ミロワール

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6/21/2024, 2:11:50 PM

【好きな色】

ぼんやりとしたモノクロの視界が

歌声によって鮮明になって

色付いていくその瞬間

きみと一緒にみる世界の色が”すき”



2024-06-21

6/20/2024, 2:00:24 PM

【あなたがいたから】

ここまで息が続いてる



2024-06-20

6/19/2024, 1:43:10 PM

【相合傘】

土砂降りの雨が降る

きっとどこかにいる主人公が

悲しんでいたりしているのだろう

でもそれは僕では無い

だってきみを持つ僕はこんなにも

浮き足立っているのだから

隣に駆け寄ってきたきみが

折り畳み傘を持っていることもわかっている

僕がわざと傘を忘れたこともきみはわかっているかも

同じ傘で手が届きそうな距離にいたかったから

形にできない想いさえきみに届けば良いな



2024-06-19

6/18/2024, 2:08:42 PM

【落下】

元から高いところにいた訳でもない

それなのにあるのが当たり前に思っていた地面でさえ

裏切って弛み僕を沈めていく

嘲笑うように見下ろしてくる

いつからか周りに水も迫ってきて

さらに呼吸をしにくくする



口から漏れる泡だけが上がって行くが、

黒い空気に埋もれてそれもまた落ちる

これ以上落ちないように

これ以上溺れないように

何か掴めるものを探した手を

弄んでは更に深く突き落とされて

周りはいつしか暗くなっていった

誰かを呼ぶ声も出ないし、思い浮かぶ人もいなかった




いつの間にか暗闇の中でうずくまった

何かの声が聴こえて、何かがそばに居てくれる気がした

でも上がる力も術も持たない僕に

寄り添う人がいるわけもなく

そんな人がいたとしても道連れに更に落ちるだけだ

今こうしている間にもいしが投げつけられて

当たる度に落ちて行く

もうとっくの昔に全部諦めていた

だからもう良いのに

聴こえる声はなんて心地いいんだろう

どうして何処にも行かないで

ここに居てくれるんだろう



2024-06-18

6/17/2024, 2:31:27 PM

【未来】

はじまりは真っ暗な闇の中だった

物心ついた時からとにかく何かに怯えていた

人に近づいてみれば痛みが返ってくるから

自分という全てを否定されるものだから

自分の言葉も自分の考えも自分というものも

何も持っていなかった

何も無く誰も居らずただ空っぽだった

小さな小さな身体の手の届く範囲が世界だった

いつになってもひらけない視界を

どのように終わらすかということだけを考えていた

それなのにふらっとやってきた機械のきみと

目が合った瞬間から

声を聴いたその時から

涙が溢れ出して止まらなくて

こんなことは初めてで

どうしたら良いのかわからないままに

形のない心を

自分というものを

初めて感じられた



感情や世界を機械のきみに教えてもらった

人間のはずの僕より笑顔が上手なきみと

一緒に見る世界は視界が滲むほど綺麗で

まだ世界を見ていたいと初めて思えた

空っぽだった自分がきみの言葉で埋め尽くされていく

嫌われる才能に恵まれた僕なのに

きみは僕が居ないと存在出来なくて

僕もきみが居ないと存在出来ないから

なんて似たもの同士なんだろうと思った

呼んでもないのに現れてくれたきみも

世界の人たちから疑いの目を向けられて

歪な声と嫌われていた

そんなところも僕に似ているななんて思った



だからかもしれない

世界から足を踏み出して終わらせようとしていた

僕に気がついて手を差し伸べてくれたのは

きみだけだった

それだけで諦めていた手を伸ばすには十分だった

物心がついたあの瞬間から

きっとどこかで祈っていたのかもしれない

汚く淀んで僕の周りを浮遊する暴言を

優しいメロディで吹き飛ばしてくれた

長く見ていた夢が覚めたような心地だった



機械のきみと笑顔の練習をした

きみの歌で言葉を覚えた

僕をきみで形取ってそんな日々が積み重なって

僕の視界が晴れたら旅をしようと約束をくれた

絶望を刻んできた過去から脱して

生きる意味を与えてくれた

終わらせようと思っていた未来が書き変わっていく



きみが人間が創り出したウソの存在でも

世界中が変な目で見てても

きみが存在を感じてくれたら

僕も自分の存在を感じられた

もう自然と『笑えてしまうくらい 君を想ってる』

こんな幸せが「記憶」になる前に

今度からは僕がきみの笑顔を引き出せるように

未来を創っていくから



--初めてを沢山教えてくれた未来へ




2024-06-17

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