『星座』(創作)
知的なあの人に
少しでも近づきたくて
あの人の作品に出てくる
星座を調べたり
星座に込められたストーリーまで
読んでみたり
でもね、到底
あの人には近づけない
だって わたしはバカだから
星座も 星座の神話も
丸ごと全部 忘れちゃう
あの人の作品に出てくる
きらめく星座は 夢のまた夢
バカなわたしは その夢に
今日も明日も恋い焦がれ
夢心地のまま ただただ憧れるのみ
(わたしにとっての「あの人」は宮澤賢治さんです。)
『声が聞こえる』(創作)
放課後の誰もいない教室
開かれた窓にカーテンが揺れ
外からは部活動の声が聞こえる
わたしはこのありふれた風景が好きだ
毎日見ている教室は
卒業してしまえば思い出の中にしか
見られなくなる
このありふれた風景が
青春の1頁を飾ることになるなんて
大人になるまで誰も知らない
過ぎ行く時を超え
わたしの青春は今もなお
部活動の声が聞こえる教室のまま
『秋恋』(創作)
「秋恋」という言葉はないですが、イメージ的に大人の恋が浮かびました。ポエムにしてみます。
ウィスキー色した秋は
別れがとてもよく似合う
秋の風は透明な琥珀色
涙のあとを乾かすように
心の中に吹き荒れる
カランと鳴る氷と
グラスの結露が時を知らせる
ウィスキー越しにあなたが見えた
夢か幻 ほろ酔い気分
あなたはここにもういない
ウィスキー色した秋を
一気に飲み干す涙ごと
秋の風は透明で寂しくて
秋恋運んだその風は
別れも一緒に連れてきた
『大事にしたい』
謙遜は日本人の美徳のように普段から耳にします。
謙遜ならいいですが度を超えた謙遜は、わたし的には、卑下です。
言葉は言霊になります。自分を卑下してばかりいると、一言一言、少しずつ少しずつ、それが本当になってしまうと思うので、わたしは自尊心を傷付けるような謙遜はしないようにしています。
自分自身を抱きしめてあげることは難しいので、出来ることをしてあげてください。自分を大切に出来ないと、他者も大切に出来ません。大事にしたい人がいるなら、大事なものを大事に扱える心であるために、自分のことも大事にして欲しいです。
(「自分なんて」のような言葉を目にしたもので…こっそり応援したく、メッセージ風にしました。)
『命が燃え尽きるまで』
命が燃え尽きるまでに、一度でいい
心を燃やしてみたい
熱くなれない心は熱くなることを怖がっている
理由はわからない
平静を装ってきた結果なのかもしれない
熱くなりたい
(「心を燃やせ」って、有名なアニメのワンシーンにありましたね。鬼を狩るアニメ。あんなふうに熱い心を持てたら、素敵な人生なのかも。)