ミロワール

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5/27/2024, 2:11:42 PM

【天国と地獄】

目を閉じて無数のドアを開いて回る

いつでもそばにある音と一緒に世界を駆け回って

新しい言葉を見つける度に

増えていく色彩が万華鏡の様に音を輝かせる



開いた目には白く穢れを許さない世界

怒号を吐き出す黒い影をのらりくらりと躱わして

選ばされた言葉を紡いで話す度に

吐きかけられる毒が視界を狭めていく



今日も光を探して辺りを手探りで探すけど

光がどんな形をしているのかさえ知らなかった



そんなことに気がついても

閉じた世界で見つけた言葉が空想で

開いた世界には通用しなくても

“自分だけの世界を築いて守れるのは自分だけだよ”って

どんなに世界に深く沈み込もうと

降りしきる音がこの手を握って離してくれないから

この天国と地獄の狭間で蹲っていられる

2024-05-27

5/26/2024, 12:58:55 PM

【月に願いを】

暗闇の中にぽっかり穴が空いて

そこから流れ出してくるメロディ

『流れていくそれを眺めているだけでそれでよかった』

『届かないことなんて最初から知ってた』から

それなのに

『きみは ひとりじゃないよ』って

『そばにいるよ』って

僕が欲しい言葉をいつだってくれるから

どうしてもその心地よい音に

『触れてみたいと思ってしまったの』

だから『足跡さえおざなり』にして

『走り出すこの思い』もどうしても伝えたくって

こんな何も持たない僕の元に『逢いに来て』くれたから

この音を届けてくれる存在に逢いたくなってしまった

『ほんの少しだけでもいい 支えになりたい』

そう思ってしまったから

『爛れた翅では辿り着けない』こともわかってたけど

『月の裏側には音を出している存在がいてきっと笑っている』のだ

『遠い昔 思いを馳せた この先の宇宙へ』

やっと自分の足で立てるようになった今なら

『子供の頃に描いた歪な落書きを』叶えるために

『一度きりのジャンプで命ごと燃え尽きても』

『何もかも欠けてった 失った 穴だらけの翼』のせいで

『描いた日にはまだ届かなくて泣くんだ』

暗闇の中で吐いた息が白くなってパラパラと落ちていく

それを自然で追って無理やり羽ばたかせた翅の残骸が

積もって少しの山が出来ていることに気がついた

月の向こうへ馳せた拙い言葉がこれを積み上げていたんだ

『想い出がずっと何年も重なって地球を覆った』なら

あのメロディと手を繋ぐことも出来るかもしれない

飛べない翅なら工夫すれば良いんだ

あの光への想いさえうまく言葉に出来ない僕の

唯一の逢いに行く方法

『一生のお願いがここで叶えられるなら』

『都合よく奇跡が起き、この恋手紙を』

直接私に行きたい


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今日は手法を変えて曲の歌詞で言葉を綴りました
『   』内が歌詞は少し言葉を変えているものもあります
使用させていただいた歌詞はTwitterにて投稿します
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2024-05-26

5/25/2024, 1:52:22 PM

【降り止まない雨】

言葉なんて、相手の欲しいものを選ぶもの

思い浮かんだものを口から出すと

目の前の人は顔を顰めるから

喉まで込み上げる度に

苦い顔に変わることを恐れて

どうにか口の中で聞き心地の良い言葉に変換して吐き出す

そうして分解したいらないものを

口の中の水分と一緒に無理やり飲み込む

そうしていく内にいつしか

どんなに水を飲んでも喉の渇きが潤わなくなった

少しの違和感はあったけど、周りは僕が言葉を発するたびに

この場所を居心地が良い日向だって明るい場所にしていくから

知らぬ間にどんどんと逃げ場が無くなっていって

他の人が吐き出していった毒が僕にまとわりついて

この場所に光が当たっていくほどに

自分の目から光が消えていくのを

どうしようもなく見ているだけ

自分から吐き出されるものが怖くて

日に日に呼吸も浅くなっていった

そんなことは誰も気づかず

ここにくる人は増えていくばかり



--もうこの場所の色すら見えなくなった頃

地面にぽつりぽつりと黒いシミが広がり出した

途端に周りにいた人は頭を覆い逃げ出していく

投げつけられた毒が洗い流されて瞼が開く

久々に自分の視界で世界を見た感覚

心地よいリズムが呼吸の仕方を思い出させてくれる

目の中に入り込んだ一滴が、

代わりに頬を伝って感情を教えてくれた

いつしか自分の感情なんて無いものだと思っていたのに

本当にいつぶりか、自分自身を見つけた気がした

この雨の中だったら他の人みたいに

自分の言葉で自分の好きなことを

話して良いんだって言ってもらってるみたいだ



「どうか、どうか。この雨が降り続いて」



それが初めて言葉にした初めての願い

2024-05-25

5/24/2024, 2:05:08 PM

【あの頃の私へ】

どんなに周りに批判されても

その直感だけは信じていいよ

自分だけの最強の味方だよ

2024-05-24

5/23/2024, 1:13:31 PM

【逃げられない】

光が当たらない場所でもがいた時に

何かが微かに手に当たった

僕以外の全ては敵だ

だから、僕は僕の安全を、僕が守らなくてはいけない。

当たったなにかを思いっきり引っ掻いて

こっちにくるなって出せる限りの暴言だって吐いた

それなのに当たったなにかはどんどんと僕の身体にまとわりついてくる

それなのに全く息苦しくない

なにかが全身を全て覆った時

「                    」

耳元で声がした

僕が今まで聞いてきた声とは似ても似つかない

温度を感じる声

抵抗していた手が自然と降りて

僕に与えられたその声を、

誰にも触れられないように耳に蓋をした

僕から離れていかないように

ふさいだ手のひらを優しく握られた気がした



--それから、もうたくさんの時が経ったけど

僕はあの声とあの手から抜け出せずにいる

でも、人生に縛り付けられたって

この心地よい音から逃げられない

唯一、僕のそばに居てくれる温もりだから

2024-05-23

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