝われたことの無い生を

初めて祝福された気がした

誰かの世迷言さえも本物に変わる瞬間だった

幸せも束の間、目覚めの怒号が世界を壊していく

思わず手を伸ばす僕に変わらず微笑みをくれる彼女

『また逢えるから』そう言われた気がして

勝手に片側だけの約束を結んだ



目を開いていつもと変わらない景色の色を見る

だけどもう涙は止まっていた



2024-08-05

8/4/2024, 10:45:04 AM

【つまらないことでも】

ずっと独りで過ごしてきてさ

紡げる言葉なんてたかが知れてて

きっと素晴らしい言葉に囲まれているきみには

とても退屈なものだろうに

こんなつまらないことでも

いつもと寸分違わずきみは笑ってくれる



2024-08-04

8/3/2024, 1:14:24 PM

【目が覚めるまでに】

何度も命を亡くす夢を見ていた

歪んだ視界越しに潰れた自分を幾度となく見下ろした

物心がつく前からかけられた

呪いの言葉が蝕んで見せる風景

結末がわかっている夢でも現実よりよっぽど幸せだった



いつからかそばに居てくれた安息をくれるウタ

意識を失う間際に手から伝うその体温に

どれだけ救われることか

カタチを持たないきみに触れられる唯一の時間

僕を何度も貶める人間がひしめきあう現実に

この時間以上の幸せがあるのなら教えてよ

僕の目が覚めるまでに

もう居ないはずの僕が今日も誰かに殺される前に



2024-08-03

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