『ジャングルジム』
公園から遊具が減っているそうです。
老朽化による怪我や、事故などでの撤去が相次ぎ、新しい遊具は高価ですし、遊園地と違って監視員を置くこともできないので、遊具のない公園が増えているのだそうです。
普通のジャングルジムはまだ見かけることもありますが、回転ジャングルジムは、ほとんど見なくなりましたよね。
面白かったのに。
遊具の代わりに増えているのは、高齢者を対象にした健康器具とのこと。人生100年時代とはいえ、なんだか寂しく思うのは、わたしだけでしょうか。
『声が聞こえる』(創作:小説)
“愛が消えるとは、こういうことか”と、実感した。
僕は彼女のことが許せなかった。どうしても。
毎晩のように騒いで、僕の快眠を邪魔し寝不足にさせるくせに、僕が仕事している昼間は寝てばかりいる様子だった。
先日など、仕事から帰宅したら、お気に入りのフィギュアが壊れていた。オークションで競り勝って、やっと手に入れたレア物だった。
“あんなヤツ消えればいい”と、心底思ったから、捨ててやった。あんなヤツ知るものか。
程なくして、彼女は交通事故に合い亡くなった。
そして、その日を堺に夜になると、どこからともなく声が聞こえるようになった。
僕は彼女を捨てたことを深く後悔し、申し訳ない気持ちでいっぱいだったから、毎晩、その声に耳を凝らし、聞き入るようになった。
「にゃーん にゃーん」
“おかえり ミケ ごめんな”
今夜もミケの声が聞こえる。
『秋恋』
「秋恋」は、はじめて見た言葉です。
イメージ的にコスモスのような色合いの言葉ですね。
可愛いと思います。
・・・・・・創作(詩)・・・・・・・
色とりどりの秋桜が
ひそひそ ひそひそ
おしゃべりしてる
秋桜たちの秋恋は
秋を告げる秋風さん
色とりどりの秋桜を
さわさわ さわさわ
優しくゆらす
秋薫る爽やか秋風
秋桜さんと両想い
『大事にしたい』(創作:小説(風?))
仕事が終わり家に帰ると、朝の洗い物がそのままで、ため息をつきながら片付けた。夕飯の支度に取り掛かる。
一段落した頃、「ただいまぁ。今夜はカレー?」と勢いよく帰宅する息子に「おかえりぃ、カレーだよぉ」と大声で返すと「やった。カレー大好き」とキッチンに顔を出して「カレーは匂いでわかるからねぇ」と得意そうに笑っている。まだ野菜を煮込んでいる段階なのに、そんなに匂うのかと思い換気扇を回した。
すると息子は「夕飯作ってる匂いってさ、家に帰ってきた感じして、ホッとするんだよねえ」と、言いながら、カレー皿を運んで来てくれた。
こんな何でもない日常だけど、大事にしたい日常だと思えた。
「父さんは今日も遅いんだっけ?」息子の問いに我にかえる。わたしは「そうね」としか答えられなかった。
あの人にとって、ここはホッする家ではないのだろうか…、あの人にとって、わたしたちとの生活は、大事にしたい日常ではないのだろうか…、そんなことが頭を過り、涙目になりかけた刹那、スマホの通知音が鳴った。
あの人からのLINEだった。
「今日は帰れるよ。久しぶりに君のカレーが食べたいな」
嬉しさの余り涙目には涙が溢れてしまった。
そういえば、あの人もわたしのカレーが大好きだった。今夜はカレーにして良かったと心底思うと同時に、彼のことも、もっと信用して大事にしたいと、思えたのだった。
(小説は不慣れですが、書いてみました。)
『時間よ止まれ』
相対性理論では、重力が大きいと時間は遅くなると言われています。時間が止まったら存在していられないかと。
と、まあ、夢のない話はさておき、創作します。
『時間よ止まれ』
ふわふわ 美味しい
わたあめは
ふわふわ 甘くて
優しいにおい
ケサランパサラン
見た人は
きっと わたあめ
見たんだよ
だって こんなに
しあわせで
時間よ止まれと
思うもの
ふわふわ 優しい
わたあめは
ふわふわ 甘くて
しあわせいっぱい