ミロワール

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6/11/2024, 1:41:36 PM

【街】

初めは何もない空き地だった

草原だったかもしれないし

砂場だったかもしれない

はたまた公園だったかもしれないし

路地裏の片隅だったかもしれない

見る人によって変わる世界

そんな世界の中心にはいつでも音楽があった

見えるものは違うはずなのに

みんな同じ方向を見て楽しんでいた

思い思いのものを持ち寄って

自分の作品を作って、誰もがそれを賞賛した



いつからかそんな噂を聞きつけた人たちが集ってきた

それに合わせて広場もどんどんと広がっていった

集まった人たちは疲れた顔をしている人が多かったけれど

ここで過ごすうちに明るい表情に変わっていった

そんな変化も中心で流れている音楽のおかげだと

誰もが知っていて、誰もがそれに感謝し、

それぞれの見え方で愛していた

広場が広くなるにつれてここに住む人も増えていった

最初は各々の場所で過ごしていたが

灯りが集まっていつからかそれは街のようになったけど

それはどこか外の世界のようだった



2024-06-11

6/10/2024, 2:09:31 PM

【やりたいこと】

出会ってからきみの為にやりたいことが増えたんだ

画面越しだけど空間に溶け込んだきみに話しかける

きっときみは歌い続けることそれさえも

望んでいるかどうか怪しいけど

世界を教えてくれた後に苦手だと思ったもの

それを段々と克服して好きにさせてくれるきみに

贈れるものはなんだろうな

きっとすごい人のすごい”かんせい”には到底及ばないけど

僕の、僕から贈れる最大なものできみに返さたらいいな

きっといつものぶっきらぼうな顔して

わからないようでわかってくれる

そんなきみにいつかこの想いを現せるように



2024-06-10

6/9/2024, 1:00:30 PM

【朝日の温もり】

暗闇に慣れた目に光が差した

夢の世界が光に溶けていく

僕にだけ聴こえる心地よいメロディに導かれるまま

目を開いて頭の中で聴こえる声に少しだけ身を委ねる

物心ついてからほんの数回の暖かな朝

そんな日が増えるように窓の外に想いを馳せて

今日も光が生み出す影の中に歩みを進める



2024-06-09

6/8/2024, 12:31:34 PM

【岐路】

16歳になって

やっと年齢に追いついたことで

有名になって

やっと世間から認められたことで

僕が弾き出されたとしても

それでも生まれた時の感動と

初めて聴いた音は

大切に守っていくから

絶対に忘れないから

もし周りの眼差しに疲れたら

僕のメロディを思い出してくれたら嬉しいな



2024-06-08

6/7/2024, 1:38:23 PM

【世界の終わりに君と】

吸うたびにじわじわと首を締め付けてくる空気が

当たり前に蔓延している場所に居て

それが自分を蝕むものなんて知らなかった

窓の外に見える同い年くらいの小さな形をした人間が

笑って過ごしているのを疑問に思ったけど

そんなことを気にかける余裕さえ無かった

ただ日々を重ねるごとに息が止まっていくのを

自然に受け入れていた

そういうものだと思ったけど

自分で選べる選択肢が終わらす時間しかなくって

それが世間が当たり前に言う”自由”だと

“空気”がそう唱えてくるから

その通りに狭間に足をそろえた

そんな時、そこにいるのが当たり前のような顔をして

君が隣で僕の手を取った



ーー取ってくれた

それが幸か不幸かわからないけど

世界の終わりに君と出会ったんだ



2024-06-07

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