rororu

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9/24/2023, 10:04:30 AM

『形の無いもの』

お題を見て、フッと、形の無いものも、ほとんどが言葉に出来ることを、不思議に思いました。

形の無いものはたくさんありますよね。
例えば、心、愛、夢、恋、思いやり、温度、音、軌跡、性格、空気、風、色、光、感情、偶然、ゼロ、などなど、言葉に出来ます。

形の無いものを、最初に言葉にした人、天才じゃないかと思えます。中でも、ゼロの概念は、数学の飛躍的な進歩に繋がったらしいです。

目に見えず、普段意識することもないですが、先人たちの築いた礎あっての現代なのだと、しみじみ思います。

「先人たちの築いた礎」
これもまた、形の無いものですね。

9/24/2023, 3:46:23 AM

『ジャングルジム』

公園から遊具が減っているそうです。
老朽化による怪我や、事故などでの撤去が相次ぎ、新しい遊具は高価ですし、遊園地と違って監視員を置くこともできないので、遊具のない公園が増えているのだそうです。

普通のジャングルジムはまだ見かけることもありますが、回転ジャングルジムは、ほとんど見なくなりましたよね。
面白かったのに。

遊具の代わりに増えているのは、高齢者を対象にした健康器具とのこと。人生100年時代とはいえ、なんだか寂しく思うのは、わたしだけでしょうか。

9/23/2023, 4:00:48 AM

『声が聞こえる』(創作:小説)

 “愛が消えるとは、こういうことか”と、実感した。

 僕は彼女のことが許せなかった。どうしても。
毎晩のように騒いで、僕の快眠を邪魔し寝不足にさせるくせに、僕が仕事している昼間は寝てばかりいる様子だった。
先日など、仕事から帰宅したら、お気に入りのフィギュアが壊れていた。オークションで競り勝って、やっと手に入れたレア物だった。

 “あんなヤツ消えればいい”と、心底思ったから、捨ててやった。あんなヤツ知るものか。

 程なくして、彼女は交通事故に合い亡くなった。

 そして、その日を堺に夜になると、どこからともなく声が聞こえるようになった。

僕は彼女を捨てたことを深く後悔し、申し訳ない気持ちでいっぱいだったから、毎晩、その声に耳を凝らし、聞き入るようになった。

 「にゃーん にゃーん」

 “おかえり ミケ ごめんな”

今夜もミケの声が聞こえる。

9/21/2023, 12:35:21 PM

『秋恋』

「秋恋」は、はじめて見た言葉です。
イメージ的にコスモスのような色合いの言葉ですね。
可愛いと思います。

・・・・・・創作(詩)・・・・・・・

色とりどりの秋桜が
ひそひそ ひそひそ
おしゃべりしてる

秋桜たちの秋恋は
秋を告げる秋風さん

色とりどりの秋桜を
さわさわ さわさわ
優しくゆらす

秋薫る爽やか秋風
秋桜さんと両想い

9/20/2023, 10:56:16 AM

『大事にしたい』(創作:小説(風?))

 仕事が終わり家に帰ると、朝の洗い物がそのままで、ため息をつきながら片付けた。夕飯の支度に取り掛かる。

 一段落した頃、「ただいまぁ。今夜はカレー?」と勢いよく帰宅する息子に「おかえりぃ、カレーだよぉ」と大声で返すと「やった。カレー大好き」とキッチンに顔を出して「カレーは匂いでわかるからねぇ」と得意そうに笑っている。まだ野菜を煮込んでいる段階なのに、そんなに匂うのかと思い換気扇を回した。

 すると息子は「夕飯作ってる匂いってさ、家に帰ってきた感じして、ホッとするんだよねえ」と、言いながら、カレー皿を運んで来てくれた。

 こんな何でもない日常だけど、大事にしたい日常だと思えた。

「父さんは今日も遅いんだっけ?」息子の問いに我にかえる。わたしは「そうね」としか答えられなかった。

 あの人にとって、ここはホッする家ではないのだろうか…、あの人にとって、わたしたちとの生活は、大事にしたい日常ではないのだろうか…、そんなことが頭を過り、涙目になりかけた刹那、スマホの通知音が鳴った。
あの人からのLINEだった。

「今日は帰れるよ。久しぶりに君のカレーが食べたいな」

 嬉しさの余り涙目には涙が溢れてしまった。
 そういえば、あの人もわたしのカレーが大好きだった。今夜はカレーにして良かったと心底思うと同時に、彼のことも、もっと信用して大事にしたいと、思えたのだった。





(小説は不慣れですが、書いてみました。)

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